【最近の作曲作品と演奏会】 ■「葉っぱのフレディー」(劇付随音楽) 2007年3月 劇団さっぽろ児童部修了公演 札幌市こどもの劇場やまびこ座 歌曲 4曲(作詞 鈴木英之) 情景音楽(ダンスを含む)5曲 ■ピアノ連弾のための「KARATACHI」 2007年7月16日 13:30 開演 主催 札幌ゾリステン・りら 山田耕筰「からたちの花」をモチーフにピアノ連弾として作曲。 【最近執筆した演奏会批評】 【正攻法の演出光る瀟洒な舞台】 北海道新聞 2007年3月12日 夕刊 連続上演四十年記念となる二期会オペラ公演は、モーツァルト「フィガロの結婚」。オペラの中でも人気が高く公演回数の多いこの作品は、近年演出者の奇抜なアイディアで多彩に料理されている。そうした中、栗山昌良の演出は、正攻法で同会の実力を生かしながらオペラ・ブッファとしてのおもしろさを十分に引き出した。 二日間の公演を通し、演奏レベルの高さを牽引したのが、宮本益光(アルマヴィーヴァ伯爵)。男の身勝手さ、ふがいなさを抜群の歌唱・演技力で熱演した。フィガロ役では、知的で落ち着いた雰囲気の石田久大(初日)と行動的で躍動感ある星野淳(二日目)が、対照的に好演。桑野敏明(二日目・バリジオ)も味のある演技を見せた。 女声陣では、針生美智子(初日・スザンナ)が、幕を追うごとに本領を発揮し、第四幕のアリアは見事な出来栄え。ただ、全般的に女声陣で印象的な個性に出会えなかったのが惜しまれる。例えば、このオペラの一方の主軸である伯爵夫人は、伯爵との夫婦間の倦怠感や浮気心をもっと大胆に表現して欲しかったし、軟派なズボン役のケルビーノも優等生的な感じがした。また、レチタティーヴォの精妙さに比べ、アリアがやや軽めな印象。指揮の児玉宏は、チェンバロとの弾き振りで、丁寧に音楽をまとめ、特にチェンバロ伴奏は彼のオペラ経験が生かされ秀逸。札響も木管などが音楽の色彩を豊にした。一日の時間の流れを精緻に表現した照明と無駄のないセットの機能美が、瀟洒な舞台をつくり上げた。 |