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鴻風俳句教室
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  18 年七月 句写美教室句会成績
Date: 2018-07-08 (Sun)
18年七月 ・鴻風俳句教室俳句会・参加者16名・参加句数64句 
1:隠れなき野道に雷鳴轟けり:梶  鴻風:○江梅○紀子・明俊・利久・雅・豊水:8
2:落雷にゴルフクラブ投げ捨てる:小森 豊水:・美秋:1
3:身構へて待つ背に一打はたた神:片山 明俊:・富子・利久・トシエ・千枝:4
4:遠雷や子犬はやばやかくれんぼ:岩淵 純子:・富子・花菜・弘務・雅:4
5:ターミナル震ヘ上がらすはたた神:太田 紀子:・千枝・1
6:雷鳴にすくみ途切れし会話かな:石破 利久:○明俊・江梅・弘務・美秋・雅・紀子:7
7:遠雷や単身赴任の親父の手:谷口 千枝 :・明俊・利久・沙智・豊水:4
8:雷鳴と光の夜空のページェント:村岡 雅:・明俊・千枝:2
9:遠雷に怯えるやうに雀飛ぶ:池窪 弘務:・豊水:1
10:雷鳴のとぎれとぎれて遠ざかる:林  江梅:・花菜・弘務・純子・鴻風:4
11:遠雷に慌て取り込む梅の笊:若西 花菜:○弘務○沙智・江梅・美秋・紀子:7
12:雷の去りし夕餉のカレーかな:佐川 富子:○花菜・純子・トシエ・清月:5
13:遠雷や丸めし背なを叩く妻:持田 清月:○豊水・トシエ:3
14:凄まじき落雷の力立木裂き:山口 沙智:・江梅・鴻風:2
15:仏桑花海風揺るる道の駅:斜木 美秋:・純子・紀子・清月・鴻風:4
16:神鳴にへそを隠せと父の言ふ:佐藤トシエ:・花菜:1

17:山道に熊よけのベル鳴り響き:梶  鴻風:・美秋・明俊:2
18:何処より路肩に来て咲く赤詰草:小森 豊水:・弘務・千枝:2
19:須磨寺の参道よぎる蟻の列:片山 明俊:・富子・美秋・利久・雅・紀子・清月・鴻風:7
20:皇居への道行く馬車や梅雨明ける:岩淵 純子:○清月・富子・紀子・沙智・豊水・鴻風:7
21:風鈴や路地裏に住み三十年:太田 紀子:○富子・純子・利久・鴻風:5
22:夏柳道路元標日本橋:石破 利久:○トシエ・純子・明俊・清月・豊水:6
23:この道も未踏の小径道をしえ:谷口 千枝:・鴻風:1
24:高校のマラソン大会青田道:村岡 雅:・江梅・トシエ・清月・鴻風・千枝:5
25:道標なき人生や日日草:池窪 弘務:・純子・江梅・花菜・雅・トシエ・沙智:6
26:散歩道風が揺らすよ小判草:林 江梅:0
27:人力車走る坂道日の盛:若西 花菜:○鴻風・明俊・利久:4
28:紫陽花に誘はれ曲がる散歩道:佐川 富子:・花菜・弘務・美秋・雅・沙智:5
29:名古屋場所綱へ足場の電車道:持田 清月:・沙智:1
30:散策の道沿い楽し花水木:山口 沙智:・富子:1
31:黒南風に雷鳴轟き目覚めけり:斜木 美秋:0
32:遠く聴く駒鳥誘ふ回り道:佐藤トシエ:・紀子・千枝:2




33:僧一人青田の風に吹かれ行く:梶  鴻風:・花菜・美秋・雅・豊水:4
34:海の日や特攻自爆の夢を見る:小森 豊水:○鴻風・花菜・美秋:4
35:露国にて戦ふサツカー街白夜:片山 明俊:・純子・利久:2
36:ハイビスカス便りはメール十五文字:岩淵 純子:・トシエ・紀子;2
37:梅雨明けや旅に誘へる風立ちぬ:太田 紀子:・トシエ:1
38:蘇へる休耕田や花菖蒲:石破 利久:・江梅・明俊・花菜・弘務・美秋・雅・清月・豊水・鴻風:9
39:通販のバーゲンセール百日紅:谷口 千枝:0
40:真白な山法師並木続き行く:村岡  雅:・江梅・沙智・千枝:3
41:生きてゐる日日への感謝日日草:池窪 弘務:・富子・花菜・純子:3
42:蛍火や記憶の中の旅たどる:林 江梅:・純子・富子・弘務・利久・雅:5
43:薔薇の花自慢話となる土産:若西 花菜:・千枝:1
44:麦揺れる大地にワルツ踊るやう:佐川 富子:・明俊・豊水:2
45:夏至の夜万引き家族の映画館:持田 清月:・富子・沙智・豊水:3
46:応援団ビール片手に深夜まで:山口 沙智:・美秋・千枝:2
47:雨上がり橙赤鮮やか藪萱草:斜木 美秋:・明俊・千枝:2
48:アロハシャツ靡く銀輪島巡り:佐藤トシエ:・清月・鴻風:2

49:現世は夢幻の道よ亀鳴けり:梶  鴻風:0:計14
50:七月や空襲焼跡須磨に立つ:小森 豊水:・弘務・清月:2:計9
51:日盛りや姿勢崩れぬ仁王像:片山 明俊:・純子・富子・花菜・利久・トシエ・紀子:6:計19
52:はまなすや立待岬の波静か:岩淵 純子:○千枝・弘務・利久・沙智・清月:6:計19
53:水溜まりに蜻蛉の影あり仰ぎ見る:太田 紀子:・弘務・千枝:2:計9
54:旧道をゆくバス囲む青田風:石破 利久:・富子・明俊:2:計24
55:身の丈の暮らしが目処ぞ朝曇:谷口 千枝:・明俊・雅・トシエ・沙智・豊水:5:計10
56:夕張岳遙かに青田広がりぬ:村岡 雅:○利久・江梅・美秋・明俊・紀子:6:計16
57:鮎釣の仕掛けを作る父の指:池窪 弘務:○美秋・利久・沙智・清月・鴻風:6:計16
58:父母偲ぶ院に正座し新茶飲む:林  江梅:・トシエ・沙智:2:計11
59:緑陰に日がな一日老い二人:若西 花菜:・江梅・紀子:2:計14
60:こんな日もあるさと思ひ苺喰ふ:佐川 富子:・純子・トシエ・清月・鴻風:4:計16
61:もぎ取りてやや小振りなる胡瓜かな:持田 清月:・江梅・雅・鴻風:3:計10
62:汗かいてテレビ観戦大騒ぎ:山口 沙智:0:計5
63:夏の蝶揺れる小花に縋りをり:斜木 美秋:0:計6
64:転び寝に日と影遊ぶ夏障子:佐藤トシエ:○純子○雅・江梅・富子・弘務・花菜・紀子・豊水:10:計15





谷口 千枝
特選:52:はまなすや立待岬の波静か
感想:「はまなす」は北地に自生するバラ科の落葉低木。紅色五弁の花が咲き香りが良い花。実は紅熟しジャムなどにできる植物。はまなすに出会ったことがありません。鹿児島の山里に住んでいる私の憧れの花の一つ。立待岬も憧れの岬です。私情のあるお句と思います。
並選:3・5・8・18・23・32・40・43・46・47・53

岩渕純子選
特 選:64:転び寝に日と影遊ぶ夏障子
鑑 賞:夏の日盛りには畳の上にちょっとゴロリとなりたくなる。見るともなく障子を見上げると    外の陽射しに木々が風にゆれながら光と影を映している。日本の夏が描けている秀句である。
並 選:10,12,15,21,22,25,35,41,42,51,60

撰者 林 江梅
特 撰:1:隠れなき野道に雷鳴轟けり
鑑 賞:近くに駆け込む民家もない野道で激しい雷に合った作者の慌てる様子が伺え頂きました。
並 選:6・11・14・24・25・38・40・56・59・61・64

佐川 富子選
特 選:21:風鈴や路地裏に住み三十年
鑑 賞:どんな路地裏なんだろう、風鈴の音が聞こえるなんて。映画に出てくるような下町の人情が暖かい路地を想像しました。訪ねてみたいと思わせます。
並 選:3.4.19.20.30.41.42.45.51.54.64

若西 花菜選
特 選:12:雷の去りし夕餉のカレーかな
鑑 賞::緊張が途切れ安堵した気分の夕餉の食卓が、みんな大好きで支度も簡単なカレーだなんてすばらしい。定番のカレーが最もふさわしい献立で、いろいろな物語が生まれそうで特選に選びました。
並選:4・10・16・25・28・33・34・38・41・51・64

太田 紀子選
特 選:1:隠れなき野道に雷鳴轟けり
鑑 賞:野道を歩いていると、突然の雷鳴、逃げる場所もなく、夕立が来る前に、雨宿りができるところまで、作者は、駆け出していったことでしょう。その情景が、目に見えるようです。
並選:6.11.15.19.20.32.36.51.56.59.64

池窪 弘務 選
特 選:11番:遠雷に慌て取り込む梅の笊
鑑 賞:妻も毎年梅を漬けます。梅を干すときに気になるのが夕立です。 天候に気をつけているのですが夕立だけは予見できません。 家にいると空模様も分からず、ただ一つの予兆は遠雷です。ドタバタ階段を上がる妻の様子を思い出しました。
並 選:4・6・10・18・28・38・42・50・52・53・64
 
斜木 美秋選
特 選:57:鮎釣りの仕掛けを作る父の指
鑑 賞:一瞬亡き叔父の姿を思い出しました。暑い時間帯縁先で肌着一枚で作って居ました。行くと「おお来たか、仕掛けはこうして作るのだ、良く見てろよ」老眼鏡の上から見つめて教えて呉れました。ごつい指先を器用に動かす叔父姿と重なり感銘を受ける一句でした。
並 選:2.6.11.17.19.28.33.34.38.46・56.

片山 明俊選
特 選:6:雷鳴にすくみ途切れし会話かな
鑑 賞:突然の稲光に続く大きな雷鳴に驚いた様子が見え、どんな会話がなされていたのか少々          気になる句です。「かな」で句を止めたところに自然体を感じさせます。
並 選:1、8、17、22、27、38、44、47、54、55、56

石破 利久選
特 選:56:夕張岳遥かに青田広がりぬ
鑑 賞:北海道の米作りは品種改良と共に先人のなみなみならぬ努力の結果によるもの・・・夕張岳を遥かに広がる青田は雄大な景観であろう・・・清々しい句である。
並 選:1,3、7、19、21、27、35、42、51、52、57

村岡  雅選
特 選:64:転び寝に日と影遊ぶ夏障子
鑑 賞:寝転んでいると夏障子に日の影が当たりチラチラ動いているの楽しみながら見ている様子が見えてとてもいいなあと思い特選に頂きました。
並 選:1.4.6.19.25.28.33.38、42.55.61,

山口 沙智選
特 選:11:遠雷に慌て取り込む梅の笊:
鑑 賞:昔、母が元気で梅干しを作っていた頃、買い物に行くときは「裏に梅の笊を干してあるから、雨が降り出しそうだったら入れてね」と行って出かけました。雷の後は夕立と決まっていたので、遠雷の音が聞こえてきたら大慌てで笊を取り込んだものです。そんな事を思い出させる句でした。
並 選:7,20,25,28,29,40,45,52,55,57,58


佐藤トシエ選
特 選:22:夏柳道路元標日本橋
鑑 賞:道路元標と言う重々しい言葉にPCを開き、「日本国道路元標」を詳しく知ることができました。銘板もずっしりとした重みが。東京に出かけた折には、寄り道してみたい日本橋になりました。島の元標も調べてみようと・・興味をそして勉強をさせられた漢字の句でいただきました。
並 選:3・12・13・24・25・36・37・51・55・58・60
       
持田 清月選句
特 選:20:皇居への道行く馬車や梅雨明ける
特 選:宮内庁所有の馬車は3台位有るそうですが、国賓が天皇陛下にご挨拶に上がる時に、車か馬車を選べるそうですが、馬車を選ぶ方が多いそうです。その馬車と梅雨明けの季語がよく合っていると思います。
並 選:12:15:19:22:24:38:48:50:52:57:60

小森 豊水選
特 選:13番:遠雷や丸めし背なをたたく妻
鑑 賞:ご主人は病弱なのでしょう、気丈にたたいとられる奥様、素直にたたいてもらっているご主人、そのご夫婦の姿に涙ぐみそうになった。
並 選:1・7・9・20・22・33・38・44.45.55.64

梶 鴻風選一行鑑賞
1:隠れなき野道に雷鳴轟けり:梶  鴻風:鴻風
10:雷鳴のとぎれとぎれて遠ざかる:林 江梅:鴻風
>細かな神経の表現された作品。頭上で轟いていた雷が遠くに去ってゆくを「とぎれとぎれ」で捉えた。
14:凄まじき落雷の力立木裂き:山口 沙智:鴻風
>「地震・雷〜」と古人は捉えたが、立木を裂いたり、落雷で木を燃やしたりする。恐ろしい。
15:仏桑花海風揺るる道の駅:斜木 美秋:鴻風
>仏桑花とはハイビスカスの花である。海に近い道の駅では仏桑花の花が咲き誇っているのであろう。
19:須磨寺の参道よぎる蟻の列:片山 明俊:鴻風
>利久さん豊水さんに案内されて須磨寺を訪れた。あの参道を蟻の列が行く。大と小の対比の妙。
20:皇居への道行く馬車や梅雨明ける:岩淵 純子:鴻風
>大使が日本に来ると皇居に行く。その時皇居では自動車か馬車か聞くそうだ。馬車と答えるそうだ。
21:風鈴や路地裏に住み三十年:太田 紀子:鴻風
>紀子さんの自画像とも思えない。知人なのだろう。三十年住み慣れた路地裏。風鈴の音が聞こえる。
23:この道も未踏の小径道をしえ:谷口 千枝:鴻風
>千枝さんの作品は、近頃少し観念的な方に流れているような気がする。未踏な道の先にあるものは。
24:高校のマラソン大会青田道:村岡 雅:鴻風
>恵庭北高の生徒であろうか。青田道を駆け抜ける姿はさわやかそのものである。美しい句である。
27:人力車走る坂道日の盛:若西 花菜:鴻風特選
>作者花菜さんの住む小樽は山坂の街である。古くは札幌よりも栄えた事もある。日銀支店などもあった。観光客に頼らなければならなくなった小樽。日の盛りに人力車を引く青年が坂道を登って行く。
34:海の日や特攻自爆の夢を見る:小森 豊水:鴻風特選
>1995に制定された海の日は「海の恩恵に感謝し海洋日本の繁栄を願う」となっている。しかし、豊水さんには、自分が特攻兵となり魚雷を抱えて敵艦に体当たりするそんな夢を未だに見るのである。
38:蘇へる休耕田や花菖蒲:石破 利久:鴻風
>休耕田が見事に蘇り菖蒲の花が咲いている。なんて美しいのだろうと利久さんも思い句にされたのだ。
48:アロハシャツ靡く銀輪島巡り:佐藤トシエ:鴻風
>利尻島一周は約55キロある。そこをマラソンであったり、自転車であったりして一周するのだ。
57:鮎釣の仕掛けを作る父の指:池窪 弘務:鴻風
>仕掛け次第で釣れたり釣れなかったりする魚。お父さんに教わっての仕掛け作り。思い出の一句。
60:こんな日もあるさと思ひ苺喰ふ:佐川 富子:鴻風
>紀貫之が女性に仮託して「土佐日記」を書いた。男性に仮託して作った一句。なぜ仮託したのだろう。
61:もぎ取りてやや小振りなる胡瓜かな:持田 清月:鴻風
>規格品にあったもので無ければ市場に出荷できないのであろう。もぎ取ったがやや小ぶりの淋しさか。

総合成績:
一 席:石破 利久:24点 
二 席:片山 明俊:19点
二 席:岩淵 純子:19点
三 席:池窪 弘務:17点
三 席:佐川 富子:17点

作品成績
一 席:64:転び寝に日と影遊ぶ夏障子:佐藤トシエ:10点(特2並6)
二 席:38:蘇へる休耕田や花菖蒲:石破 利久:9点(並9)
三 席:01:隠れなき野道に雷鳴轟けり:梶 


  18年六月 句写美俳句会
Date: 2018-06-08 (Fri)
18年 鴻風俳句教室六月句会

1 更衣白が基調の港街:片山明俊:純子・利久・清月・トシエ:4
2 街中に羽化する乙女更衣:石破利久:○明俊○豊水・紀子・清月・千枝・鴻風:8
3 制服はベージュ車掌も更衣:太田紀子:花菜:1
4 Gパンの膝に穴あけ衣更:岩淵純子:富子・トシエ・美秋・豊水:4
5 更衣無冠の手足寂しけれ:梶鴻風:花菜・千枝・トシエ:3
6 更衣母の単衣の姿かな:村岡雅:0
7 十九時に始まる会合更衣:持田清月:富子:1
8 激痩せを思ひ知らさる更衣:小森豊水:○利久・明俊・美秋・雅:5        
9 旅に出る鞄も軽し更衣:佐藤トシエ:○富子・純子・紀子・明俊:5
10 更衣去年の服のきつくなり:佐川富子:・美秋:1
11 衣替へて脈を取らるる昼下がり:谷口千枝:0
12 淡き色揃えし喜寿の衣更え:若西花菜:純子・利久・清月・千枝・トシエ・豊水・雅:7
13 更衣薄紅色で若返り:斜木美秋:0

14 緑蔭に憩ふ茶店の古都の地図:片山明俊:・紀子・利久・雅:3
15 露地を入る町屋のカフエ京の初夏:石破利久:○雅・明俊・花菜・トシエ:5
16 地球儀をまわすメロンを食べながら:太田紀子:○千枝・純子・清月・花菜・美秋・鴻風:7
17 守一の蟻の観察地に這ひて:岩淵純子:0
18 園児来て地蔵にたんぽぽつむ遊び:梶 鴻風:清月・花菜:2
19 道庁の地下食堂も夏メニュー:村岡 雅:・利久・千枝・鴻風:3
20 給食の地産地消や茄子の花:持田清月:純子・富子・紀子:3
21 造成地運びし土に赤詰咲く:小森豊水:0        
22 デパ地下の初恋の香り苺買ふ:佐藤トシエ:・雅:1
23 地下鉄に関取乗りき五月場所:佐川富子:・紀子・美秋・豊水:3
24 ふるさとの地べたの記憶写真の日:谷口千枝:・富子:1
25 地を出でしエゾゼミここぞと大音声:若西花菜:0
26 西瓜売り地産地消と道の駅:斜木美秋:・明俊・豊水:2

総合成績:
一 席:小森 豊水:18点 
二 席:石破 利久:17点
三 席:若西 花菜:16点
三 席:片山 明俊:16点

27 学窓に思ひ出多し花の雲:片山明俊:純子・富子・紀子・利久:4
28 花人となりて母校へ会ふ恩師:石破利久:0
29 亡夫との花見の写真花は葉に:太田紀子:・千枝・豊水:2
30 故郷は人それぞれの桜かな:岩淵純子:・紀子・トシエ・美秋:3
31 櫻守り北の櫻の並木道:梶 鴻風:○トシエ・純子:3
32 満開の桜足止め写メの群れ:村岡 雅:0
33 携帯をカメラモードに桜の実:持田清月:・鴻風:1
34 天上への隧道と見ゆ桜道:小森豊水:純子・明俊・花菜・雅:4         
35 花の下手を取り憩ふ老夫婦:佐藤トシエ:紀子・清月・美秋・鴻風:4
36 思案せむ桜並木の尽きるまで:佐川富子:・豊水・雅・鴻風:3
37 亡き夫と歩きし小径花は葉に:谷口千枝:・富子:1
38 真夏日の休憩多き庭仕事:若西花菜:清月・千枝:2
39 休日や桜並木は人の波:斜木美秋:・鴻風:1

40 風薫る句碑を訪ねし須磨の関:片山明俊:・利久・花菜・美秋・豊水・鴻風:5計16
41 ザギトワの抱く仔犬や街白夜:石破利久:純子・富子・明俊・千枝:4計17
42 風涼し母の名のあるパジャマ着て:太田紀子:・富子・豊水:2計12
43 無人駅また無人駅夏燕:岩淵純子:○美秋・利久・花菜・豊水・紀子・鴻風:7計14
44 抱卵の千の鳴き声海烏:梶 鴻風:清月・千枝・トシエ:3計11
45 トンネルを抜け万緑のダム眩し:村岡 雅:明俊:1計4
46 紫陽花の園へ寄り道通り雨:持田清月:・雅:1計6
47 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森豊水:○純子○紀子○鴻風・花菜・千枝・雅:9計18       
48 チョコ運ぶ蟻のかけ声聞こえさう:佐藤トシエ:清月:1計11
49 竹の子飯母の味にはまだ遠き:佐川富子:・トシエ:1計8
50 燃え上がる霧島連山梅雨に入る:谷口千枝:○花菜・利久・明俊・トシエ・雅・鴻風:7計9
51 百の実を採らむと植えるトマト苗:若西花菜:○清月○鴻風・富子・利久・明俊:7計16
52 紫陽花の咲く池廻り一休み:斜木美秋:0計3

作品成績:                         
一 席:47 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森豊水:9点句:(特3並3)
二 席:2 街中に羽化する乙女更衣:石破利久:8点句:(特2並4)
三 席:7点句:12・51若西花菜:16太田紀子:43岩淵純子:50谷口千枝の4名5句




岩渕 純子選
特選:47:病窓の景色切り裂き燕飛ぶ
鑑賞:病院に入院中の作者。外の景色は窓からみえる僅かな空間。それでも作者は季節を感じようとしている。一瞬、何かが窓をよこぎった。病窓をさっと切り裂くような一瞬。燕だ。作者はその一瞬を見逃さずに夏を感じている。どうぞ一日も早く良くなられますように。
並選: 1.9.12.16.20.27.31.34.41.

佐川 富子選
特選:9:旅に出る鞄も軽し更衣
鑑賞:少し着る服が軽くなり荷物の着替えも軽くなりますね。旅に出るうきうきした気持ちが表れているなあと思いました。
並選:4.7.20.24.27.37.41.42.51

太田 紀子選
特選:47 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ 
特選理由:入院中の窓から燕が勢いよく飛んでゆくのが見えました。療養中の作者にとって、この燕の飛び方に、元気をもらわれたように思えました。
並選:2.9.14.20.23.27.30.35.43

石破 利久選
特 選:8:激痩せを思ひ知らさる更衣
鑑 賞:闘病前の服に袖を通して見た作者の驚きがひしひしと伝わって来る句です。          一日も早く体力を取り戻されることを願っています。
並 選:1、12、14、19、27、40、43、50、51

片山 明俊選
特 選:2:街中に羽化する乙女更衣
鑑 賞:6月に入るやいなやミッション系の女子学生達は純白の制服に衣替えして楽しそうに登校しています。その姿を見ているとまるで羽化したばかりの小鳥達のようでこちら
の心まで弾みます。この句からそんな光景を思い出しました。
並 選:8、9、15、26、34、41、45、50、51

持田 清月選
特 選:51:百の実を採らむと植えるトマト苗
鑑 賞:いつの間にかこの句のような覚悟を忘れていました。露地で作る大玉トマトの場合8段収穫できたとして、各段4こ実が採れたとして32個収穫できることになります。実際には病気や虫食いや変形がありますので24個採れれば上出来となります。24個というのは、4キロ箱に直してM 玉で1箱になります。俳句に戻りますが、農業のやり立ての時は、この句のような気持ちを持って苗を植えていました。初心に返ろうと思いました。
並 選:1:2:12:16:18:36:38:44:48

若西 花菜選
特 選:50 燃え上がる霧島連山梅雨に入る
理 由:いくつもの火山帯のある日本ですから、近くの山がいつ噴火するか心肺です。しかし季節の移り変わりはよどみなく梅雨になったという大きなスケールをこの句に感じました。
並 選:3・5・15・16・18・34・40・43・47

谷口 千枝選
特 選:16:地球儀をまわすメロンを食べながら
感 想 :自分が幸せになれる句を選びました。「地球儀をまわす」どんな時でも幸せになれます。メロンは好きな果物の一つです。「メロンを食べながら」幸せなひとときを思い浮かべます。因みに私はメロンの糖度を気にします。糖度が高かったらそのまま食べ、低かったらサラダやジュースにして頂きます。
並 選:2・5・12・19・29・38・41・44・47

佐藤トシエ選
特 選:31:櫻守り北の櫻の並木道
鑑 賞:桜に男の一生の夢と命をそそいだ桜守がいることを知り、また「北の桜守」の映画も鑑賞、全ての記憶を失っても桜を守りぬく女性がいました。そうした桜守がいてこそ、毎年、桜が咲き誇るのでしょうね。「静内の二十間道路桜並木」の景が浮かびます。来年は厚田村の8,000本の桜並木を見てみたいと思っている。
並 選:1:4:5:12:15:30:44:49:50

斜木 美秋選
特 選:43:無人駅また無人駅夏燕
鑑 賞:日本列島の過疎化の進む様子の縮図の様に感じます。日本列島の縮図を詠まれた様なスケールの大きさが秘められて様に感じます。
並 選:4.8.10.16.23.30.35.40.


村岡 雅選
特 選:15 露地を入る町屋のカフエ京の初夏
鑑 賞:路地を入り町屋のカフェ、京の初夏。軽くさらっと詠んで居られますがその風景が心の中に浮かび、いいなぁ。そんなところでゆっくりとコーヒーをいただきたいと思いました。今は落ち着けるカフェが減っていますね。
並 選:8,12,14,22,34,36,46,47,50

小森 豊水選
特 選:2番:町中に羽化する乙女更衣
鑑 賞:出身高校へ同窓会で行ったとき女子生徒の白い服(シャツ)に圧倒された覚えがあります。まだ色気とかは仄かに、羽化する乙女が素晴らしい表現と想いました
並 選:4・12・23・26・29・36・40・42・43



梶  鴻風選 一行鑑賞
2 街中に羽化する乙女更衣:石破利久:
・実に詩情性の深い句となっている。乙女は中学生か女子高生か「更衣」に相応しい句です。
16 地球儀をまわすメロンを食べながら:太田紀子:
・子供の頃なら「お行儀が悪い。食べてからご覧なさい」としかられたであろう。楽しい。
19 道庁の地下食堂も夏メニュー:村岡雅:
・道庁の地下食堂などに入ったことはないが、「安くてうまい」が口コミで広がっている。
33 携帯をカメラモードに桜の実:持田清月:
・携帯もスマホもカメラの性能は一段と向上しきれいな写真を撮ることが出来るのだ
35 花の下手を取り憩ふ老夫婦:佐藤トシエ:
・表紙裏の写真を見ての一句だが観察している。老夫婦も車椅子も子供連れもいた。
36 思案せむ桜並木の尽きるまで:佐川富子:
・思案は何を思案だろうと読み手に楽しさを与えてくれる。鴻は俳句かなと想像したが
39 休日や桜並木は人の波:斜木美秋:
・写真を見て一句。土曜日で桜を愛でる人で老人から幼稚園児まで人、波であった。
40 風薫る句碑を訪ねし須磨の関:片山明俊:
・「須磨の関」というと、「淡路島〜幾代寝覚めぬ須磨の関守」の大きな歌碑をおもうのです。
43 無人駅また無人駅夏燕:岩淵純子:
・使われている単語は4語。贅肉を削ぐによいだけ削いだ俳句。スマートな佳吟である。
44 抱卵の千の鳴き声海烏:梶鴻風:
・歳時記では「海烏」を北海道では「ごめ」と呼ぶ。30年間過ごした利尻の初夏の光景。
47 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森豊水:○鴻風    
・肺がんの疑いで入院されていたという。鴻も肺癌で入院していたが、窓から見える景色がすべてである。その窓を今しも袈裟懸けをするように燕が飛び去った。春も過ぎゆく。
50 燃え上がる霧島連山梅雨に入る:谷口千枝:
・霧島連山には高千穂峰や韓国岳など、それらを含む連山が梅雨に入り煙っている景。
51 百の実を採らむと植えるトマト苗:若西花菜:○鴻風 
・鴻も、とまと、なすび、キュウリ、唐辛子、豆、じゃがいもを植えた。植えるときは、それこそ百の実のなることを願って植える。だが結果的には百が十にもならないのだが。






  18年六月句会
Date: 2018-06-05 (Tue)
1 更衣白が基調の港街
2 街中に羽化する乙女更衣
3 制服はベージュ車掌も更衣
4 Gパンの膝に穴あけ衣更
5 更衣無冠の手足寂しけれ
6 更衣母の単衣の姿かな
7 十九時に始まる会合更衣
8 激痩せを思ひ知らさる更衣        
9 旅に出る鞄も軽し更衣
10 更衣去年の服のきつくなり
11 衣替へて脈を取らるる昼下がり
12 淡き色揃えし喜寿の衣更え
13 更衣薄紅色で若返り

14 緑蔭に憩ふ茶店の古都の地図
15 露地を入る町屋のカフエ京の初夏
16 地球儀をまわすメロンを食べながら
17 守一の蟻の観察地に這ひて
18 園児来て地蔵にたんぽぽつむ遊び
19 道庁の地下食堂も夏メニュー
20 給食の地産地消や茄子の花
21 造成地運びし土に赤詰咲く        
22 デパ地下の初恋の香り苺買ふ
23 地下鉄に関取乗りき五月場所
24 ふるさとの地べたの記憶写真の日
25 地を出でしエゾゼミここぞと大音声
26 西瓜売り地産地消と道の駅

1〜26で5句選

27 学窓に思ひ出多し花の雲
28 花人となりて母校へ会ふ恩師
29 亡夫との花見の写真花は葉に
30 故郷は人それぞれの桜かな
31 櫻守り北の櫻の並木道
32 満開の桜足止め写メの群れ
33 携帯をカメラモードに桜の実
34 天上への隧道と見ゆ桜道         
35 花の下手を取り憩ふ老夫婦
36 思案せむ桜並木の尽きるまで
37 亡き夫と歩きし小径花は葉に
38 真夏日の休憩多き庭仕事
39 休日や桜並木は人の波

40 風薫る句碑を訪ねし須磨の関
41 ザギトワの抱く仔犬や街白夜
42 風涼し母の名のあるパジャマ着て
43 無人駅また無人駅夏燕
44 抱卵の千の鳴き声海烏
45 トンネルを抜け万緑のダム眩し
46 紫陽花の園へ寄り道通り雨
47 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ        
48 チョコ運ぶ蟻のかけ声聞こえさう
49 竹の子飯母の味にはまだ遠き
50 燃え上がる霧島連山梅雨に入る
51 百の実を採らむと植えるトマト苗
52 紫陽花の咲く池廻り一休み

 27〜52で5句選

 合計10句の中から一句特選でお願いいたします。
 書き方は「句写美109号」を参照してください。
 締め切りは金曜日(8日)正午です。遅れませんようにご協力願います。

 今回は、お二人の方が体調不良で欠席です。
 みなさんも、梅雨、その後の暑さに入ります。
 どうぞ、水分をこまめにとり、熱中症にお気をつけください。鴻風 


  2018年五月句会
Date: 2018-05-05 (Sat)
2018年五月句会

1:薄暑なり苫小牧への四車線:山口 沙智:・千枝・1
2:薄暑光マウスポインターの矢の動き:梶  鴻風:・江梅・1
3:童心へ返る砂浜薄暑かな:片山 明俊:○鴻風・利久・沙智・美秋・紀子・6
4:バーガーを頬張るベンチ街薄暑:石破 利久:明俊・冨子・清月・千枝・鴻風・江梅・6
5:束の間の矢切の渡し薄暑かな:岩淵 純子:0
6:お出かけも装いに迷ふ薄暑かな:斜木 美秋:・花菜・1
7:近代の美術に触れて古都薄暑:林  江梅:○雅・明俊・沙智・清月・美秋・トシ・6
8:猫走るブロック塀や街薄暑:持田 清月:・千枝・1
9:丘の上に開拓の塔夕薄暑:村岡 雅子:・純子・紀子・鴻風・3
10:薄雲の途切れ途切れに薄暑光:佐藤トシエ:純子・冨子・2
11:夕薄暑鉢にシャワーの乱反射:佐川 冨子:・沙智・トシ・雅・3
12:母と子の祈りの像や薄暑光:谷口 千枝:純子・清月・花菜・鴻風・雅・5
13:夕薄暑ベリーショートの髪にする:太田 紀子:明俊・冨子・花菜・鴻風・4
14:萎れたる花に水やる薄暑かな:若西 花菜:・1

15:大海原眺めて蜜柑の花が咲く:山口 沙智:純子・美秋・2
16:海峡に沈む日輪海薄暑:梶  鴻風:○千枝・利・純・清・美・花・ト・紀・9
17:ポスターが海へと誘ふ夏来る:片山 明俊:利久・冨子・2
18:海胆(うに)を割く無口の女のへらさばき:石破 利久:明・沙・ト・江・紀・雅・6
19:春の海波のリズムで深呼吸:岩淵 純子:○冨子・2
20:春時雨大海原に日矢を射す:斜木 美秋:0
21:新緑の海辺に憩ふ喫茶店:林  江梅:・清月・1
22:夏めくや待ち受け画面海と椰子:持田 清月:○江梅○鴻風・4
23:海風や玫瑰の花地を這ひて:村岡 雅子:利久・純子・2
24:桜貝海から子等への贈り物:佐藤トシエ:・美秋・雅・2
25:海女さんのきりりと白の半ズボン(鳥羽にて):佐川 冨子:・沙智・花菜・2
26:比島へ向く兵士の像や夏の海:谷口 千枝:明俊・純子・江梅・紀子・4
27:強東風や沖見る海人の手に煙草:太田 紀子:○トシ・利久・3
28:海霧や崖の道まで隠しけり:若西 花菜:・千枝・1




29:真鯉緋鯉孫鯉泳ぐにぎやかさ:山口 沙智:○純子・花菜・2
30:耐乏の長き戦後や昭和の日:梶  鴻風:・江梅・雅・2
31:夏めきて個性あふれる街着かな:片山 明俊:利久・冨子・江梅・3
32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり:石破 利久:○明俊○沙智○花菜・冨・紀・清・ト・10
33:傘雨の忌少し早いが冷奴:岩淵 純子:・トシ・千枝・2
34:藤の花揺れゐる空は青きけり:斜木 美秋:0
35:茅葺の堂の光陰初夏の風:林  江梅:利久・清月・トシ・千枝・雅・5
36:逃走犯確保のニュース四月尽:持田 清月:・明俊・冨子・沙智・千枝・4
37:水芭蕉の群落はるか沼光る:村岡 雅子:純子・美秋・江梅・3
38:純白を着飾るやうな花辛夷:佐藤トシエ:明俊・沙智・2
39:お花見の代はりばんこに車窓席:佐川 冨子:明俊・鴻風・2
40:自立てう余生の課題谷若葉:谷口 千枝:純子・花菜・トシ・3
41:黒揚羽谷を越え行くはすかいに:太田 紀子・0
42:クールビズ白シャツで行く朝の街:若西 花菜・0

43:吾と孫の誕生月の五月かな:山口 沙智:・鴻風・1・計6
44:繪幟の鍾馗はためく青田風:梶  鴻風:利久・花菜・2・計13
45:若葉風誘ふ遠出や万歩計:片山 明俊:○利久○美秋・冨・紀・沙・花・雅・9・計20
46:百号を越ゆる句誌あり風薫る:石破 利久:○紀子・利久・沙智・明俊・5・計26
47:山法師山の天気は変はるもの:岩淵 純子:・鴻風・1・計5
48:心地好し散歩の道の若葉風:斜木 美秋:・鴻風・1・計2
49:緑陰や洋灯似合ふ港町:林 江梅:利久・純子・清月・紀子・千枝・鴻風・雅・7・計16
50:夏に入る乳飲む猫の鉛筆画:持田 清月:・鴻風・1・計10
51:一服の新茶楽しむ独りかな:村岡 雅子:冨子・美秋・2・計10
52:卓袱台を囲み塩むすび昭和の日:佐藤トシエ:・江梅・鴻風・2・計7
53:初桜まずは函館五稜郭:佐川 冨子:純子・美秋・2・計8
54:亡き夫と春夏秋冬柿若葉:谷口 千枝:・清月・1・計12
55:親鹿を追ひし子鹿のギャロップす:太田 紀子:・千枝・江梅・2・計9
56:過去よりも未来の話みどりの日:若西 花菜:○清月・純・美・ト・鴻・雅・7・計9






石破 利久選
特 選:45:若葉風誘ふ遠出や万歩計
鑑 賞:緑滴る頃ともなれば心も弾みどこかへ遠出をしたくなるのが心情・・・今日は         何万歩歩いた、いや歩けたと万歩計の数字を楽しみ自己満足に浸るのも         良きこと・・・最近歩けなくなっているので悔しさを込めて選びました。
並 選:3、16、17、23、27、31、35、44、49  
        
片山 明俊選
特 選:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり
鑑 賞:端午の節句が近づき、ある一軒の農家に男児誕生を知らせる鯉のぼりが久し振りに掲げられた。これを見た村人達が共に喜んでいる様子が目浮ぶ明るく楽しい句          です。この頃都会では近所付き合いは希薄になり、鯉のぼりを見る事も少なくなり淋しい限りです。
並 選:4、7、13、18、26、36、38、39、46

岩渕 純子選
特 選:29:真鯉緋鯉孫鯉泳ぐ賑やかさ
鑑 賞:とにかく明るい、賑やか、元気がでます。少子化の昨今、あちこちでこんな風景がみられたらうれしいですね。うちの隣の三階建ての家の屋上に毎年こいのぼりがたてられます。 それがかならずうちの庭におちてきます。小さな孫鯉が遊びに来たよ、ととどけています。
並 選:10,12,15,16,23、37,40,53,56.

佐川 富子選
特 選:19:春の海波のリズムで深呼吸
鑑 賞:すべての生き物は海から生まれたという、この句を読んであらためてそう感じました。母の息づかいのような波のリズムに自然と呼吸が合っていくんでしょうね。
並 選:4.10.13.17.31.32.36.45.51

太田 紀子選
特 選:46:百号を超える句誌蟻風薫る
鑑 賞:句写美は百号を越えました。考えてみると、ずいぶん長く続いていると思います。ずいぶん次号が待ち遠しいです。今の状態5月の季節と響きあって、気持ちよいくだと思いました。
並 選:3/9/16/18/26/32/45/49
山口 沙智選
特 選:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼろ
鑑 賞:高齢者人口の多い寒村に鯉幟が高々と上がった。「あっ、赤ちゃんが生まれたんだ。良かったね。」と村中で喜ぶ。赤ちゃんの誕生は血縁者でなくても嬉しく明るいニュースである。まもなく50歳になる長女が「二人の息子がほしがっていたんだから、20年前にもう一人女の子を産んでおけばよかった。」と、今頃になって後悔している。私ももう一人孫がほしかったとおもっています。
並 選:3,7,11,18,25,36,38,45,46

持田 清月選
特 選:56:過去よりも未来の話みどりの日
特 選:作者の前を向いて行こうとしている様子が気持ちよく感じられます。また季語のみどりの日ですが、制定された当初は昭和の日であったかと思います。祝日の名前も過去よりも未来に。
並 選:4/7/12/16/21/32/35/49/54

林  江梅選
特 選:22:夏めくや待ち受け画面海と椰子
鑑 賞:待ち受け画面に好きな季節の風景など入っていると、パソコンを開いく時心まで楽しくなりその風景をしばらく見つめてから、キーを一気に叩いています。    この句から南国の風景の記憶が鮮やかに蘇りました。
並 選:2・4・18・26・30・31・37・52・55

斜木 美秋選
特 選:45:若葉風誘ふ遠出や万歩計
鑑 賞:散歩に最適な季節、ついつい僕も心地好い風に吹かれて足が伸びます。帰り万歩計(実は携帯の歩行デターですが)お!1万超えたとびっくりします。
「や」切が効いて納得成るほどと思う一句です。
並 選:3,7,15,16、24,37,51,53,56.

若西 花菜選
特 選:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり
鑑 賞:我が家でも長男が生まれた時の5月鯉のぼりを上げたことを思い出しました。鯉のぼりを見て子供がいる家と分かり、それが過疎の村であればなお明るい出来事で、皆の喜びが目に見えるようです。
並 選:6・12・13・16・25・29・40・44・45

佐藤トシエ選
特 選:27:強東風や沖見る海人の手に煙草
鑑 賞:利尻も風の強い町。時にはテトラポットを超え波が道路に上がる事もある。そんな風と向き合い毎日海を眺めている漁師さん、煙草も吸いたくなる。映像が見え、島の漁師さんの後ろ姿が重なります。
並 選:7・11・16・18・32・33・35・40・56

谷口 千枝選
特  選:16番:海峡に沈む日論海薄暑
鑑  賞:憧れの景色です。山里に住んでいて海峡に沈む日輪を見たことがありません。晴れた日に海辺の宿に宿泊してこんな景色を見たいです。
並  選:1・4・8・28・33・35・36・49・55

村岡 雅選
特 選:7:近代の美術に触れて古都薄暑:
鑑 賞:私も絵が好きで、よく美術館に行ったり個展に行ったりします絵を見た後街に出て少し気持ちが昂ったり満たされているときの気持ちに触れたように感じました。
並 選:11.12.18.24.30.35.45.49.56.

総合成績
一席:石破 利久:26点
二席:片山 明俊:20点
三席:林  江梅:16点
次席:梶  鴻風:13点

作品成績:
一席:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり:石破 利久:(特3並4=10点)
二席:16:海峡に沈む日輪海薄暑:梶  鴻風:(特1並7=9点)
二席:45:若葉風誘ふ遠出や万歩計:片山 明俊:(特2並5=9点)
三席:49:緑陰や洋灯似合ふ港町:林 江梅:(並7=7点)
三席:56:過去よりも未来の話みどりの日:若西 花菜:(特1並5=7点)


梶  鴻風選
3:童心へ返る砂浜薄暑かな:片山 明俊:○鴻風
 鴻はこうした明るい作品に心引かれる。砂浜に行き裸足になると開放的になるからだろう。童心に返り、砂浜を駆け出したくなり、海水に足を浸したくなる。
4:バーガーを頬張るベンチ街薄暑:石破 利久:
 利久さんご自身の図であろうか。それとも若いカップルの図と見るか。若々しい。
9:丘の上に開拓の塔夕薄暑:村岡 雅:
 北海道「開拓の村」に有る「百年記念塔」であろう。結構な丘の上にある。
12:母と子の祈りの像や薄暑光:谷口 千枝
 母と子との祈りの像、何を祈るのだろう。鹿児島なら戦死者への祈りであろうか。
13:夕薄暑ベリーショートの髪にする:太田 紀子:
 紀子さんがベリーショートにしたんだと思った。きっと似合うだろうとも想った。
22:夏めくや待ち受け画面海と椰子:持田 清月:○鴻風
 やっぱり若々しく明るい作品に心引かれている。清月さんの携帯かパソコンの待ち受け画面が、南の海と椰子の木に変えた。鴻の年がら年中同じ画面とは違うのだ。
30:耐乏の長き戦後や昭和の日:梶  鴻風:
 「耐乏」と書くべきを「待望」と誤変換されて居た。気付いて訂正したが。お許しを。
39:お花見の代はりばんこに車窓席:佐川 冨子:
 窓の席は「かわりばんこ」に座るのは子供達だろう。俗語が生きている句である。
43:吾と孫の誕生月の五月かな:山口 沙智
 五月は沙智さんの誕生月。お孫さんも同じとは。何か良いことがありそう。
47:山法師山の天気は変はるもの:岩淵 純子
 山法師の花が咲く山。花を見に行ったのであろうか。山の天気は変わりやすい。
48:心地好し散歩の道の若葉風:斜木 美秋:
 美秋さんは健康の為に散歩をなさり、季節の花々を撮影しては見せてくださる。感謝。
49:緑陰や洋灯似合ふ港町:林  江梅:
 お洒落な俳句である。「洋燈」がよいか「ランプ」が良いかと思いながら読んでいた。
50:夏に入る乳飲む猫の鉛筆画:持田 清月:
 上五の季語には意見もあろうが、中七から座五に掛けての描写を素晴らしいと思った。
52:卓袱台を囲み塩むすび昭和の日:佐藤トシエ:
 季語の「昭和の日」を上五に据えたかった。そんな思いで読んでいました。
56:過去よりも未来の話みどりの日:若西 花菜:
 過去はすでに過ぎ去ったこと。取り戻すことは出来ない。未来を離しましょうよ。




  2018年五月句会
Date: 2018-05-02 (Wed)
1 薄暑なり苫小牧への四車線
2 薄暑光マウスポインターの矢の動き
3 童心へ返る砂浜薄暑かな
4 バーガーを頬張るベンチ街薄暑
5 束の間の矢切の渡し薄暑かな
6 お出かけも装いに迷ふ薄暑かな
7 近代の美術に触れて古都薄暑
8 猫走るブロック塀や街薄暑
9 丘の上に開拓の塔夕薄暑
10 薄雲の途切れ途切れに薄暑光
11 夕薄暑鉢にシャワーの乱反射
12 母と子の祈りの像や薄暑光
13 夕薄暑ベリーショートの髪にする
14 萎れたる花に水やる薄暑かな

15 大海原眺めて蜜柑の花が咲く
16 海峡に沈む日輪海薄暑
17 ポスターが海へと誘ふ夏来る
18 海胆(うに)を割く無口の女のへらさばき
19 春の海波のリズムで深呼吸
20 春時雨大海原に日矢を射す
21 新緑の海辺に憩ふ喫茶店
22 夏めくや待ち受け画面海と椰子
23 海風や玫瑰の花地を這ひて
24 桜貝海から子等への贈り物
25 海女さんのきりりと白の半ズボン(鳥羽にて)
26 比島へ向く兵士の像や夏の海
27 強東風や沖見る海人の手に煙草
28 海霧や崖の道まで隠しけり
1〜28までで、5句選

29 真鯉緋鯉孫鯉泳ぐにぎやかさ
30 耐乏の長き戦後や昭和の日
31 夏めきて個性あふれる街着かな
32 寒村に明るき知らせ鯉のぼり
33 傘雨の忌少し早いが冷奴
34 藤の花揺れゐる空は青きけり
35 茅葺の堂の光陰初夏の風
36 逃走犯確保のニュース四月尽
37 水芭蕉の群落はるか沼光る
38 純白を着飾るやうな花辛夷
39 お花見の代はりばんこに車窓席
40 自立てう余生の課題谷若葉
41 黒揚羽谷を越え行くはすかいに
42 クールビズ白シャツで行く朝の街

43 吾と孫の誕生月の五月かな
44 繪幟の鍾馗はためく青田風
45 若葉風誘ふ遠出や万歩計
46 百号を越ゆる句誌あり風薫る
47 山法師山の天気は変はるもの
48 心地好し散歩の道の若葉風
49 緑陰や洋灯似合ふ港町
50 夏に入る乳飲む猫の鉛筆画
51 一服の新茶楽しむ独りかな
52 卓袱台を囲み塩むすび昭和の日 
53 初桜まずは函館五稜郭
54 亡き夫と春夏秋冬柿若葉
55 親鹿を追ひし子鹿のギャロップす
56 過去よりも未来の話みどりの日
29〜56で5句選
 選んだ10句の中から特選1句を選び、感想文をお書きください。


  2018年四月句会選句結果
Date: 2018-04-06 (Fri)
2018年四月句会

1 灯台の岩場飛立つ海燕:梶  鴻風:紀子・明俊・紅梅・千枝・4
2 燕来てまずは整列ごあいさつ:岩淵 純子:冨子・トシ・2
3 駅に住み村の燕となつてをり:太田 紀子:純子・豊水・清月・鴻風・4
4 図書館の軒は故郷燕来る:片山 明俊:○雅・豊水・トシ・利久・5
5 廃線の線路つたひに燕来る:石破 利久:純子・冨子・沙智・豊水・明俊・千枝・6
6 閉校の小学校へ初燕:谷口 千枝:清月・1
7 燕来る大漁旗をくぐりぬけ:佐藤トシエ:純子・冨子・花菜・明俊・4
8 電線に燕囀り連れ呼べり:斜木 美秋:・0
9 故郷を偲ぶよすがや軒燕:林  江梅:雅・沙智・2
10 故郷の風景懐かし燕の巣: 山口 沙智:・・鴻風・1
11 岩燕どこが塒かビル狭間:若西 花菜:・千枝・1
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森 豊水:雅・沙智・トシ・利久・紅梅・鴻風・6
13 道の駅の車庫に燕の巣が六つ: 佐川 冨子:・鴻風・1
14 岩燕飛び交ひ宙切るダム湖畔:村岡  雅:・鴻風・1

15 白樺の花の揺籃風やまず:梶  鴻風:紀子・千枝・2
16 初蝶や乗り来る風の柔らかし:岩淵 純子:雅・花菜・利久・3
17 暮の春和風喫茶のしじまかな:太田 紀子:・利久・紅梅・紅梅・千枝・4
18 梅が香に惹かれる小路風の道:片山 明俊:雅・沙智・清月・利久・4
19 風待ちの煙草くゆらす若布刈舟:石破 利久:○トシ・清月・明俊・4
20 母と子のリハビリの旅木の芽風:谷口 千枝:・0
21 浜風を引き寄せ靡く干し若布:佐藤トシエ:○紅梅・清月・鴻風・4
22 紫雲英田渡り来る風心地よし:斜木 美秋:・0
23 駆け抜ける一年生に風光る:林  江梅:○冨子○花菜・純子・沙智・豊水・明俊・8
24 風に向かひ入学式の孫登校:山口 沙智:・0
25 春休み公園の子等風になる:若西 花菜:○純子・紀子・トシ・4
26 青芝へ辛夷の花びら運ぶ風 :小森 豊水:・0
27 自転車を風と初乗り春休み:佐川 冨子:紀子・花菜・2
28 乳母車の風船揺れる春うらら:村岡  雅:・豊水・花菜・紅梅・千枝・4
57まだ読まぬ机上の本やつばくらめ:持田 清月:紀子・冨子・2
58 晩春の畑は風の通り道;持田 清月:・利久・1





29 菜の花の大海かつて満州国 :梶  鴻風:純子・紀子・明俊・3
30 ぶつぶつと糀呟く春の音:岩淵 純子:○豊水・冨子・沙智・清月・トシ・6
31 夜勤明け眠つてゐたる花の下:太田 紀子:・トシ・1
32 思ひ出の多き廃駅花盛り:片山 明俊:純子・沙智・豊水・清月・利久・紅梅・・鴻風・7
33 語り継ぐ古城の歴史老桜:石破 利久:○明俊・雅・紀子・千枝・5
34 在りし日の夫の釣竿山笑ふ:谷口 千枝:・○清月○鴻風・沙智・5
35 窓越しの春日ほつこり椅子の上:佐藤トシエ:豊水・1
36 花疲れ掛けて飲み干す缶コヒー:斜木 美秋:冨子・豊水・鴻風・3
37 花人に言葉交わすも国訛り:林  江梅:純子・明俊・千枝・3
38 ネクタイは祖父の遺品の入学式:山口 沙智:・明俊・鴻風・2
39 バス券が半額になり古希の春:若西 花菜:・鴻風・1
40 青空へ突き上げ群れ咲く白木蓮:小森 豊水:・紅梅・1
41 椿落つ土塀続く御参道:佐川 冨子:・0
42 二度三度舗道濡らして春の雪:村岡  雅:花菜・トシ・2

43 黒板に満たすチョークや新学期 :梶  鴻風:○利久、純子・雅・花菜・紅梅・6・計15
44 沈丁や灯りともらぬ角の家:岩淵 純子:冨子・鴻風・2・計13
45 咲き満ちても見る人ぞなき山桜:太田 紀子:・0・計9
46 のどけしや車中の居眠り手にスマホ:片山 明俊:純子・雅・利久・3・計19
47 花菜風親しむ旅路千曲川 :石破 利久:・沙智・花菜・明俊・千枝・鴻風・5・計20
48 堰超ゆる水のささやき夕桜:谷口 千枝:紀子・清月・花菜・紅梅・利久・5・計11
49 二歳児のボルダリングに山笑ふ:佐藤トシエ:冨子・1・計10
50 春うらら田畔歩くも目の保養:斜木 美秋:・0・計3
51 春耕の一日終えたる耕運機:林  江梅:○紀子・冨子・花菜・トシ・鴻風・6・計19
52 球春やドーム通ひの始まりぬ:山口 沙智:・0・計3
53 独活を掘る斜面の温み地の香り:若西 花菜:○沙智○千枝・雅・5・計11
54 古寺の潰えし土塀に梅の花:小森 豊水:紀子・清月・2・計9
55 春冷えや修行僧敷く禅座布団:佐川 冨子:・トシ・1・計4
56 香り立つ蕗の薹味噌春の味:村岡  雅:・豊水・1・計8
59 青饅や長さの違ふお菜箸:持田 清月:○鴻風:・2
60 初蝶や螺鈿の箱の硝子玉:持田 清月:雅・紅梅・2・計7






岩渕 純子選
特 選:25:春休み公園の子等風になる
鑑 賞:春休み公園は子供たちが占領する。じっとしている子はいない。みんな風になって走りまわっている。春休みの活気が「公園の子等風になる」で過不足なく表現されている。
並 選:3,5,7,23,29, 32,37,43,46

村岡 雅選
特 選:4:図書館の軒は故郷燕来る
鑑 賞:この句を読んでああこれだと目を覚まされました。息子がくも膜下出血後の
リハビリと療養で入院していた白老海岸の二階建ての施設の軒には数えきれ
ないくらいのツバメの巣があり春には次々と帰ってきて子育てをします。
 それを読みたかったのですが出来ませんでしたこの方はそれをスパッと詠まれ
てショックを受け特選に頂きました。
並 選:9・12・16・18・33・43・46・53・60・

太田 紀子選
特 選:51:春耕の一日終えたる耕運機
特 選:1日の畑仕事を終えて耕運機を納屋に片づけたのであろう。
1日の汚れのついた耕運機である。そして、作者も1日の労働を終えた疲れを感じているのだろう。しかい、春になって畑仕事ができる喜びもまた感じているのだろう。
並 選;1/15/25/27/29/33/48/54/57

佐川 富子選
特 選:23:駆け抜ける一年生に風光る
観 賞:ピカピカの一年生…″。の時期にぴったりの明るい希望に満ちた句だと思いました。
並 選:2.5.7.30.36.44.49.51.57

山口 沙智選
特 選:53:独活を掘る斜面の温み地の香り
鑑 賞:春山の南斜面はとても温かくて独活の香り、地の香りで、「春が来たナ〜ァ」と実感した経験があります。シャキシャキと噛みしめながら、もう一度山の独活の酢味噌和えを食べてみたいですね。
並 選:5,9,12,18,23,30,32,34,47





小森 豊水選
特 選:30番:ぶつぶつと糀呟く春の音
理 由:小豆島の醤油蔵を見学したときぶつぶつを実感しました。灘の酒蔵、信州の味噌蔵も見ましたがぶつぶつを実見した覚えがありません。お遍路さんと菜の花そして味噌蔵、ぶつぶつと春の息吹を感じています。
並 選:3・4・5・23・28・32・35・36・56 

持田 清月選
特 選:34:在りし日の夫の釣竿山笑ふ
鑑 賞:上五から中七にかけては、よくありがちな句だと思いましたが、下五の季語で一句をまとめられたと思いました。
並 選:3:6:18:19:21:30:32:48:54

若西 花菜選
特 選:23: 駆け抜ける一年生に風光る
理 由:新学期、特に一年生が輝いて見えます。待ちに待ったその様子がそのまま見えます。
並 選:7・16・27・28・42・43・47・48・51

片山 明俊選
特 選:33:語り継ぐ古城の歴史老桜
鑑 賞:古城と桜で先ず思い出すのは播州姫路城の三の丸広場から眺める美しい風景・・白亜の城郭を背にした満開の桜は正に絶景である。姫路城は十四世紀に赤松貞範が築き、後に黒田官兵衛が豊臣秀吉に献上、十七世紀に池田輝政が拡張完成したもので国宝となっており、また世界遺産にも指定されている。歴史を振り返へさせてくれる一句である。
並 選:1・5・7・19・23・29・37・38・47

佐藤トシエ選
特 選:19:風待ちの煙草くゆらす若布刈舟
鑑 賞:利尻も若布採りの真っ最中だが、この春は風の吹く日が多く、おまけに実りも悪いと漁師の父さんはいら立っている。この句のように、きっと煙草を吸いながらその時を待っているかも知れない・・漁師さんの様子が良く見える句で「煙草くゆらす」の言葉がきれいですね。
並 選:2・4・12・25・30・31・42・51・55



石破 利久選
特 選:43:黒板に満たすチョークや新学期
鑑 賞:新学期を迎える新任の先生か、それとも練達の先生か・・・春は特別な緊張をどの先生方もお持ちではないでしょうか・・・担当の教室を見回りチョークが整って居るかどうかを確認されているご様子が目に浮ぶ一句です。
並 選:4、12、16、17、18、32、46、48、58

林 江梅選
特 選:21:浜風を引き寄せ靡く干し若布
鑑 賞:栽培ブイに生えている若布を刈り取り天日干しをする処を初めて見た時の光景が鮮明に浮かび、縄に洗濯ばさみのような物が付いてをり、1メートル位の若布を挟んで吊るし天日干しされていました。「中七」の表現がお上手で頂きました。
並 選 1・12・17・28・32・40・43・48・60

斜木 美秋選
特 選:29:菜の花の大海かって満州国
鑑 賞:菜の花大海かって映画のシーンで見た記憶があります。日本史を今の子供等に良く教えないと「満州国」何処?成り兼ねないのではと危惧して居ます。見渡す限り何処までも菜の花畑こちらでは見かける事はありません。強いて言うなら指宿の菜の花マラソンで開聞岳のを背に植えられた菜種畑ぐらいです。見渡す限りの菜の花畑を大海にに見立てるとは素晴らしいと思います。
並 選:10.12.21.23.28.33.40.47.53

谷口 千枝選
特 選:53:独活を掘る斜面の温み地の香り
鑑 賞:独活を掘る人を見たことがありませんが、独活を掘る場所が分かり、その地が温くいい香りがしているという作者の気持ちが伝わってきて嬉しい気持ちになります。
並 選:1・5・11・15・17・28・33・37・47

梶 鴻風選
1灯台の岩場飛立つ海燕::梶 鴻風:
 利尻の鴛泊灯台は海面から76mの所にある。そこを飛び立ち向かいの崖までの往復なのだ。
3 駅に住み村の燕となつてをり:太田 紀子: 鴻風
 この駅は無人駅なのだろうか。その駅を住処にした燕。燕もまた村の一員となったのだ。
10 故郷の風景懐かし燕の巣:山口 沙智:鴻風
 日本で生まれ冬の間南国で過ごした燕が故郷の日本に戻ってきたのだ。毛をかけたくなる。
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森 豊水:鴻風
 入院していると窓から見えるものが全世界であり四季の移ろいを感じる。燕が飛んでいる。
13 道の駅の車庫に燕の巣が六つ:佐川 冨子:鴻風
 この燕は道の駅の車庫に巣を作ったのだ。それも6軒もとは豪勢な話である。
14 岩燕飛び交ひ宙切るダム湖畔:村岡  雅:鴻風
 燕には家燕、岩燕、海燕がいる。利尻富士の頂上にも岩燕はいたがこの句はダム湖畔である。
21 浜風を引き寄せ靡く干し若布:佐藤トシエ:鴻風
 利尻の海岸を思う。若布は鳴門だとか三陸だとか聞くが、利尻の海の若布が最高と思っている。
32 思ひ出の多き廃駅花盛り:片山 明俊:鴻風
 北海道は4月の末から5月に櫻は咲くが本州では3月から4月。今は廃駅だが櫻は咲くのだ。
34 在りし日の夫の釣竿山笑ふ:谷口 千枝:○鴻風
 ご主人は春になると釣りに出かけていたのであろう。その釣り竿が残されてある。誰かに差し上げることもできず、捨てるわけにも行かず、ご主人を思い出しながら眺めているのだ。
36 花疲れ掛けて飲み干す缶コヒー:斜木 美秋:鴻風
 作者は健康と撮影のため、毎朝散歩に出かけられている。疲れたら飲む缶コーヒーなのだ。
39 バス券が半額になり古希の春:若西 花菜:鴻風
 その市町村によってことなるのだろうが、小樽市は70歳でバスが半額になるのだ。
44 沈丁や灯りともらぬ角の家:岩淵 純子:鴻風
 人の家の事ながら、電灯が灯らないとどうしたのだろうかと思う。それが隣人愛なのだ。
47 花菜風親しむ旅路千曲川:石破 利久:鴻風
 藤村に「千曲川旅情の歌」が有るが、作者もまた千曲川に旅したのであろう。旅情を思う。
51 春耕の一日終えたる耕運機:林  江梅:鴻風
 作者が耕耘機を使うとは思えない。どこで耕耘機を見たのであろう。長閑な春の夕暮れ。
59 青饅や長さの違ふお菜箸:持田 清月:○鴻風
春の青菜で作った酢味噌に,魚介類を混ぜて作った青饅。一句の面白さは、その青饅をかき混ぜるのに使う菜箸の長さが気付いたら違ったと言うのだ。此処に面白さがある。

総合成績
一席:石破 利久:20点
二席:片山 明俊:19点
二席:林  江梅:19点
三席:梶  鴻風:15点

作品成績:
一席:23 :駆け抜ける一年生に風光る:林  江梅:8点(特2並4)
二席:32 :思ひ出の多き廃駅花盛り:片山 明俊:7点(並7)
次席6点  
5 廃線の線路つたひに燕来る:石破 利久:
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森 豊水:
30 ぶつぶつと糀呟く春の音:岩淵 純子:
43 黒板に満たすチョークや新学期 :梶  鴻風:
51 春耕の一日終えたる耕運機:林  江梅:


  四月句会作品
Date: 2018-04-03 (Tue)
2018年四月句会作品
1 灯台の岩場飛立つ海燕
2 燕来てまずは整列ごあいさつ
3 駅に住み村の燕となつてをり
4 図書館の軒は故郷燕来る
5 廃線の線路つたひに燕来る
6 閉校の小学校へ初燕
7 燕来る大漁旗をくぐりぬけ
8 電線に燕囀り連れ呼べり
9 故郷を偲ぶよすがや軒燕
10 故郷の風景懐かし燕の巣
11 岩燕どこが塒かビル狭間
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ
13 道の駅の車庫に燕の巣が六つ
14 岩燕飛び交ひ宙切るダム湖畔
15 白樺の花の揺籃風やまず
16 初蝶や乗り来る風の柔らかし
17 暮の春和風喫茶のしじまかな
18 梅が香に惹かれる小路風の道
19 風待ちの煙草くゆらす若布刈舟
20 母と子のリハビリの旅木の芽風
21 浜風を引き寄せ靡く干し若布
22 紫雲英田渡り来る風心地よし
23 駆け抜ける一年生に風光る
24 風に向かひ入学式の孫登校
25 春休み公園の子等風になる
26 青芝へ辛夷の花びら運ぶ風
27 自転車を風と初乗り春休み
28 乳母車の風船揺れる春うらら
1〜28プラス57/58から5句選

29 菜の花の大海かつて満州国
30 ぶつぶつと糀呟く春の音
31 夜勤明け眠つてゐたる花の下
32 思ひ出の多き廃駅花盛り
33 語り継ぐ古城の歴史老桜
34 在りし日の夫の釣竿山笑ふ
35 窓越しの春日ほつこり椅子の上
36 花疲れ掛けて飲み干す缶コヒー
37 花人に言葉交わすも国訛り
38 ネクタイは祖父の遺品の入学式
39 バス券が半額になり古希の春
40 青空へ突き上げ群れ咲く白木蓮
41 椿落つ土塀続く御参道
42 二度三度舗道濡らして春の雪
43 黒板に満たすチョークや新学期
44 沈丁や灯りともらぬ角の家
45 咲き満ちても見る人ぞなき山桜 
46 のどけしや車中の居眠り手にスマホ
47 花菜風親しむ旅路千曲川
48 堰超ゆる水のささやき夕桜
49 二歳児のボルダリングに山笑ふ
50 春うらら田畔歩くも目の保養
51 春耕の一日終えたる耕運機
52 球春やドーム通ひの始まりぬ
53 独活を掘る斜面の温み地の香り
54 古寺の潰えし土塀に梅の花
55 春冷えや修行僧敷く禅座布団
56 香り立つ蕗の薹味噌春の味

57 まだ読まぬ机上の本やつばくらめ
58 晩春の畑は風の通り道
59 青饅や長さの違ふお菜箸
60 初蝶や螺鈿の箱の硝子玉
    28〜56プラス59・60から5句選

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