惑星
ラヂオスター★
岡山県岡山市学南町2丁目2-2
050-1089-8060

[ホーム] [書込み・記事の修正削除]



Click
What's new

1ページ目に最新〜7件の新着情報、2ページ目に過去8件〜60件の新着情報が記載されます。



  壷の中
Date: 2004-11-27 (Sat)
「まあだからあれだよ、徒然草っていう古典の名作があるんだよ。この中にね、また傑作な作品があってだね、酒の席で場が盛り上がるわけだ、そこである男がもっと盛り上げようと思うわけだよ、でね、そこに置いてあった壷を頭にかぶったわけ。で、案の定大盛り上がりよ、だけどさ、終わったあとその壷が取れなくて困っちゃうのよ、結局しょうがないからって坊さんを呼ぶのね、んで坊さんはさ、命あってのモノダネです、とか言いながら無理やり引っ込抜くんだけどさ、耳と鼻が削げちゃうのよ、別に引っ込抜くんなら坊さんを呼ぶ理由なんてないじゃんね、ははは、ははは、は・・・は・・・ね、どうこの話」

「で?」と冷たく妻。「で?で?じゃないだろうが!だからそういうことなんだよ。見たらわかるだろうが!抜けないんだよ、この壷が!」

「はぁ・・・、どうして作品の最後を知っているのに被ったりするんでしょうねぇ?」なんてわびもさびもないようなことを言ってくるもんだから「な、何を言うんだ君は、そういうことではなくてだね、別にこれは私自身の興味本位とか言う低俗な内的動機で被ったわけでなく、まあいわゆる過去の事例というもの従い伝統文化を実際に追体験を超え現実体験に変えることより自己の中の他人、つまりは未知なる自己との出会いを求めて日々探求に探求を重ねているわけであり、そのためのイズムの放棄と言語的記号論を打破するべく新たな本質と現象がぶわばばばば」ともう何がなんだかわからんところに「いいかげんにしてくださいよ」などと逆ギレ状態なので「むう、いかんいかん、どうも興奮すると酸素が少なくなってアレな感じになってしまうようだよ、これ、ホントに怖いねぇ?」とそろそろご機嫌を伺う。「そうですね、で、どうするんです?」なんてしれっと聞くから「うむ、とりあえず腹が減った」と強く主張したものの「はあ、で、どうするんです?」なんて何度もおなじことを聞いてくるので「は?で、どうするんです?わかってないねー、ホント君はなーんにも分かっていないよ、で、どうするんです?じゃないだろ君?で、どうするんです?よくもそんな間の抜けた顔で言えるもんだねぇ、で、どうするんです?ぷふふー! なに?顔まねされてもこっちには見えてない?知るかそんなこと!こっちだってはなからお前の顔なぞ見えておらぬわ!えー?だいたいこの壷どうすんだ!なんために長々説明してやったと思っているんだ?で、どうするんです?は俺のセリフだろうが、このバカクジラが!」

「え・・・えー・・・、おい、聴いているのか?おい!おーい!おーーい!ははは、ごめんよ、ちょっと言い過ぎたね、あー、いつものおいしいご飯が食べたいなぁ、あれのために毎日生きているようなものだからねぇ、ね?ね?おーい!・・・・あのやろう、闇にまぎれて消えやがったな、チキショウ、まあバカクジラじゃ哺乳類の思考にはついてこれんわな」なんて毒づいたら「クジラも哺乳類ですわよ」「うわああ!いたのかい?いたのならいると言ってくださいよ、ねぇ、こちとらほらあの障害が例の具居合いでうまく生きていけないわけじゃない?どうもこの壷の中というのはちょっと酸素が薄くてね、自分の意思ではなく何か宇宙的な電波系の指令が飛んできている感じでね、ねぇ、・・・ね?あれ?」ってなもんでいよいよ一人ぼっちなのである。

はてどうしたものかと考えたり考えなかったりしていると何やら近場でフーフーフーフー威嚇する声がする。ははーん、さてはバカ猫シャロンだな、ようしまあ普段忙しくてなかなか相手にもしてやれないからちょっくら遊んでやるか?と思い「シャーーッ!」と威嚇しながら勢いよく立ち上がったらバリーン!と何かが激しく割れた音がして「ひいいいい!」と私がシャロンより先に縮み上がってしまった。どうも頭上にあった蛍光灯が破壊された模様である。しかも驚いたシャロンがあちこちのものを落として壊しながら走り去っていく。あわわわわ。こうなってしまった以上下手に動くと仕事が増えるばかりであるし、肝心の仕事である小説などかけやしないのだから、まあもう昼だか夜だかよくわからんが、とりあえず昼寝でもするより仕方がないであろう、と穏やかに私をあたためる太陽の熱に幸せを感じながらゴロリンと横になろうとしたその瞬間、「いてーっ!な、なんだこの痛みは?」と、飛び上がる。どうも先ほど割れた蛍光灯の破片があちらこちらに散乱しており勢いよく寝転がったしなやかな体に容赦なく突き刺さったのである。で、このままでは殺されると判断し、別の場所に移動しようとするとまた足元にブスリ、「いでー」と飛び上がり着地するとまたブスリ、「いでー」と飛び上がり着地するとまたブスリ「いでー」と飛び上がり、と何度やってもスタート地点に巻き戻され「ア、ア、ア、アウターゾーン」などと意味不明な言葉を吐きながら壷を頭に被って奇声を発しながら部屋中を大の男が飛び回っているのである。そんな日曜日の昼下がり、ようやく大変な事態になってしまったことに気づいたのである。

まあこのままでは飯も食えずいろいろ生きていく上において不都合もあるだろうからどうしたってこれは破壊するより他にない。なまじ坊主を呼んでも耳と鼻を削がれてはいい迷惑である。壷などなんぼでも変わりはあるわけで私に代わりはいない。私は私であっておまえではないのである。だって人間だものー!と無理矢理納得させ決心をする。

何やら台所のほうで音がするのでどうやらバカクジラはあそこにいるのであり、せっかくだから最後に盛り上げておかなければ居間の蛍光灯のことを後でグチグチと文句を言われそうなので、台所の扉をバターンと勢いよく開けて突撃する。「ヒィ」という小さな悲鳴が聞こえる。ははは、いいぞ、ようし、このまま一気に威嚇してやる、と思ったが私は失敗を経験に変えられる男である、しばし、おとなしくし、ゆっくりと前進、慎重にバカクジラの頭上あたりと己の頭上あたりに危険物がないかを調べる。よくわからぬが空中の無事を私は奇妙な手の動きで確認し蛍光灯などあとで血や涙が出そうなものがないのを確認し、「ふはははは、おまえはもうおしまいだー」と呪いの声を発し、急に手先を猫のように丸め腕全体を天高く突き上げ、先ほどシャロンにくらわしてやった以上の勢いで持って「シャーーーーーッ!」と恐ろしく威嚇してやるのである。「ヒ、ヒィ」とこの壷男なる私を恐れている様子が面白く、ヤツの回りをグルグル回りながら何度も「シャー」「シャー」「シャー」と奇声を連発してやった。あまりの恐れようにこれまた痛快であったが、あまりにやりすぎるといつものように逆ギレされるのでここらでとっておきの芸で楽しませる必要がある。私はおもむろに頭を、いや壷を本来底辺に来る部分を地面につけ、両手も地面に着き、懇親の力で三点倒立をしてやる。「サボテン!」「サボテン!」「サボテン!」とその都度ぐらつきそうになる足に力を入れて、実を言うと壷を被ってみようと思う原因ともなった「人間サボテン」をようやく披露してやることができたのである。私はクラクラする頭にフウフウ息をつきながら様子を伺う。しかし何の反応もない。コノヤロウ、今日の晩飯のことを除いて誰のためにしてやっていると思っているのだ、と思いながら最終章。勢いよく上体を後ろにそらし、その反動でもっておそらく目の前にあるであろう机に壷いや、頭、いや壷か、まあいずれにせよその両方をたたきつける。バリーン!という音ともに私の顔と心を闇で覆いこんでいた鉄仮面が粉々に砕け散った。私はここぞとばかりに「オギャー!壷から生まれた壷太郎!」と叫ぶつもりで「オギャー!」と言ってビクーッとした。え?だ、だれ?目の前には見たこともない女の人がガタガタ震えて青ざめている。「オ、オギャァ」と念のためにもう一度小さく話しかける。女の人は生まれたての子猫のように怯え切ってブルブルが止まらない。俺もブルブルがとまらない。この部屋に入ればペンギンすらも凍死してしまうほどの冷たさである。これはまずい、このおばはんが誰であるかはおいておいたとしても何かまずいことをしなかっただろうか、いや、むしろまずいことしかしていない気もするが・・・。まず何がまずいっていきなり壷がまずい。頭が壷な人間がドアを蹴り開けたかと思うとゆっくりと近づいてき、自分の頭上を手でフーラフーラするわけだ、で、「ふはははは、おまえはもうお終いだ」と低く呟かれるわけだ。当然「もうお終いだ」と思ったに違いない。そしてじぶんの周りをグルグル回り「シャー!」「シャー!」「シャー!」と猫ポーズで威嚇する。本来なら死をも覚悟するだろう。いや、まて、そのあとの「サボテン」3連発はもしかするとかなりかわいかったかもしれないぞ、もしかしたら少しぐらいは和んだはずだ、むう、とするとやはり最後の「壷太郎」がまずかったか?どちらにせよ女も私もガクガクブルブルである。

「あら、先生、もう壷は取って下さったのですか?」という言葉がようやく彼女に光を投げかけたらしい。どうやらこのガクガクブルブルは妻が呼んだお医者様のご様子。妻の出現でようやく我に返ったようで、叩き殺したと思っていたゴキブリがいきなりまた動き出すようなスピードで動き出し「あ、あの奥さん、ちょ、ちょっと私は科がちがうと思われますので、ま、またご連絡差し上げます」とずれる眼鏡を必死に調整しながらあっという間に帰ってしまった。妻は台所に散らばった壷の破片と、数時間ぶりに見た私の素顔を見比べながら「ふう」と小さく溜息をついて「さ、片付けましょうか?」と言う。「あ、あの、これ確か初めて旅行に行った時に買った壷だったよね?」と恐る恐る一番気になっていたことを尋ねると「あら、よく覚えていらしたわね」と笑ってる。怒りのあまり気でも触れたのじゃないかしらんと思いながら念のため「ごめんね」と謝ってみると「思い出がなくなったわけじゃないですから」とニコリ。なるほど。壊れたのは壷であって思い出ではない、耳も鼻も目もまだ残っている、壷は作れないが思い出なら作れるさ、今日のこともいつか笑って思い出す日が来るんだろうな、なんて思いながら数時間ぶりに妻の優しそうな横顔を眺めてみるのであった。 


  12月13日(土)のイベント
Date: 2003-11-26 (Wed)
『GO FOR IT VOL3』@アップルハウス

start10:00より
前売り\500 当日\700

DJ ARE..LINDA・セッキー・ラヂオスター★

フライヤー、チケット希望の人はメール下さい。


  12月10日(水)のイベント
Date: 2003-11-26 (Wed)

 『TOUR“THE 恋の16ビート”』@MOG:LA
 OPEN 17:10,START 17:30 FEE;\500
 w/THE HIGH-KICKS,GRAVE,
  ラヂオスター★,The dirts


  11月29日(土)のイベント
Date: 2003-11-05 (Wed)
『天下一舞踏会』@CRAZY MAMA 2

出演→ヂ★ライフランドリー 巨乳まんだら皇国(大阪) CNP Jet Radio カウアバンガ GO OUT ライフベイト(四国)

詩朗読=船津大祐(詩のボクシング2003全国3位) 
作品展示=くさかりあまな
開場→六時半 開演→七時
前売り→千円 当日→千五百円drink代三百円別途●


  11月22日(土)のイベント
Date: 2003-11-05 (Wed)
『GO FOR IT VOL2』@アップルハウス

start10:00より
前売り\500 当日\700

DJ ARE..LINDA・セッキー・ラヂオスター★

フライヤー、チケット希望の人はメール下さい。


  11月16日(日)のイベント
Date: 2003-11-05 (Wed)
★FUNNy NiGHT vol.1@DESPERADO
 open午後六時半
 start午後七時
 
 出演→ORiON・ハラペコ星人・鉄卍男・RemaiN
    AKIKAN・特別ユニット(ハラペコ星人&流鏑馬船チ&     NORi)

 DJ→ラヂオスター★・LINDA

チケット→前売り当日1500円(前売りのみステッカー付)


  10月16日からの個展
Date: 2003-10-14 (Tue)
『毛筆の自由(仮)』
 場所:ラヂオスター
 期間:10月16日(木)〜29日(水)
 値段:無料
 作者:北村松園

*県展にも度々入選、県外でも幅広い活躍をしている北村関子さんによる筆の個展。あのジェラシーの挿絵にも注目。毛筆の無料体験講座なども開かれるので是非ご参加を。また、自作の詩や、好きな言葉などを、半紙や巻物に筆を走らせてくれます。部屋に飾るなり、誰かに送るなり、お好きに。どうぞよろしく。

無料体験講座:17(金)・18(土)・20(月)・21(火)・30(木)
       時間帯→21:00〜22:00
 


Click Here!
超簡単!無料HP
Original CGI:- Sun Board - System:- RAK2 -