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1ページ目に最新〜7件の新着情報、2ページ目に過去8件〜60件の新着情報が記載されます。



  19年六月句会選句と鑑賞文
Date: 2019-06-08 (Sat)
19年六月句会作品

01::鉢巻の子は肩車夏祭り(祇園祭):林  紅梅:○美秋・純子・明俊・沙智・紀子・鴻風:7
02:江戸つ子の母の三味の音神田祭:岩渕 純子:・明俊・弘務・清月:3
03:令和の世祝ふ町衆夏祭り:片山 明俊:利久・江梅:2
04:乗り乗りのサンバのリズム祭来る:石破 利久:純子・明俊・弘務・美秋・千枝:5
05:若者の担ぐ令和の神輿渡御:若西 花菜:美秋・清月・沙智:3
06:夏祭り寄せ来る神輿戻りたり:梶   鴻風::0
07:華やかによさこいソーラン汗飛ばし:山口 沙智:純子・明俊・江梅:3
08:手作りの自治会主催夏祭:池窪 弘務:富子・紀子:2
09:威勢良き男神輿に水掛ろ:斜木 美秋:0
10:宵祭おでこの面はセルロイド:持田 清月:0
11:どこもかも令和の初と夏祭り:佐川 富子:・千枝:1
12:我が町の焼酎蔵や夏まつり:谷口 千枝:0
13:祭り終えいつもの村に戻りけり:太田 紀子:○弘務・純子美秋・花菜:5

14:夏草を一気に刈るや風の道:林  紅梅:純子・富子・美秋・清月・花菜・紀子:6
15:歌う子を乗せてママチャリ初夏の道:岩渕 純子:富子・明俊・清月・沙智:4
16:新緑に浮き立つ歩み登山道:片山 明俊:利久・江梅・清月・鴻風:4
17:道祖神へつつと隠れし蜥蜴の尾:石破 利久:・紀子・鴻風:2
18:行く道に父母の残影夏兆す:若西 花菜:・江梅:1
19:夏来る北海道の直線路:梶   鴻風:利久・富子・弘務・沙智・千枝:5
20:蒲公英はアスフアルトの路割って咲く:山口 沙智:0
21:この道や行く人ひとり夏の暮:池窪 弘務:・花菜:1
22:山梔子の花薫る道へ遠回り:斜木 美秋:0
23:車道へと溢るる献花額の花:持田 清月:○鴻風・江梅・花菜・千枝・紀子:6
24:同窓会狸小路の樽麦酒:佐川 富子:・沙智・鴻風:2
25:出水野の農面免道路田植え時:谷口 千枝:0
26:ころがりし飴より始まる蟻の道:太田 紀子:○富子・純子・利久・花菜・千枝:6




27:羅の媼に艶のありにけり:林  紅梅:・清月・沙智・紀子:3
28:はじまりは白シャツのボタンを付けただけ:岩渕 純子:○利久○鴻風:4
29:羅を着こなす粋や茶の師匠:片山 明俊:利久・江梅:2
30:腕まくる浴衣の狙ふ射的かな:石破 利久:○明俊・純子・弘務・美秋・沙智・紀子:7
31:断捨離をここぞとばかり衣更え:若西 花菜:・明俊・弘務・沙智・千枝:4
32:いまは着ぬ昭和の水着干しにけり:梶   鴻風:0
33:はれの日のレースのスーツは母ゆずり:山口 沙智:0
34:父の日やおしやれステテコ履いてみる:池窪 弘務:○江○千・純・富・清・鴻:8
35:浴衣着て夜店ではしゃぐ女子高生:斜木 美秋:・明俊・千枝:2
36:白シャツの括りし裾や水族館:持田 清月:0
37:物干しにピンクのエプロン風薫る:佐川 富子:・紀子:1
38:この街の観光ガイドアロハシャツ:谷口 千枝:富子・花菜・鴻風:3
39:白靴の色失へり郵便夫:太田 紀子:純子:・清月・花菜:2

40:雨あがり紫陽花の彩鮮やかに:林  紅梅:美秋:1:計17:一席
41:読経の僧の額に蚊の留まる:岩渕 純子:・弘務・美秋・花菜・紀子:4:15:二席
42:緑陰にたむろする猫大あくび:片山 明俊:純子・利久・江梅:3:11
43:斉唱となりて流れる茶摘み唄:石破 利久:・明俊:1:15:二席
44:万葉の恋文を読む梅雨曇り:若西 花菜:○沙智・江梅・鴻風:4:12
45:年毎に増え踊子草輪となれり:梶   鴻風:0:5
46:父の日の父の手に置くワンカップ:山口 沙智:利久・弘務・美秋・花菜・鴻風:5:8
47:乳飲み子の深き溜息梅雨に入る:池窪 弘務:○清月○紀子:4:15:二席
48:桑の実を眺めて偲ぶ昭和かな:斜木 美秋:・江梅・鴻風:2:4
49:主無き社や烏瓜の花:持田 清月:0:6
50:牡丹咲く友と呼ぶ日々半世紀:佐川 富子:○花菜・美秋:3:7
51:噴く山の枇杷の実選りし道の駅:谷口 千枝:利久・富子・明俊・沙智:4:7
52:薔薇咲くや海へ向く窓皆開き:太田 紀子:○純子・富子・鴻風:4:17:一席




19年六月句会成績表
東 京 岩渕 純子
特 撰:52:薔薇咲くや海に向く窓皆開き  
鑑 賞:何気ないふつうの朝の風景。良い天気なので窓を全開にして朝の風をとりいれた作者。風にバラの香りがして庭のばらの花がひらいたのに気づく。窓から海が見える素敵なおすまいですね。さりげない日常が句になるのですね。
並 選:1,4,7、13,14、26,30,34,39

兵 庫 石破 利久
特 選:28:はじまりは白シャツのボタンを付けただけ
鑑 賞:「今は幸せ偕老同穴」と読ませて頂きました。恋の切っ掛けなどは思ひ出せば些細なことから始まるのですね。詠まれた方のお幸せを祈りつつ選ばせて頂きました。
並 選:3、16、19、26、29、42、46、51

北寄道 佐川 富子
特 選:26:ころがりし飴より始まる蟻の道
鑑 賞:楽しい句だと思いました。転がった飴に蟻が来る様子が想像させられました。初夏の暑い日も感じられます。蟻ってどうして一列に並ぶんでしょうね。
並 選:8.14.15.19.34.38.46.51.52


兵 庫 片山 明俊選
特 選:30:腕まくる浴衣の狙ふ射的かな
鑑 賞:戦後落着きを取り戻した頃会社の慰安旅行で行った温泉で仲間と浴衣姿で街をそぞろ歩いた思い出は懐かしい。土産物屋の横丁を入ると射的屋などがならび酔った勢いで人形落しに興じた思い出が伝わって来る句です。
並 選:1、2、4、7、15、31、35、43、51

奈 良 池窪 弘務   
特 選:13:祭り終えいつもの村に戻りけり
鑑 賞:日常に戻った安堵感なのか。それとも宴の後の一抹の寂しさなのか。私
は後者だと思います。久しぶりに帰郷した子や孫も都会に帰ってしまった。後に
取り残されたような過疎の村がある。祭は夢だったのか……。平凡な言葉に哀愁
が漂います。
並 選:2.4.17.19.29.30.31.41.46

兵 庫 林  江梅選
特 撰:34:父の日のおしやれステテコ履いてみる
鑑 賞:父の日のプレゼントに、最近の色無地や模様の付いた高級なおしゃれステテコがお店に居ていますね。お父様が喜びながら履いて見る微笑ましい様子が、良く出ているお句で頂きました。
並 選:3・7・16・18・・23・29・42・44・48

鹿児島 斜木 美秋
特 選:1:鉢巻の子は肩車夏祭り
鑑 賞:2〜3歳の子であろうか?父親が我が子に鉢巻揃いの祭り半被で、人混み中を歩く微笑ましい姿が見えてきます。舞台は京都の様ですが・・平安宮近くで子供用祭りハッピを土産に買った事を主思い出します。
並 選:4,5,13,14,30.40.41.46.51.

神奈川 持田 清月選
特 選:47:乳飲み子の深き溜息梅雨に入る
鑑 賞:乳飲み子が、乳を沢山飲んだ後などに溜息をつくときがありますが、とても幸せなひとときと思います。そんな瞬間を見逃さずよく俳句にされたと思いました。
並 選:2:5:14:15:16:27:30:34:39

北海道 若西 花菜
特 選:50 牡丹咲く友と呼ぶ日々半世紀
鑑 賞: 半世紀とは50年。最初は恋人から婚約者になり、夫婦になり最後は友になる月日をさらりと詠んでさらにこれからの穏やかな日々を感じさせてくれます。すばらしい人生に拍手です。
並 選:13・14・21・23・26・38・39・41・46


北海道 山口 沙智
特 選:44:万葉の恋文を読む梅雨曇り:
鑑 賞:先日の長寿大學での講義は「源氏物語」でした。限られた時間内に膨大な全集の話は無理ですから「光源氏激動の生涯」「六条御息所と葵の上」と小見出しを付けて講師の「立て板に水」の御時講義に時間はあっという間に過ぎました。
 もう恋文を書いたりもらったりはできませんので、ゆっくりと「源氏物語」を手にとって見ようかと思うこの頃です。
並 選:1,5,15,19,24,27,30,31,51,

鹿児島 谷口 千枝
特 選:34;父の日やおしゃれなステテコ履いてみる
鑑 賞:平明で分かり易いお句。父の日おめでとうございます。父の日の嬉しい気持ちが伝わります。おしゃれなステテコをプレゼントしたお子様の優しい気持ちも伝わって読者を幸せな気持ちにさせるお句だ思います。
並 選:4・11・19・23・26・31・35・44・52

大阪府 太田紀子選
特 選:47:乳飲み子の深き溜息梅雨に入る
鑑 賞:まだ、世の中の憂いが分かっていない乳飲み子が、つくため息、人の世の苦しみや悲しみを本能で知っているように思えます。梅雨に入るの季語と響きあい、人の世の悲しみを覚えます。
並 選:1,8,14,17,23,27,30,37,51

梶  鴻風選
 いつも通り提出された4句の中から、内容の上から、言葉遣いの上から見て一番良いと思われる句を佳吟として取り出した。その中から2句を秀吟とした。
01::鉢巻の子は肩車夏祭り(祇園祭):林  紅梅:
 「鉢巻きの子を」として頂くが,よく見かける光景でうまくまとめている。
16:新緑に浮き立つ歩み登山道:片山 明俊:
 「浮き立つ歩み」が相当に高い所を歩いている感じが出ていてよい。
17:道祖神へつつと隠れし蜥蜴の尾:石破 利久:
 特選として良い品格を備えた句。蜥蜴が隠れるのはどんな時か考えていた。
23:車道へと溢るる献花額の花:持田 清月:秀吟
 川崎市多摩区登戸で51歳の男が柳刃包丁で、登校するためバス停で待っていた女の子と男の子、ほかに外務省職員を背中から刺し殺した。その献花や供物が車道にまであふれた。「死ぬなら一人で死ねよ」という大衆の声にクレームを付けた学者がいた。
24:同窓会狸小路の樽麦酒:佐川 富子
 何歳になってもクラス会や同窓会が開かれるのはなんとすばらしいことか。
28:はじまりは白シャツのボタンを付けただけ:岩渕 純子:秀吟
 「白シャツ」で夏の季語。なんと爽やかな作品であろう。人が恋に陥るのは、一言の言葉、何気ない仕草、なにげない行為がきっかけとなものである。純子さんの場合、白のシャツの釦が取れたか今にも落ちそうになっているのを,つけて上げただけなのに完全に恋の虜に」落ち込んだのだ。
34:父の日やおしやれステテコ履いてみる:池窪 弘務:
 今でもすててこは売られているが名前が変わり、花柄や動物柄が付いたり可愛いものが多い。
38:この街の観光ガイドアロハシャツ:谷口 千枝:
 この街とは千枝さんの住む鹿児島県の街であろう。夏は暑いのだせめて夏の間だけでも可なり。
44:万葉の恋文を読む梅雨曇り:若西 花菜:
 万葉集4500首の半分以上が恋の歌である。一番の雄略天皇の歌から恋の歌である。
45:年毎に増え踊子草輪となれり:梶   鴻風
 一人の共鳴者もないのは寂しいが、数を数えるのにここに持って来たのである。
46:父の日の父の手に置くワンカップ:山口 沙智:
 ワンカップを父の手にのせた。そういえば今日は父の日であった味のある趣の深い句。
48:桑の実を眺めて偲ぶ昭和かな:斜木 美秋:
 唇の周りを紫に染め桑の実を食べた。食う物に植えた時代が昭和であった。
52:薔薇咲くや海へ向く窓皆開き:太田 紀子:
 海に向く窓が開いている。場所は旅館か料理屋か窓の下にはバラが咲いて居る。


総合成績:
一 席:林  江梅:17点
一 席:太田 紀子:17点
二 席:岩渕 純子:15点
二 席:石破 利久:15点
二 席:池窪 弘務:15点

作品成績
一 席:34:父の日やおしやれステテコ履いてみる:池窪 弘務:8点(特2並4)
二 席:01::鉢巻の子は肩車夏祭り(祇園祭):林  紅梅:7点(特1並5)
二 席:30:腕まくる浴衣の狙ふ射的かな:石破 利久:7点(特1並5)
三 席:14:夏草を一気に刈るや風の道:林  紅梅:6点(並6)
三 席:23:車道へと溢るる献花額の花:持田 清月:6点(特1並4)
三 席:26:ころがりし飴より始まる蟻の道:太田 紀子:6点(特1並4)

最後の選句が午後一時に到着しました。
急いで集計しましたので,見落とし、計算違いがあるかもしれません。
必ずご自分で一度集計してみてください。




  19年六月句会作品
Date: 2019-06-05 (Wed)
1 鉢巻の子は肩車夏祭り(祇園祭)
2 江戸つ子の母の三味の音神田祭
3 令和の世祝ふ町衆夏祭り
4 乗り乗りのサンバのリズム祭来る
5 若者の担ぐ令和の神輿渡御
6 夏祭り寄せ来る神輿戻りたり
7 華やかによさこいソーラン汗飛ばし
8 手作りの自治会主催夏祭
9 威勢良き男神輿に水掛ろ
10 宵祭おでこの面はセルロイド
11 どこもかも令和の初と夏祭り
12 我が町の焼酎蔵や夏まつり
13 祭り終えいつもの村に戻りけり
14 夏草を一気に刈るや風の道
15 歌う子を乗せてママチャリ初夏の道
16 新緑に浮き立つ歩み登山道
17 道祖神へつつと隠れし蜥蜴の尾
18 行く道に父母の残影夏兆す
19 夏来る北海道の直線路
20 蒲公英はアスフアルトの路割って咲く
21 この道や行く人ひとり夏の暮
22 山梔子の花薫る道へ遠回り
23 車道へと溢るる献花額の花
24 同窓会狸小路の樽麦酒
25 出水野の農面免道路田植え時
26 ころがりし飴より始まる蟻の道
1〜26で5句選


27 羅の媼に艶のありにけり
28 はじまりは白シャツのボタンを付けただけ
29 羅を着こなす粋や茶の師匠
30 腕まくる浴衣の狙ふ射的かな
31 断捨離をここぞとばかり衣更え
32 いまは着ぬ水着なれども干しにけり
33 はれの日野レースのスーツは母ゆずり
34 父の日やおしやれステテコ履いてみる
35 浴衣着て夜店ではしゃぐ女子高生
36 白シャツの括りし裾や水族館
37 物干しにピンクのエプロン風薫る
38 この街の観光ガイドアロハシャツ
39 白靴の色失へり郵便夫
40 雨あがり紫陽花の彩鮮やかに
41 読経の僧の額に蚊の留まる
42 緑陰にたむろする猫大あくび
43 斉唱となりて流れる茶摘み唄
44 万葉の恋文を読む梅雨曇り
45 年毎に増え踊子草輪となれり
46 父の日の父の手に置くワンカップ
47 乳飲み子の深き溜息梅雨に入る
48 桑の実を眺めて偲ぶ昭和かな
49 主無き社や烏瓜の花
50 牡丹咲く友と呼ぶ日々半世紀
51 噴く山の枇杷の実選りし道の駅
52 薔薇咲くや海へ向く窓皆開き
27〜52で5句選
選んだ10句の中から特選一句を決め、一句鑑賞をお願いいたします。鴻風


  19年五月句会選句と鑑賞文
Date: 2019-05-11 (Sat)
19年五月 鴻風俳句教室句会選句結果
1:令和てふ空の青さや谷若葉:谷口 千枝:花菜・清月・利久:3
2:抜け駆けはま未だ酸っぱけりさくらんぼ:斜木 美秋:0
3:見えぬ敵杉か檜か花粉症:池窪 弘務:紅梅・美秋:2
4:老鶯や風にたわみし竹百幹:太田 紀子:富子・千枝・鴻風:3
5:わらはべに舞ひ散る桜得る遊び:梶  鴻風:0
6:風光る令和の扉開かれて:岩渕 純子:富子・弘務・千枝・美秋:4
7:令和待つ空に祝意の花火かな:宮脇 花菜:○江梅・清月・千枝・明俊:5
8:鋏研ぐ細き砥石や春闌くる:持田 清月:純子・紀子・沙智・3
9:実感とならぬ訃音や柳絮とぶ:片山 明俊:花菜・弘務・利久:3
10:行く春を惜しみつ平成幕を閉づ:石破 利久:○千枝・純子・明俊・沙智:5
11:譲位さる笑み柔らかに四月尽:佐川 富子:○花菜・弘務・清月・純子・明俊・紅梅:7
12:散る桜一ひら一ひら桜色:山口 沙智:0

13:虚子逝きて六十年や若葉風:谷口 千枝:利久・美秋・鴻風:3
14:先祖譲り藤が咲いたと供えけり:斜木 美秋:0
15:茅葺きの長き縁側八十八夜:池窪 弘務:0
16:蜘蛛二タ夜風雨の中を動かざる:太田 紀子:0
17:日当たりの良いアトリエを問ふ郭公:梶  鴻風:純子・紅梅:2
18:帰れない故郷包む花吹雪:岩渕 純子:○鴻風・富子:3
19:晴れやかな新皇后やみどりの日:宮脇 花菜:○弘務○美秋・富子・千枝・沙智:7
20:春深し話題の尽きぬ古写真:持田 清月:弘務・紀子・明俊・美秋:4
21:静けさの戻る公園花は葉に:片山 明俊:花菜・富子・紀子・清月・利久:5
22:珍重のブリキの玩具昭和の日:石破 利久:花菜・純子・明俊・鴻風:4
23:かたくりの花俯けり殉職碑(塩狩峠):佐川 富子:○利久・紀子・清月・沙智:5
24:孫と行くサファリパークに散る桜:山口 沙智:紅梅・鴻風:2
49:上皇の遠流の島や風薫:林 紅梅:○鴻風:2
50:精農の日焼けし翁の皺深し:林 紅梅:紀子・沙智:2



25:原発のテロ対策や吹流し:谷口 千枝:紅梅・美秋:2
26:咲き競う清楚な小花は姫空木:斜木 美秋:沙智:1
27:初夏の海猫が総理の島おこし:池窪 弘務:0
28:新茶汲み仏の夫に供へけり:太田 紀子:花菜・清月・沙智・利久・美秋:5
29:夏近し海へ傾く大日輪:梶  鴻風:紀子・清月・千枝:3
30:待ち時間たっぷりあって八重桜:岩渕 純子:0
31:ロケットが上がり帯広五月晴れ:宮脇 花菜:○沙智・富子・清月・明俊・紅梅・美秋7
32:夏隣胸元清しき蜻蛉玉:持田 清月:花菜・弘務・千枝・利久:4
33:春の野へ一歩踏み出す万歩計:片山 明俊:○富子○紀子・花菜・利久・美秋:7
34:新元号令和の額や菖蒲の湯:石破 利久:0
35:塩狩の千本桜へ一両車:佐川 富子:花菜・紀子・千枝・鴻風:4
36:桜見つつ七〇〇キロの一人旅:山口 沙智花菜:1

37:若後家と言われし母や青岬:谷口 千枝:・弘務:1計9
38:潮干狩り腰の痛みも忘れをり:斜木 美秋:・弘務・鴻風:2計3
39:貝掘りや孫の見つめる桜貝:池窪 弘務:・明俊・紅梅・鴻風:3計5
40:潮干狩親子三人三角形:太田 紀子:・富子・純子:2計10
41:馬刀貝の舌つまみ出す子の遊び:梶  鴻風:・千枝:1計6
42:掘って掘って宝探しだ潮干狩り:岩渕 純子:・明俊・利久・美秋:3計10
43:北寄掘るふるさとの海豊かなり:宮脇 花菜:弘・純・鴻:3計22一席
44:潮干狩この場所教へたくないね:持田 清月:富・純・明・紅・鴻:5計16
45:幼子を呼び戻す声潮干狩:片山 明俊:富子・清月・沙・利・鴻:5計20二席
46:親と子の隔ての消ゆる汐干狩:石破 利久:○清月○明俊・弘・純・紀・千:8計17
47:泡一つ砂深く入る浅蜊貝:佐川 富子:○純子・紀子:3計19三席
48:潮干狩り幼児のバケツ山盛りに:山口 沙智:紅梅:1計4
51:ことほぎに三代集ふ端午かな:林 紅梅:0
52:休日の家族出揃ふ潮干狩り:林 紅梅:沙智:1計5

総合成績:
一 席:宮脇 花菜:22点
二 席:片山 明俊:20点
二 席:佐川 富子:19点

作品成績
一 席:46:親と子の隔ての消ゆる汐干狩:石破 利久:8点(特2並4)
二 席:11:譲位さる笑み柔らかに四月尽:佐川 富子:7点(特1並5)
二 席:19:晴れやかな新皇后やみどりの日:宮脇 花菜:7点(特2並3)
二 席:31:ロケットが上がり帯広五月晴れ:宮脇 花菜:7点(特1並5)
二 席:33:春の野へ一歩踏み出す万歩計:片山 明俊:7点(特2並3)
 三席以下省略




19年五月 鴻風俳句教室句会選句結果        到着順

若西 花菜選
特 選:11 譲位さる笑み柔らかに四月尽
鑑 賞:平成も終わりました。令和はお祭り気分でスタートしました。
大役を終えられてホッとされたにこやかな平成天皇と皇后のお顔と、新たな立場に緊張される令和の天皇と皇后のお顔はなかなか素晴らしいと。その様子を「笑み柔らか」と的確に表現されたところが素晴らしいと思いました。
並 選:1・9・21・22・28・32・33・35・36

佐川 富子選
特 選:33:春の野へ一歩踏み出す万歩計
鑑 賞:万歩の道も一歩から。春は何か新しい事にも挑戦したくなります。一歩踏み出し前進してみる、そんな生命あふれる春の句だと思いました。
並 選:4.6.18.19.21.31.40.44.45

池窪 弘務選
特 選:19:晴れやかな新皇后やみどりの日
鑑 賞:皇后様の晴れやかな笑顔を拝する度に、色々とご苦労のあった日々をご推察
いたします。これからも、大変なご苦労がおありと思います。無理をなさらないよう
にと心から思います。新皇后とみどりの日の取り合わせが素敵だと思いました。
並 選:6.9.11.20.32.37.38.43.46

岩渕 純子選
特 選:47:泡ひとつ砂深く入る浅蜊貝
鑑 賞:潮干狩りの実感が感じられます。ちいさな泡ひとつのこしてさっさと砂にもぐってしまう浅蜊の逃げ足の速さに感心してほりだすこともわすれて眺めている様子が目に浮かびます。
並 選:8,10,11,17,22,40,43,44,46

太田 紀子選
特選:33: 春の野へ一歩踏み出す万歩計
特選理由:春になり、気温も上がり、気持ちよく外へ出かられる季節となりました。万歩計を付けて、さあ、出発です。春の1日の前向きの気分が、快い俳句です。
並選:8・20・21・23・29.35・46・47・50
持田 清月選
特 選:46:親と子の隔ての消ゆる潮汐干狩
理 由:普段は会話が噛み合わなくてなんとなくぎくしゃくしていても、自然の中で共通の作業が出来ると話も合うし、親の経験から様々な会話が出来ます。楽しさが伝わってきます。
並 選:1:7:11:21:23:28:29:31:45

谷口 千枝選
特 選:10:行く春を惜しみつ平成幕を閉づ
鑑 賞:平成最後の春を惜しみました。平成は平和でした。改元になったことを「幕を閉づ」と詠まれたことが素晴らしいと思いました。5月から新元号「令和」です。令和も平和でありますようにと祈りたいです。
並 選:4・6・7・19・29・32・35・41・46

片山 明俊選
特 選:46:親と子の隔ての消ゆる汐干狩
鑑 賞:親子が競って汐干狩に夢中になっている様子・・・親子でなく男同志の戦い?・・・をうまく表現している句と思いました。この連休当地兵庫の汐干狩の名所須磨海岸・姫路白浜海岸・新舞子浜では多くの親子連れで賑わい成果を競っていました。
並 選:7、10、11、20、22、31、39、42、44

山口 沙智選
特 選:31:ロケットが上がり帯広五月晴れ:
鑑 賞:風が強くて二度も三度も打ち上げ予定が延期になった。ロケット打ち上げを私も「今日こそ、今日こそは」と興味を持って眺めていました。初めての民間のロケット打ち上げは本当に素晴らしいですね。打ち上げまで、どれほどの労力と大金をつぎ込んで夢が実現したことでしょう。拍手喝采!
並 選:8,10,19,23,26,28,45,50,52,

林  江梅選
特 選:7:令和待つ空に祝意の花火かな
理 由:令和の御代の扉がひらき歓喜の様子を詠むまれた俳句と思い、頂きました。江梅もこの瞬間を大事にしたいと思います。根底にある日本人の心には、慎み深くて、人を思いやる心があり、よく働くこの精神は、変わらないでほしい、その様な事までも一瞬頭をよぎりました。
並 選:3・11・17・24・25・31・39・44・48--

石破 利久選
特 選:23:かたくりの花俯けり殉職碑
鑑 賞:添書きの「塩狩峠」に惹かれ110年前に起きた鉄道職員の殉職事件と三浦綾子さんの著書「塩狩峠」にある碑のことと知り鎮魂を兼ねて特選に頂きました。
並 選:1、9、13、21、28、32、33、42、45

斜木 美秋選
特 選:19:晴れやかな新皇后やみどりの日
鑑 賞:晴れなかな十二単衣の晴れ姿印象的でした。口元の微笑み皇后の貫禄充分でした。新天皇も又貫禄充分新元号「令和」への儀式見入って居ました。素晴らしい一句と思います。
並 選:3.6.13.20.25.28.31.33.42

梶 鴻風一行鑑賞
04:老鶯や風にたわみし竹百幹:太田 紀子:○
 百とはたくさんの意を表す用語。山一つが竹林なのであろう。その竹林に風が吹き渡ると、すべての竹がたわみだし、風の音がうなりだす。時折、鶯の声が聞こえるのだ。
13:虚子逝きて六十年や若葉風:谷口 千枝:○
 虚子は1959年(昭和34)4月8日85歳で他界。今年で60年となる。正岡子規に師事し日本派の若手として活躍。子規没後「守旧派」を標榜して、碧梧桐に対抗した。
18:帰れない故郷包む花吹雪:岩渕 純子:◎特選
 純子さんの「帰れない故郷」は何処だろう。旧満州國か樺太か千島列島かと思う。その思い出の故郷には花吹雪だ舞う。5月8日稚内に桜が届いた。今年の桜も終わる。
22:珍重のブリキの玩具昭和の日:石破 利久:○
 「珍重」とは「珍しいものとしてたいせつにすること」であるが、利久さんがたいせつにしていたブリキの玩具とはなんであったか、いささか興味をそそられる。
24:孫と行くサファリパークに散る桜:山口 沙智:○
 別な句に「〜700キロの一人旅」というフレーズがある。700キロ離れたサファリは群馬か富士か那須、少し離れて山口、それとも大分か。お孫さんとの楽しみが伝わる。
29:夏近し海へ傾く大日輪:梶  鴻風:○
 この連休を利用して利尻島まで行ってた。29日夜9時に恵庭を出発。30日朝に9時に利尻。夕方4時の船に乗るまで島を半周。海浜公園から見る夕日は最高だった。
35:塩狩の千本桜へ一両車:佐川 富子○
 「塩狩峠」は朝日新聞の一千万円小説で見事入賞した三浦綾子の小説である。列車の暴走に身を投げ殉職した長野政雄の顕彰碑があり1600本の山桜で有名。
38:潮干狩り腰の痛みも忘れをり:斜木 美秋:○
 美秋さんが提供してくださった写真にはたくさんの人が楽しそうに貝を掘っている。これだけの人が貝を掘ったら直ぐに無くなるだろう。そんな事思って写真を眺めていた。
39:貝掘りや孫の見つめる桜貝:池窪 弘務:○
 汐干狩りにかわいらしいお孫さんも参加したのであろう。砂を掘っていると一粒の桜貝を掘り当てた。「紅貝」とも言われる、薄紅色の桜貝。それをじっと見つめるお孫さん。
43:北寄掘るふるさとの海豊かなり:宮脇 花菜:○
 花菜さんは何処の生まれか聞いたことが無いが、北寄貝を掘るとなるとオホーツクか苫小牧かと言うことになろう。北方領土かもしれない。北寄貝は酢味噌にすると最高。
44:潮干狩この場所教へたくないね:持田 清月:○
 清月さんが口語し立ての俳句とは珍しく思われた。山菜にしても、他人どころか身内の人にも教えたくない場所はあるものだが、汐干狩りにも教えたくない場所はあるのだ。
45:幼子を呼び戻す声潮干狩:片山 明俊:○
 親と一緒に汐干狩りをしていたのに、何時の間にか遠くに離れてしまったのだ。その幼子を呼ぶのは母親か。それとも父親か。親子の愛情をしみじみと感じる一句である。
49:上皇の遠流の島や風薫る:林 紅梅◎特選
 早く投句されていたのだが、鴻のミスで落として掲載してしまった。誠に申し訳ないことをしてしまった。「遠流の島」で思い浮かぶのは、佐渡と隠岐の島だが、その中でも、「百人一首」の百番目の順徳院の「ももしきや古き軒端の〜」佐渡が島であろうか。





  19年五月 鴻風俳句教室句会作品
Date: 2019-05-08 (Wed)
1 令和てふ空の青さや谷若葉
2 抜け駆けはま未だ酸っぱけりさくらんぼ
3 見えぬ敵杉か檜か花粉症
4 老鶯や風にたわみし竹百幹
5 わらはべに舞ひ散る桜得る遊び
6 風光る令和の扉開かれて
7 令和待つ空に祝意の花火かな
8 鋏研ぐ細き砥石や春闌くる
9 実感とならぬ訃音や柳絮とぶ
10 行く春を惜しみつ平成幕を閉づ
11 譲位さる笑み柔らかに四月尽
12 散る桜一ひら一ひら桜色
13 虚子逝きて六十年や若葉風
14 先祖譲り藤が咲いたと供えけり
15 茅葺きの長き縁側八十八夜
16 蜘蛛二タ夜風雨の中を動かざる
17 日当たりの良いアトリエを問ふ郭公
18 帰れない故郷包む花吹雪
19 晴れやかな新皇后やみどりの日
20 春深し話題の尽きぬ古写真
21 静けさの戻る公園花は葉に
22 珍重のブリキの玩具昭和の日
23 かたくりの花俯けり殉職碑 (塩狩峠)
24 孫と行くサファリパークに散る桜
49: 上皇の遠流の島や風薫
50: 精農の日焼けし翁の皺深し
1〜24番と、49,50までで5句選

25 原発のテロ対策や吹流し
26 咲き競う清楚な小花は姫空木
27 初夏の海猫が総理の島おこし
28 新茶汲み仏の夫に供へけり
29 夏近し海へ傾く大日輪
30 待ち時間たっぷりあって八重桜
31 ロケットが上がり帯広五月晴れ
32 夏隣胸元清しき蜻蛉玉
33 春の野へ一歩踏み出す万歩計
34 新元号令和の額や菖蒲の湯
35 塩狩の千本桜へ一両車 
36 桜見つつ七〇〇キロの一人旅
37 若後家と言われし母や青岬
38 潮干狩り腰の痛みも忘れをり
39 貝掘りや孫の見つめる桜貝
40 潮干狩親子三人三角形
41 馬刀貝の舌つまみ出す子の遊び
42 掘って掘って宝探しだ潮干狩り
43 北寄掘るふるさとの海豊かなり
44 潮干狩この場所教へたくないね
45 幼子を呼び戻す声潮干狩
46 親と子の隔ての消ゆる汐干狩
47 泡一つ砂深く入る浅蜊貝
48 潮干狩り幼児のバケツ山盛りに
51:  ことほぎに三代集ふ端午かな
52:  休日の家族出揃ふ潮干狩り


25〜48番と、51,52までで5句選
合計10句選の中から一句特選として
鑑賞文を2〜300字程度でお書きください。



  19年四月選句と鑑賞文
Date: 2019-04-05 (Fri)
19年(平成31年)句写美四月句会
1:春の山芭蕉と曽良の姿見ゆ:梶 鴻風:○花・明・千・清:5
2:住継ぎし古民家囲む春の山:須藤 花恵:○紀・弘・利・花:5
3:春の野へまなざし遠く百済仏:林 江梅:・純・千・ト・花・恵:5
4:良縁を求め春野に集ふ会:片山 明俊:・利:1
5:春の山樹間に響く雉の声:太田 紀子:・江:1
6:頂きに手合わす嫗春の山:佐藤トシエ:鴻・清・紀:3
7:春の山生きるものみな光あり:宮脇 花菜:・純・恵・紀・富:4
8:春の山ボンネットバスがたごとと:岩渕 純子:富:1
9:独り身の終活ノート春の山:谷口 千枝:・美・清・2
10:春の野を歩けど未だ花もなし:山口 沙智:0
11:先導の犬に負けじと春の山:石破 利久:・明・江・富:3
12:二人して漕ぎし自転車春の山:持田 清月:・ト:1
13:ふるさとは四方八方春の山:池窪 弘務:・純・花:2
14:北大地眠り足りない春の山:佐川 富子:・明・恵:2
15:春の山生気みなぎる小路行く:斜木 美秋:・千・江:2

16:どくだみを煎じ生薬春の朝:梶  鴻風:・純・江:2
17:生活の一部となりし春の耕:須藤 花恵:弘・千:2
18:余生なほ杖を力に初ざくら:林 江梅:○清・鴻・弘・ト・沙・恵・紀:8作三
19:祖父贈るランドセル負ふ一年生:片山 明俊:利・美・花・沙:4
20:風薫る生まれし赤子の蒙古斑:太田 紀子:○利・弘・ト・富:5
21:生産者のハウスに児らや春苺:佐藤トシエ:・美・江:2
22:生かされてイランカラプテ北の春:宮脇 花菜:鴻:1
23:さくらさくらだれにでもある誕生日:岩渕 純子:○富・利:3
24:生きかたは貴方任せよ山笑ふ:谷口 千枝:0
25:「令和」てふ世を生きて行く孫の春:山口 沙智:○弘○鴻・明・美・ト・恵:8作三
26:生きてこそ今年も会へる桜かな:石破 利久:○明○純○美・紀・沙:8作三
27:目の游ぐ新入生や花筏:持田 清月:・千:1
28:過去未来間に生くるヒヤシンス:池窪 弘務:0
29:長生きは幸せであれ蕗の薹(父へ):佐川 富子:・清・沙:2
30:新玉葱生が甘しとサラダとす:斜木 美秋:・沙:1


31:楤の芽を爪立ちて摘む朝の風:梶 鴻風:○江・利・ト・花:5
32:山畑の地軸もたげし蕗の薹:須藤 花恵:○鴻・明・千・花:5
33:草庵へ小流れのあり蕗のたう:林 江梅:・純・紀:2
34:春野菜持ち込む農家朝の市:片山 明俊:○ト・鴻・美・江:5
35:木の間から海の見えたり蕨山:太田 紀子:0
36:俎板にやわらかき音春キャベツ:佐藤トシエ:・明・紀:2
37:初恋の思ひ出遠し蕗の薹:宮脇 花菜:0
38:独活酢味噌地酒一献至福の夜:岩渕 純子:○沙・弘・明・美・ト・恵・江・富:9作二
39:春野菜天こ盛りなりサラダバー:谷口 千枝:鴻・沙:2
40:蕗わらび探し山道辿り行く:山口 沙智:・美:1
41:芹香る厨に猫を叱る声:石破 利久:・純・千・清・花・富:5
42:風光る天麩羅となる山野草:持田 清月:0
43:極上のロールキャベツは春キャベツ:池窪 弘務:0
44:春きやべつ刻むリズムはアレグレット:佐川 富子:鴻・紀:2
45:山菜の彩添ふる夕餉かな:斜木 美秋:鴻・弘:2

46:境内の奥の暗がり残り雪:梶 鴻風:・明・清・恵・江:4計16・総三席
47:久方に指折かぞえ 春を詠む: 須藤 花恵:・純・沙:2計14総次席
48:川岸に岩の椅子あり風薫る:林 江梅:・利:1計16
49:球春や球児の熱闘甲子園:片山 明俊:・利・ト・恵:3計13
50:鈴千個打ちふる形花馬酔木:太田 紀子:鴻・純・富:3計9
51:春の夢富士山頂に立つてをり:佐藤トシエ:弘・清・花:3計10
52:平成を遺跡と為して春没日:宮脇 花菜:・千:1計6
53:平成の余韻溶けゆく春霞:岩渕 純子:鴻・美・沙・恵・紀・富:6計19・総二
54:古里はダム湖の底に花筏:谷口 千枝:弘・利・清・花:4計8
55:乾門通る数多の花見客:山口 沙智:0計9
56:廃線の久しき土手に土筆摘む:石破 利久:○恵・鴻・弘・明・純・千・美・清・沙・江・紀:12計28・・総一席・作一席
57:令和なる新元号や花の昼:持田 清月:○千・鴻:3計5
58:つくしんぼ肩をよせ合ふ家族かな:池窪 弘務:鴻・富:2計6
59:令和へと平和継ぎ行き桜咲く:佐川 富子:利・ト:2計8
60:花冷に飲み物弁当震えつつ:斜木 美秋:0計5


2019年(令和元年)四月句会 作品・選句到着順
池窪 弘務選
特 選:25:「令和」てふ世を生きて行く孫の春
鑑 賞:「令和」という時代を孫達は生きていきます。その世は戦争のない時代で
あって欲しい。春であって欲しいと思います。改元と孫を結びつけた素晴らしい俳句
だと思います。
並 選:2.17.18.20.38.45.51.54.56

石破 利久選
特 選:20:風薫る生れし赤子の蒙古斑
鑑 賞:おむつ交換している赤ちゃんのお尻に見つけた青アザ・・やっぱりこの子にも蒙古斑があったよと思わず笑みがこぼれたのであろうか。風薫るの季語に爽やかな幸せを感じる句である。
並 選:2、4、19、23、31、48、49、54、59

片山 明俊選
特 選:26:生きてこそ今年も会へる桜かな
鑑 賞:毎年花見の頃必ず訪れるさる神社の見事な桜の老樹があります。昭和一桁に生れ平成を生き抜き更に令和時代を迎える私・・この桜も同年輩かも・・来年も必ず会いに来るぞと約束している私の思ひをこの句は活写してくれてをり頂きました。
並 選:1:11、14、25、32。36、38、46、56

太田 紀子選
特 選:2:住継ぎし古民家囲む春の山
鑑 賞:代々住み継いできた山間部の古い家にも、春がやってきたことが分かります。長閑な、山間部の山の風景が目に浮かびます。
並 選:6、7、18、26、33、36、44、53、56

岩渕 純子選:
特 撰:26:生きてこそ今年も会える桜かな
鑑 賞:桜を見るたびに、来年も会えるのかな、と、おもいます。この句に会って、来年も元気で桜に会おう、とポジティブに考えることができました。ありがとう!
並 選:3,7,13,16,33,41,47,50,56

佐川 富子選
特 選:23:さくらさくらだれにでもある誕生日
鑑 賞:誰にでもある物とない物があります。ほんとに誕生日は全ての人が持っていますね。誰にも祝ってもらえなくても自分だけは祝いたいものですね。「生」というお題にピッタリの句だと思いました。ひらがなが、強く主張せず優しい自然な感じにしていると思います。
並 選:7.8.11.20.38.41.50.53.58

谷口 千枝選
特 選:57:令和なる新元号や春の昼
鑑 賞:4月1日は新元号の発表の日でした。世界中の人が注目していたようです。新元号は「令和」、発表の時は「春の昼」と詠まれたことに共鳴しました。私は、旅先のレストランで桜東風を見ながら知りました。
並 選:1・3・15・17・27・32・41・52・56

斜木 美秋選
特 選:26:生きてこそ今年も会へる桜かな
鑑 賞:素直な一句と思います。毎年持ち焦がれる、さくらに今年も見る事が出来た。生きる楽しみを実感します。
並 選:9.19.21.25.34.38.40.53.56

持田 清月選
特 選:18:余生なほ杖を力に初ざくら
鑑 賞:力の漲る俳句で良いと思いました。今年は、うちの父も何回も花見が出来ると入って杖を片手に喜んでいます。去年の秋頃から父も杖を使うようになってきましたが、杖をついている方が、安心して見ていられます。
並 選:1:6:9:29:41:46:51:54:56

佐藤トシエ選
特 選:34:春野菜持ち込む農家朝の市
鑑 賞:朝市を体験する事は中々できませんが、早くから野菜を運んで来る農家さんの生き生きした顔、様子が見えます。何よりも生産者さんの顔が見え、会話できる買い物は、消費者にとっても嬉しい事ですね。運んだ野菜が完売する事を願っています。
並  選:3・12・18・20・25・31・38・49・59

林  江梅選
特 選:31:楤の芽を爪立ちて摘む朝の風:
鑑 賞:高く伸びた木に芽吹いた楤の芽を背伸びし乍ら摘む光景が浮かびま-- す。作者は「爪立ち」まで良く観察しているお方と思いました、手元は見ていてゐても足元までは気が付かないと思いましÞが、それとも作者が楤の芽を摘んでいたのか?そんなこと考えながら佳い句で頂きました。
並 選:5・11・15・16・21・34・38・46・56

宮脇 花菜選
特 選:1:春の山芭蕉と曽良の姿見ゆ
鑑 賞:春の山という季語から、芭蕉さん曽良さんを連想することはなかなか難しいことです。旅への思いは春ならではのものなのですね。奥の細道を旅したくなりました。
並 選:2・3・13・19・31・32・41・51・54

山口 沙智選
特 選:38:独活酢味噌地酒一献至福の夜:
鑑 賞:香りもご馳走のうちの酢味噌和えをつつきながら、地酒をかたむけるとはなんと素敵な一夜でしょう。一緒に飲むお相手が奥様や恋人だったらなおさらのことですね。奥様や恋人ではないわたしもその咳にご一緒したいです。
並 選:18.19.26.29,30,39,47,53,56

須藤 花惠選
特 選:56:廃線の久しき土手に土筆摘む
鑑 賞:北海道の廃線でしょうか、さびれた地に春の息吹の土筆が顔を出して、いる。
感慨深く活躍していたころを想い土筆摘みしてる作者の景が見えてくる。
佳い句といただきました。
並 選:3・7・14・18・25・38・46・49・53

総合成績:
一 席:石破 利久:28
二 席:岩渕 純子:19
二 席:梶  鴻風:16

梶  鴻風選
1:春の山芭蕉と曽良の姿見ゆ:梶  鴻風:
 岐阜県大垣市に「芭蕉記念館」がある。「奥の細道むすびの地」を記念してのものだが、ここの前庭に、芭蕉と曽良の旅姿の銅像がある。その二人の旅姿をふと思い出した。

6:頂きに手合わす嫗春の山:佐藤トシエ:○
 この「頂」とは利尻山であろう。鴻は祖祖母を思い出す。天に手を合わせ、「お天道様のおかげがありゃこそ。」山を向き「利尻のお山がありゃこそ」と四方拝をしていた。

18:余生なほ杖を力に初ざくら:林  江梅:○
 江梅さんと久しぶりで電話でお話をした。お友達とそのお嬢さんと3人で恵庭にこられてから、何年経つだろう。お元気だったのに「杖を力」になられたかと思っていた。

22:生かされてイランカラプテ北の春:宮脇 花菜:○
 アイヌ語のあいさつ「イランカラプテ」(「こんにちは」の意)を北海道のおもてなしのキーワードとして普及させようとしている。日本の先住民として確率させたいと思う。

25:「令和」てふ世を生きて行く孫の春:山口 沙智:特選
 沙智さんは80歳を越えても車で飛んで歩いている。二人のお孫さんが大學に入学したが、ご両親が共働きなので、何から何まで沙智さんがしている。よく働く人である。今年に入ってからお孫さんと沖縄にも行ってこられた。

32:山畑の地軸もたげし蕗の董:須藤 花恵:○特選
 花惠さんは句写美の100号まで在籍された方で、いまはFacebookでのお友達である。今回句会のお誘いに快く投句くださった。裏山に作られている畑に春が訪れ蕗の薹が顔を出し地軸を擡げている。特選に十分値する句だ。

34:春野菜持ち込む農家朝の市:片山 明俊:○
 近郷近在で作られた春の野菜や、山で手折った蕗や蕨やコゴミ、タラの芽などが朝市や路傍で売られるのだ、鴻は中国の吉林の何処までも続く朝市を思い出す。

39:春野菜天こ盛りなりサラダバー:谷口 千枝:○
 千枝さんはお嬢さんとお二人暮らしだ。それなのに「天こ盛り」にはくすりと笑いをさそうものがある。お二人ともベジタリアンなのであろう。健康であって欲しい。
44:春きやべつ刻むリズムはアレグレット:佐川 富子:○
 とんかつに添えるキャベツであろうか。キャベツもカタカナ書きすると3つになるので苦肉の策での平仮名書きだろう。アレグロよりやや遅いのがallegrettoだ。好い句だ。

45:山菜の彩添ふる夕餉かな:斜木 美秋:○
 奥様と二人で山菜を採りに行って来たのであろう。九州なら、蕗に蕨にゼンマイに何でもありそうに思えてならない。北海道は4月に入っても雪が降っている。

50:鈴千個打ちふる形花馬酔木:太田 紀子:○
Facebookで何方かが馬酔木の花を貼っていた。鈴蘭の花を木に吊した様は「鈴千個」どころか数え切れない。あの花々が鈴であったならばどんな音がするだろう。

53:平成の余韻溶けゆく春霞:岩渕 純子:○
 連句「大寒の巻」にも此の句が投句された。此処にも投句されたのはうっかりしたものであろう。こちらの方が早く投句されていたように思う。だがやはりいけない。

56:廃線の久しき土手に土筆摘む:石破 利久:○
 3月31日で北海道の夕張線が廃線となった。昔は石炭を運ぶための石炭列車として2〜30両繋いで走っていた。廃線となった土手で土筆を摘む利久さんを思う。

57:令和なる新元号や花の昼:持田 清月:○
 新元号が「令和」と決まった。馴染むまでに30年掛かると言った若者がいた。昭和・平成・令和と三代生きる。次の元号は見られない。日本には櫻が好く似合う。

58:つくしんぼ肩をよせ合ふ家族かな:池窪 弘務:○
 「土筆誰の子杉菜の子」と覚えた。そんな「かるた」があったからだ。一番背の高いのがお父さん、次がお母さん、次がお兄ちゃん〜。みんな肩を寄せ合って生きている。

作品成績
一 席:56:廃線の久しき土手に土筆摘む:石破 利久:12点(特1並10
二 席:38:独活酢味噌地酒一献至福の夜:岩渕 純子:9点(特1並7)
三 席:8:余生なほ杖を力に初ざくら:林 江梅:8点(特1並6)
三 席:25:「令和」てふ世を生きて行く孫の春:山口 沙智:8点(特2並4)
三 席:26:生きてこそ今年も会へる桜かな:石破 利久:8点(特3並2)


  19年四月句写美俳句会作品 
Date: 2019-04-03 (Wed)
1 春の山芭蕉と曽良の姿見ゆ
2  住継ぎし古民家囲む春の山  
3 春の野へまなざし遠く百済仏
4 良縁を求め春野に集ふ会
5 春の山樹間に響く雉の声
6 頂きに手合わす嫗春の山
7 春の山生きるものみな光あり
8 春の山ボンネットバスがたごとと
9 独り身の終活ノート春の山
10 春の野を歩けど未だ花もなし
11 先導の犬に負けじと春の山
12 二人して漕ぎし自転車春の山
13 ふるさとは四方八方春の山
14 北大地眠り足りない春の山
15 春の山生気みなぎる小路行く
16 どくだみを煎じ生薬春の朝
17 生活の一部となりし春の耕 
18 余生なほ杖を力に初ざくら
19 祖父贈るランドセル負ふ一年生
20 風薫る生まれし赤子の蒙古斑
21 生産者のハウスに児らや春苺
22 生かされてイランカラプテ北の春
23 さくらさくらだれにでもある誕生日
24 生きかたは貴方任せよ山笑ふ
25 「令和」てふ世を生きて行く孫の春
26 生きてこそ今年も会へる桜かな
27 目の游ぐ新入生や花筏
28 過去未来間に生くるヒヤシンス
29 長生きは幸せであれ蕗の薹 (父へ)
30 新玉葱生が甘しとサラダとす
1〜30で5句選

31 楤の芽を爪立ちて摘む朝の風
32 山畑の地軸もたげし蕗の董 
33 草庵へ小流れのあり蕗のたう
34 春野菜持ち込む農家朝の市
35 木の間から海の見えたり蕨山
36 俎板にやわらかき音春キャベツ
37 初恋の思ひ出遠し蕗の薹
38 独活酢味噌地酒一献至福の夜
39 春野菜天こ盛りなりサラダバー
40 蕗わらび探し山道辿り行く
41 芹香る厨に猫を叱る声
42 風光る天麩羅となる山野草
43 極上のロールキャベツは春キャベツ
44 春きやべつ刻むリズムはアレグレット
45 山菜の彩添ふる夕餉かな
46 境内の奥の暗がり残り雪
47 久方に指折かぞえ 春を詠む 
48 川岸に岩の椅子あり風薫る
49 球春や球児の熱闘甲子園
50 鈴千個打ちふる形花馬酔木
51 春の夢富士山頂に立つてをり
52 平成を遺跡と為して春没日
53 平成の余韻溶けゆく春霞
54 古里はダム湖の底に花筏
55 乾門通る数多の花見客
56 廃線の久しき土手に土筆摘む
57 令和なる新元号や花の昼
58 つくしんぼ肩をよせ合ふ家族かな
59 令和へと平和継ぎ行き桜咲く
60 花冷に飲み物弁当震えつつ
31〜60で5句選
選んだ10句の中から1句を特選として
鑑賞文を添えてご提出ください。鴻風


  19年三月教室句会選句
Date: 2019-03-06 (Wed)
19年三月 鴻風俳句教室句会
1:啓蟄の林抜けくる老農夫:梶 鴻風:雅・紀子・花菜・明俊・トシ・清月:6
2:啓蟄や腰をかばひつ庭仕事:片山 明俊:紅梅・利久・鴻風:3
3:啓蟄や米朝会議へ世界の眼:石破 利久:○純子○明俊・千枝・雅・美秋:7
4:啓蟄やユニクロタイツ履いたまま:佐川 富子:○鴻風・沙智:3
5:啓蟄や雨やわらかに降ってゐし:林  紅梅:トシ:1
6:啓蟄やまだ眠い子の大あくび:岩渕 純子:雅・紅梅・富子・清月・鴻風:5
7:啓蟄の風のにをひや始発駅:谷口 千枝:紀子・純子・トシ:3
8:啓蟄や土弾き蟻這ひ上がる:池窪 弘務:・美秋:1
9:啓蟄や這い出しましょうかわたくしも:山口 沙智:○富子・鴻風:3
10:啓蟄や牧場の牛の尾よくゆれる:太田 紀子:清月:1
11:啓蟄や迷路の出口を見つけたり:佐藤トシエ:千枝・純子・花菜・紅梅・弘務:5
12:啓蟄や白樫揺らす風の音:持田清月:雅・紀子:2
13:啓蟄や起耕に蛙早起す:斜木美秋:沙智:1
14:啓蟄やスマホ教室混みあへり:村岡 雅:清月・鴻風:2
15:啓蟄や退院知らせる声弾む:若西花菜:千枝・明俊・利久:3

16:三寒の月光渡る原始林:梶  鴻風:紀子・弘務・トシ・鴻風:4
17:健診の結果聞く朝木瓜の花:片山 明俊:純子・利久・弘務:3
18:応接に木彫りの羆長閑なり:石破 利久:明俊:1
19:ドローンの眼となり眺む梅林:佐川 富子:千枝:1
20:裏庭に咲きし青木の花淋し:林  紅梅:0
21:梅林を辿り登れば海遥か:岩渕 純子:紀子・紅梅・弘務:3
22:平成の平和憲法木の芽風:谷口 千枝:0
23:三月や奇跡の松に思ひ馳せ:池窪 弘務:花菜・紅梅・明俊・美秋:4
24:春先は森全体を目覚めさせ:山口 沙智:・美秋:1
25:木の芽風ひび割れ多き象の鼻:太田 紀子:○花菜・千枝・利久・富子・鴻風:6
26:山笑ふ金のなる木に五円玉:佐藤トシエ:純子・沙智・利久・富子:4
27:木の小枝揺れし一瞬初音聞く:持田清月:雅・沙智:2
28:耳すまし初鳴聴きゐる杜の森:斜木美秋:0
29:森の中へ続くスキーの跡二本:村岡 雅:花菜・沙智:2
30:木の根開く友より届く旅便り:若西花菜:○弘務・富子・トシ・美秋・清月:6
31:水皺(すいしゅう)の影弾み出す猫柳:梶  鴻風:○江梅・雅・清月:4
32:ふれ太鼓ひびく浪速の春来る:片山 明俊:千枝・利久・美秋:3
33:公魚を揚げる油の音跳ねる:石破 利久:千枝・沙智・花菜・弘務・鴻風:5
34:少しだけ先取りしませむ春ショール:佐川 富子:トシ:1
35:医師の過誤なしと思へど春寒し:林 紅梅:○利久・明俊・美秋:4
36:梅の香を辿れど方向音痴なり:岩渕 純子:0
37:山里の創作パスタ桃の花:谷口 千枝:○清月・沙智・紅梅・鴻風:5
38:今年また小さき庭に梅笑ふ:池窪 弘務:純子・トシ・鴻風:3
39:春休み孫の予定はすき間なし:山口 沙智:弘務:1
40:春風やビルの谷間に滑り台:太田 紀子:0
41:水温む伸びたる水尾に鴎二羽:佐藤トシエ:雅・紀子:2
42:朧夜の出会いは偶然ハイタッチ:持田清月:千枝:1
43:犬ふぐり道草誘ふ散歩道:斜木美秋:雅・紀子・純子・利久・清月:5
44:雪解けの水嵩ませる漁川:村岡 雅:○千枝・明俊:3
45:長き夢なぞり朝寝の訳探す:若西花菜:美秋:1

46:春の風邪やさしきことばと白湯の湯気:梶鴻風:紀子・沙智・富子・清月:4計18
47:すれ違ふ友もマスクの春の風邪:片山明俊:美秋・花菜:2計11
48:里言葉賑やかにとぶ雛祭:石破利久:純子・紅梅・明俊・富子・弘務・トシ:6計19
49:足跡の窪みに光る雪解水:佐川富子:雅・花菜・弘務:3計8
50:かぎりなく母思ひけり蕗の薹:林紅梅:○雅○トシ・鴻風:5計10
51:春の水四角に区切る豆腐屋さん:岩渕純子:○紀子:2計10
52:ちちははの出会いし町や吊るし雛:谷口千枝:純・沙・明・利・富・清:6計14
53:車窓にもぽっぽぽっぽと桜咲く:池窪弘務:トシ:1
54:古き雛お焚き揚げには惜しまれる:山口沙智:千枝・花菜・紅梅:3
55:ものの芽を避けつつ行ける峠道:太田紀子:0計7
56:冴返る島の床屋の回転灯:佐藤トシエ:○美秋○鴻風・紀子・花菜・利久:7計18
57:亀鳴くや眠たき朝の独り言:持田清月:純子・紅梅・富子・鴻風:4計9
58:春椎茸焼いて馳走になろうか:斜木美秋:○沙智・鴻風:3計9
59:雛祭り息子の弁当ちらし寿司:村岡 雅:明俊・富子・弘務:3計12
60:おしゃべりの止むこともなく針供養:若西花菜:鴻風:1計11

谷口 千枝選
特 選:44:雪解けの水嵩ませる漁川 
鑑 賞: 漁川(いざりかわ)は北海道恵庭市を流れる一級河川。雪解けの漁川の情景を思い浮かべました。実景を見たくなりました。
並 選:3・11・15・19・25・32・33・42・54

村岡 雅選
特 選:50:かぎりなく母思ひけり蕗の薹
鑑 賞:作者がお母さまを想う心の深さ熱さが、しみじみと心に迫ってきてそれが蕗の薹の季語ともよくあっているように思えました。私も米寿過ぎても母のことが思われます。母の好きな雪柳の花が咲くと、一入思い出されますのでこの句が胸に迫って頂きました。
並 選:1.3.6.12.27.31.41.43.49.

太田 紀子選
特 選:51 :春の水四角に区切る豆腐屋さん
鑑 賞:春の水を豆腐に合わせて四角に切るという措辞が素晴らしいです。豆腐屋さんの手に触る水も、温かみを増しているでしょう。
並選:1.7.12.16.21.41.43.46.56

岩渕 純子選:
特 撰:3:啓蟄や米朝会議に世界の眼
鑑 賞:啓蟄はなにかが動き出す感じを持つ言葉です。いまいちばんの話題である米朝会議の行方、何が起こるのだろうかという期待にあい通じるものを感じました。
並 選:7,11,17,26,38,43,48,52,57

若西 花菜選
特 選:25:木の芽風ひび割れ多き象の鼻
鑑 賞: 札幌の丸山動物園に象が来ました。長い間象はいなかったので良かったです。暖かくなったら動物園に行きたいです。まだ若い象のようですからそんなにひび割れてはいないのでしょうが、ニュースをとらえて新鮮に感じました。
並 選:1・11・23・29・33・47・49・54・56

山口 沙智選
特 選:58:春椎茸焼いて馳走になろうか
鑑 賞:椎茸のバター焼きは私の大好物です。「世の中にこれ以上美味しい物は無い!」と思うほどに大好きです。長年愛用している水原秋桜子編の歳時記には「椎茸」では季語としてないので「春椎茸」なんだと思いました。椎茸好きの私には特選でした。
並 選:4.13、26,27,29,33,37、46,52

林 江梅選
特 選:31:水皺の影弾み出す猫柳
鑑 賞:きらきらと耀く小波と春風が猫柳の芽をほどいて咲かせてくれた、そんな素敵な俳句で、故郷の水辺の景色が思い浮かんで、頂きました。                  
並 選:2・6・11・21・23・37・48・54・57

片山 明俊選
特 選:3:啓蟄や米朝会議へ世界の眼
鑑 賞:ベトナムのハノイに於ける2月27日の米朝首脳による二度目の会談を啓蟄に絡めて詠んでおられるのが巧いと思いました。結果は予想外の物別れとなりまし        たが、非核化と経済支援の見返りは、また朝鮮戦争の終戦宣言は如何にと世界の眼は釘付けとなりました。  
並 選:1,15,18,23,35,44,48,52,59

石破 利久選
特 選:35:医師の過誤なしと思へど春寒し
鑑 賞:この度の堀ちえみさんの舌癌・・・歯科医師の見落としとも思える問題、患者としては常に正しい診断、適切な治療を受けたいものだ。彼女の早期ご回復を祈りつつこの句を選ばして頂きました。
並 選:2、15、17、25、26、32、43、52、56 

佐川 富子選
特 選:9:啓蟄や這い出しましょうかわたくしも
鑑 賞:春になると何となくうきうきした気持ちになります。暖かい日差しに誘われて人も虫も動きたくなりますね。わたしもあなたも皆這い出しましょう。
並 選:6.25.26.30.46.48.52.57、59

池窪 弘務選
特 選:30:木の根開く友より届く旅便り
鑑 賞:「木の根開く」という季語に惹かれました。はじめはなんだろうと思ったの
ですが、調べて分かりました。立ち木のまわりの雪がいちはやくとけること。木の生
命力を感じます。春を待つ雪国ならではの季語だと思います。「旅便り」の措辞も新
鮮です。
並 選:11.16.17.21.33.39.48.49.59

佐藤トシエ選
特 選:50:かぎりなく母思ひけり蕗の薹
鑑 賞:母が亡くなって27年、母の齢に近づいてきたからか、色々な場面で母を思い起こすことが多くなってきた。生きていれば百歳を過ぎている母に今ならどんな些細な事も聞いてほしいと思いつつ、作者はかぎりなく、どんな思いを込めているのだろうと・・優しさ溢れるお句に癒されました。
並 選:1・5・7・16・30・34・38・48・53

斜木 美秋選
特 選:56:冴えかえる島の床屋の回転灯
鑑 賞:ぶり返した寒気の中、床屋の回転灯見るとああ・・床屋さんの店の中きっと暖房が効いてるだろうな〜と。冴えかえる島の床屋への道は淋しくもあるが、暖房の効いた店内を連想します。
並 選:3.8.23.24.30.32.35.45、47、56

持田 清月選
特 選:37:山里の創作パスタ桃の花
鑑 賞:季語がとても良いと思いました。地方の料理で、お袋の味などはよく見かけます。しかし此処では、同じお袋も味かも知れないけれど、桃の関するものらしく季節限定を匂わせています。又その料理が、和食では無くパスタと異表を付いているところが面白く感じられました。
並 選:1:6:10:14:30:31:43:46:52
梶 鴻風選 一行鑑賞
2:啓蟄や腰をかばひつ庭仕事:片山 明俊
>今年は今日3月6日が啓蟄である。冬の間土の中で眠っていた蟲が動き始める時期というのである。対義語は「閉蟄」だ。鴻も膝も腰も痛いが動き出さなければならない。
4:啓蟄やユニクロタイツ履いたまま:佐川 富子:
>啓蟄と言っても、北海道はまだまだ雪の庭である。蟲たちもまだまだ土の深いところでねむっている。恵庭の冬の凍土は60〜80cmである。まだまだタイツは必要。
6:啓蟄やまだ眠い子の大あくび:岩渕 純子:
>小さい子は眠くなったら何処でもコトンと睡魔に襲われる。起きる時は機嫌良く起きる時と、まだ目覚めずに大きなあくびをしていることもある。啓蟄の頃は大人も眠い。
9:啓蟄や這い出しましょうかわたくしも:山口 沙智:
>土深く蟲は眠っているが、啓蟄と聴けばいつまでも眠っているわけにも行かず、起き出そうとは思うのだが、まだまだ厚く積もった雪の布団から抜け出せないでいる。私も。
14:啓蟄やスマホ教室混みあへり:村岡 雅:
>偶然にも「啓蟄」の兼題では、本州の明俊・純子さんを除いて北海道勢によい俳句が見られた。これは春への強い憧れがそうさせたのであろう。スマホを持って外に出よう。
16:三寒の月光渡る原始林:梶 鴻風:
>みなさんはきっと鴻はなぜ自分の句をここに取り上げているのかと思うことでしょう。なんのことはない自分を入れた全員の俳句がでているかという数会わせのためです。
25:木の芽風ひび割れ多き象の鼻:太田 紀子:
>「木・林・森」の木関連のお題が出されたが、正直言って難しかった。この句の良さは「木の芽風」という季語を見つけたことと「ひび割れた像の鼻」の意外性にある。
33:公魚を揚げる油の音跳ねる:石破 利久:
>「公魚(わかさぎ)」漢字を面白いと思う。どこまでが「わか」でどこからが「さぎ」なのかなどと思ったりする。中国語の「公魚gongyu」を使っている。天ぷらがうまい。
37:山里の創作パスタ桃の花:谷口 千枝:
>読む人に明るさを与えてくれる俳句である。今朝も利尻島で観光時期になると並ぶようなラーメン店があると知らせてくれた。この店のパスタも食べたいと思う。
38:今年また小さき庭に梅笑ふ:池窪 弘務:
>「梅笑ふ」は梅の花が開くことで「梅咲ふ」ともかくことは広辞苑にも出ているが、年々歳々開く梅の花でも、人間の気持ちによって咲き方が違って見えるのだ。

50:かぎりなく母思ひけり蕗の薹:林 紅梅:
>「かぎりなく」は大胆な表現である。江梅さんのようなご高齢な方になればなるほど母を思う物なのであろうか。取り合わせの「蕗の薹」の季語が働いている。
56:冴返る島の床屋の回転灯:佐藤トシエ:
>鴻も30年島に住んでいたが、どこに回転灯の回っている理髪店があったろうなどと思っている。北の果ての島にも進化はあるのだ。鴻も島を離れて25年経過した。
57:亀鳴くや眠たき朝の独り言:持田清月:
>亀には声帯器官が泣くことは無い。「亀鳴く」といったのは藤原為家で「河越しのみちの長路の夕闇に何ぞときけば亀ぞなくなる」からである。清月さんはなにを言うのか。
58:春椎茸焼いて馳走になろうか:斜木 美秋:
>口語俳句だが、決まっている。ただ下五は「なろうか」の4音なので「なろうかな」と5音と定型にした方が俳句としては落ち着くのだが。やはり下は5音が落ちくものだ。
60:おしゃべりの止むこともなく針供養:若西 花菜:
>女性ばかりでのお針仕事なのだろう。針供養と言っても限りなくお喋りが続き止むことも無いようだ。まるでカナリアが止むこと無く囀っている感じだ。明るくて好い。

総合成績:
一 席:石破 利久:19点
二 席:佐藤トシエ:18点
二 席:梶  鴻風:18点
三 席:谷口 千枝:14点
作品成績
一 席:3:啓蟄や米朝会議へ世界の眼:石破 利久:7点(特2並3)
一 席:56:冴返る島の床屋の回転灯:佐藤トシエ:7点(特2並3)
二 席:1:啓蟄の林抜けくる老農夫:梶 鴻風:6点(並6)
二 席:25:木の芽風ひび割れ多き象の鼻:太田 紀子:(特1並4)
二 席:30:木の根開く友より届く旅便り:若西花菜:(特1並5)
二 席:48:里言葉賑やかにとぶ雛祭:石破利久:(並6)
二 席:52:ちちははの出会いし町や吊るし雛:谷口千枝:(並6)

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