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  2018年五月句会
Date: 2018-05-05 (Sat)
2018年五月句会

1:薄暑なり苫小牧への四車線:山口 沙智:・千枝・1
2:薄暑光マウスポインターの矢の動き:梶  鴻風:・江梅・1
3:童心へ返る砂浜薄暑かな:片山 明俊:○鴻風・利久・沙智・美秋・紀子・6
4:バーガーを頬張るベンチ街薄暑:石破 利久:明俊・冨子・清月・千枝・鴻風・江梅・6
5:束の間の矢切の渡し薄暑かな:岩淵 純子:0
6:お出かけも装いに迷ふ薄暑かな:斜木 美秋:・花菜・1
7:近代の美術に触れて古都薄暑:林  江梅:○雅・明俊・沙智・清月・美秋・トシ・6
8:猫走るブロック塀や街薄暑:持田 清月:・千枝・1
9:丘の上に開拓の塔夕薄暑:村岡 雅子:・純子・紀子・鴻風・3
10:薄雲の途切れ途切れに薄暑光:佐藤トシエ:純子・冨子・2
11:夕薄暑鉢にシャワーの乱反射:佐川 冨子:・沙智・トシ・雅・3
12:母と子の祈りの像や薄暑光:谷口 千枝:純子・清月・花菜・鴻風・雅・5
13:夕薄暑ベリーショートの髪にする:太田 紀子:明俊・冨子・花菜・鴻風・4
14:萎れたる花に水やる薄暑かな:若西 花菜:・1

15:大海原眺めて蜜柑の花が咲く:山口 沙智:純子・美秋・2
16:海峡に沈む日輪海薄暑:梶  鴻風:○千枝・利・純・清・美・花・ト・紀・9
17:ポスターが海へと誘ふ夏来る:片山 明俊:利久・冨子・2
18:海胆(うに)を割く無口の女のへらさばき:石破 利久:明・沙・ト・江・紀・雅・6
19:春の海波のリズムで深呼吸:岩淵 純子:○冨子・2
20:春時雨大海原に日矢を射す:斜木 美秋:0
21:新緑の海辺に憩ふ喫茶店:林  江梅:・清月・1
22:夏めくや待ち受け画面海と椰子:持田 清月:○江梅○鴻風・4
23:海風や玫瑰の花地を這ひて:村岡 雅子:利久・純子・2
24:桜貝海から子等への贈り物:佐藤トシエ:・美秋・雅・2
25:海女さんのきりりと白の半ズボン(鳥羽にて):佐川 冨子:・沙智・花菜・2
26:比島へ向く兵士の像や夏の海:谷口 千枝:明俊・純子・江梅・紀子・4
27:強東風や沖見る海人の手に煙草:太田 紀子:○トシ・利久・3
28:海霧や崖の道まで隠しけり:若西 花菜:・千枝・1




29:真鯉緋鯉孫鯉泳ぐにぎやかさ:山口 沙智:○純子・花菜・2
30:耐乏の長き戦後や昭和の日:梶  鴻風:・江梅・雅・2
31:夏めきて個性あふれる街着かな:片山 明俊:利久・冨子・江梅・3
32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり:石破 利久:○明俊○沙智○花菜・冨・紀・清・ト・10
33:傘雨の忌少し早いが冷奴:岩淵 純子:・トシ・千枝・2
34:藤の花揺れゐる空は青きけり:斜木 美秋:0
35:茅葺の堂の光陰初夏の風:林  江梅:利久・清月・トシ・千枝・雅・5
36:逃走犯確保のニュース四月尽:持田 清月:・明俊・冨子・沙智・千枝・4
37:水芭蕉の群落はるか沼光る:村岡 雅子:純子・美秋・江梅・3
38:純白を着飾るやうな花辛夷:佐藤トシエ:明俊・沙智・2
39:お花見の代はりばんこに車窓席:佐川 冨子:明俊・鴻風・2
40:自立てう余生の課題谷若葉:谷口 千枝:純子・花菜・トシ・3
41:黒揚羽谷を越え行くはすかいに:太田 紀子・0
42:クールビズ白シャツで行く朝の街:若西 花菜・0

43:吾と孫の誕生月の五月かな:山口 沙智:・鴻風・1・計6
44:繪幟の鍾馗はためく青田風:梶  鴻風:利久・花菜・2・計13
45:若葉風誘ふ遠出や万歩計:片山 明俊:○利久○美秋・冨・紀・沙・花・雅・9・計20
46:百号を越ゆる句誌あり風薫る:石破 利久:○紀子・利久・沙智・明俊・5・計26
47:山法師山の天気は変はるもの:岩淵 純子:・鴻風・1・計5
48:心地好し散歩の道の若葉風:斜木 美秋:・鴻風・1・計2
49:緑陰や洋灯似合ふ港町:林 江梅:利久・純子・清月・紀子・千枝・鴻風・雅・7・計16
50:夏に入る乳飲む猫の鉛筆画:持田 清月:・鴻風・1・計10
51:一服の新茶楽しむ独りかな:村岡 雅子:冨子・美秋・2・計10
52:卓袱台を囲み塩むすび昭和の日:佐藤トシエ:・江梅・鴻風・2・計7
53:初桜まずは函館五稜郭:佐川 冨子:純子・美秋・2・計8
54:亡き夫と春夏秋冬柿若葉:谷口 千枝:・清月・1・計12
55:親鹿を追ひし子鹿のギャロップす:太田 紀子:・千枝・江梅・2・計9
56:過去よりも未来の話みどりの日:若西 花菜:○清月・純・美・ト・鴻・雅・7・計9






石破 利久選
特 選:45:若葉風誘ふ遠出や万歩計
鑑 賞:緑滴る頃ともなれば心も弾みどこかへ遠出をしたくなるのが心情・・・今日は         何万歩歩いた、いや歩けたと万歩計の数字を楽しみ自己満足に浸るのも         良きこと・・・最近歩けなくなっているので悔しさを込めて選びました。
並 選:3、16、17、23、27、31、35、44、49  
        
片山 明俊選
特 選:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり
鑑 賞:端午の節句が近づき、ある一軒の農家に男児誕生を知らせる鯉のぼりが久し振りに掲げられた。これを見た村人達が共に喜んでいる様子が目浮ぶ明るく楽しい句          です。この頃都会では近所付き合いは希薄になり、鯉のぼりを見る事も少なくなり淋しい限りです。
並 選:4、7、13、18、26、36、38、39、46

岩渕 純子選
特 選:29:真鯉緋鯉孫鯉泳ぐ賑やかさ
鑑 賞:とにかく明るい、賑やか、元気がでます。少子化の昨今、あちこちでこんな風景がみられたらうれしいですね。うちの隣の三階建ての家の屋上に毎年こいのぼりがたてられます。 それがかならずうちの庭におちてきます。小さな孫鯉が遊びに来たよ、ととどけています。
並 選:10,12,15,16,23、37,40,53,56.

佐川 富子選
特 選:19:春の海波のリズムで深呼吸
鑑 賞:すべての生き物は海から生まれたという、この句を読んであらためてそう感じました。母の息づかいのような波のリズムに自然と呼吸が合っていくんでしょうね。
並 選:4.10.13.17.31.32.36.45.51

太田 紀子選
特 選:46:百号を超える句誌蟻風薫る
鑑 賞:句写美は百号を越えました。考えてみると、ずいぶん長く続いていると思います。ずいぶん次号が待ち遠しいです。今の状態5月の季節と響きあって、気持ちよいくだと思いました。
並 選:3/9/16/18/26/32/45/49
山口 沙智選
特 選:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼろ
鑑 賞:高齢者人口の多い寒村に鯉幟が高々と上がった。「あっ、赤ちゃんが生まれたんだ。良かったね。」と村中で喜ぶ。赤ちゃんの誕生は血縁者でなくても嬉しく明るいニュースである。まもなく50歳になる長女が「二人の息子がほしがっていたんだから、20年前にもう一人女の子を産んでおけばよかった。」と、今頃になって後悔している。私ももう一人孫がほしかったとおもっています。
並 選:3,7,11,18,25,36,38,45,46

持田 清月選
特 選:56:過去よりも未来の話みどりの日
特 選:作者の前を向いて行こうとしている様子が気持ちよく感じられます。また季語のみどりの日ですが、制定された当初は昭和の日であったかと思います。祝日の名前も過去よりも未来に。
並 選:4/7/12/16/21/32/35/49/54

林  江梅選
特 選:22:夏めくや待ち受け画面海と椰子
鑑 賞:待ち受け画面に好きな季節の風景など入っていると、パソコンを開いく時心まで楽しくなりその風景をしばらく見つめてから、キーを一気に叩いています。    この句から南国の風景の記憶が鮮やかに蘇りました。
並 選:2・4・18・26・30・31・37・52・55

斜木 美秋選
特 選:45:若葉風誘ふ遠出や万歩計
鑑 賞:散歩に最適な季節、ついつい僕も心地好い風に吹かれて足が伸びます。帰り万歩計(実は携帯の歩行デターですが)お!1万超えたとびっくりします。
「や」切が効いて納得成るほどと思う一句です。
並 選:3,7,15,16、24,37,51,53,56.

若西 花菜選
特 選:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり
鑑 賞:我が家でも長男が生まれた時の5月鯉のぼりを上げたことを思い出しました。鯉のぼりを見て子供がいる家と分かり、それが過疎の村であればなお明るい出来事で、皆の喜びが目に見えるようです。
並 選:6・12・13・16・25・29・40・44・45

佐藤トシエ選
特 選:27:強東風や沖見る海人の手に煙草
鑑 賞:利尻も風の強い町。時にはテトラポットを超え波が道路に上がる事もある。そんな風と向き合い毎日海を眺めている漁師さん、煙草も吸いたくなる。映像が見え、島の漁師さんの後ろ姿が重なります。
並 選:7・11・16・18・32・33・35・40・56

谷口 千枝選
特  選:16番:海峡に沈む日論海薄暑
鑑  賞:憧れの景色です。山里に住んでいて海峡に沈む日輪を見たことがありません。晴れた日に海辺の宿に宿泊してこんな景色を見たいです。
並  選:1・4・8・28・33・35・36・49・55

村岡 雅選
特 選:7:近代の美術に触れて古都薄暑:
鑑 賞:私も絵が好きで、よく美術館に行ったり個展に行ったりします絵を見た後街に出て少し気持ちが昂ったり満たされているときの気持ちに触れたように感じました。
並 選:11.12.18.24.30.35.45.49.56.

総合成績
一席:石破 利久:26点
二席:片山 明俊:20点
三席:林  江梅:16点
次席:梶  鴻風:13点

作品成績:
一席:32:寒村に明るき知らせ鯉のぼり:石破 利久:(特3並4=10点)
二席:16:海峡に沈む日輪海薄暑:梶  鴻風:(特1並7=9点)
二席:45:若葉風誘ふ遠出や万歩計:片山 明俊:(特2並5=9点)
三席:49:緑陰や洋灯似合ふ港町:林 江梅:(並7=7点)
三席:56:過去よりも未来の話みどりの日:若西 花菜:(特1並5=7点)


梶  鴻風選
3:童心へ返る砂浜薄暑かな:片山 明俊:○鴻風
 鴻はこうした明るい作品に心引かれる。砂浜に行き裸足になると開放的になるからだろう。童心に返り、砂浜を駆け出したくなり、海水に足を浸したくなる。
4:バーガーを頬張るベンチ街薄暑:石破 利久:
 利久さんご自身の図であろうか。それとも若いカップルの図と見るか。若々しい。
9:丘の上に開拓の塔夕薄暑:村岡 雅:
 北海道「開拓の村」に有る「百年記念塔」であろう。結構な丘の上にある。
12:母と子の祈りの像や薄暑光:谷口 千枝
 母と子との祈りの像、何を祈るのだろう。鹿児島なら戦死者への祈りであろうか。
13:夕薄暑ベリーショートの髪にする:太田 紀子:
 紀子さんがベリーショートにしたんだと思った。きっと似合うだろうとも想った。
22:夏めくや待ち受け画面海と椰子:持田 清月:○鴻風
 やっぱり若々しく明るい作品に心引かれている。清月さんの携帯かパソコンの待ち受け画面が、南の海と椰子の木に変えた。鴻の年がら年中同じ画面とは違うのだ。
30:耐乏の長き戦後や昭和の日:梶  鴻風:
 「耐乏」と書くべきを「待望」と誤変換されて居た。気付いて訂正したが。お許しを。
39:お花見の代はりばんこに車窓席:佐川 冨子:
 窓の席は「かわりばんこ」に座るのは子供達だろう。俗語が生きている句である。
43:吾と孫の誕生月の五月かな:山口 沙智
 五月は沙智さんの誕生月。お孫さんも同じとは。何か良いことがありそう。
47:山法師山の天気は変はるもの:岩淵 純子
 山法師の花が咲く山。花を見に行ったのであろうか。山の天気は変わりやすい。
48:心地好し散歩の道の若葉風:斜木 美秋:
 美秋さんは健康の為に散歩をなさり、季節の花々を撮影しては見せてくださる。感謝。
49:緑陰や洋灯似合ふ港町:林  江梅:
 お洒落な俳句である。「洋燈」がよいか「ランプ」が良いかと思いながら読んでいた。
50:夏に入る乳飲む猫の鉛筆画:持田 清月:
 上五の季語には意見もあろうが、中七から座五に掛けての描写を素晴らしいと思った。
52:卓袱台を囲み塩むすび昭和の日:佐藤トシエ:
 季語の「昭和の日」を上五に据えたかった。そんな思いで読んでいました。
56:過去よりも未来の話みどりの日:若西 花菜:
 過去はすでに過ぎ去ったこと。取り戻すことは出来ない。未来を離しましょうよ。




  2018年五月句会
Date: 2018-05-02 (Wed)
1 薄暑なり苫小牧への四車線
2 薄暑光マウスポインターの矢の動き
3 童心へ返る砂浜薄暑かな
4 バーガーを頬張るベンチ街薄暑
5 束の間の矢切の渡し薄暑かな
6 お出かけも装いに迷ふ薄暑かな
7 近代の美術に触れて古都薄暑
8 猫走るブロック塀や街薄暑
9 丘の上に開拓の塔夕薄暑
10 薄雲の途切れ途切れに薄暑光
11 夕薄暑鉢にシャワーの乱反射
12 母と子の祈りの像や薄暑光
13 夕薄暑ベリーショートの髪にする
14 萎れたる花に水やる薄暑かな

15 大海原眺めて蜜柑の花が咲く
16 海峡に沈む日輪海薄暑
17 ポスターが海へと誘ふ夏来る
18 海胆(うに)を割く無口の女のへらさばき
19 春の海波のリズムで深呼吸
20 春時雨大海原に日矢を射す
21 新緑の海辺に憩ふ喫茶店
22 夏めくや待ち受け画面海と椰子
23 海風や玫瑰の花地を這ひて
24 桜貝海から子等への贈り物
25 海女さんのきりりと白の半ズボン(鳥羽にて)
26 比島へ向く兵士の像や夏の海
27 強東風や沖見る海人の手に煙草
28 海霧や崖の道まで隠しけり
1〜28までで、5句選

29 真鯉緋鯉孫鯉泳ぐにぎやかさ
30 耐乏の長き戦後や昭和の日
31 夏めきて個性あふれる街着かな
32 寒村に明るき知らせ鯉のぼり
33 傘雨の忌少し早いが冷奴
34 藤の花揺れゐる空は青きけり
35 茅葺の堂の光陰初夏の風
36 逃走犯確保のニュース四月尽
37 水芭蕉の群落はるか沼光る
38 純白を着飾るやうな花辛夷
39 お花見の代はりばんこに車窓席
40 自立てう余生の課題谷若葉
41 黒揚羽谷を越え行くはすかいに
42 クールビズ白シャツで行く朝の街

43 吾と孫の誕生月の五月かな
44 繪幟の鍾馗はためく青田風
45 若葉風誘ふ遠出や万歩計
46 百号を越ゆる句誌あり風薫る
47 山法師山の天気は変はるもの
48 心地好し散歩の道の若葉風
49 緑陰や洋灯似合ふ港町
50 夏に入る乳飲む猫の鉛筆画
51 一服の新茶楽しむ独りかな
52 卓袱台を囲み塩むすび昭和の日 
53 初桜まずは函館五稜郭
54 亡き夫と春夏秋冬柿若葉
55 親鹿を追ひし子鹿のギャロップす
56 過去よりも未来の話みどりの日
29〜56で5句選
 選んだ10句の中から特選1句を選び、感想文をお書きください。


  2018年四月句会選句結果
Date: 2018-04-06 (Fri)
2018年四月句会

1 灯台の岩場飛立つ海燕:梶  鴻風:紀子・明俊・紅梅・千枝・4
2 燕来てまずは整列ごあいさつ:岩淵 純子:冨子・トシ・2
3 駅に住み村の燕となつてをり:太田 紀子:純子・豊水・清月・鴻風・4
4 図書館の軒は故郷燕来る:片山 明俊:○雅・豊水・トシ・利久・5
5 廃線の線路つたひに燕来る:石破 利久:純子・冨子・沙智・豊水・明俊・千枝・6
6 閉校の小学校へ初燕:谷口 千枝:清月・1
7 燕来る大漁旗をくぐりぬけ:佐藤トシエ:純子・冨子・花菜・明俊・4
8 電線に燕囀り連れ呼べり:斜木 美秋:・0
9 故郷を偲ぶよすがや軒燕:林  江梅:雅・沙智・2
10 故郷の風景懐かし燕の巣: 山口 沙智:・・鴻風・1
11 岩燕どこが塒かビル狭間:若西 花菜:・千枝・1
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森 豊水:雅・沙智・トシ・利久・紅梅・鴻風・6
13 道の駅の車庫に燕の巣が六つ: 佐川 冨子:・鴻風・1
14 岩燕飛び交ひ宙切るダム湖畔:村岡  雅:・鴻風・1

15 白樺の花の揺籃風やまず:梶  鴻風:紀子・千枝・2
16 初蝶や乗り来る風の柔らかし:岩淵 純子:雅・花菜・利久・3
17 暮の春和風喫茶のしじまかな:太田 紀子:・利久・紅梅・紅梅・千枝・4
18 梅が香に惹かれる小路風の道:片山 明俊:雅・沙智・清月・利久・4
19 風待ちの煙草くゆらす若布刈舟:石破 利久:○トシ・清月・明俊・4
20 母と子のリハビリの旅木の芽風:谷口 千枝:・0
21 浜風を引き寄せ靡く干し若布:佐藤トシエ:○紅梅・清月・鴻風・4
22 紫雲英田渡り来る風心地よし:斜木 美秋:・0
23 駆け抜ける一年生に風光る:林  江梅:○冨子○花菜・純子・沙智・豊水・明俊・8
24 風に向かひ入学式の孫登校:山口 沙智:・0
25 春休み公園の子等風になる:若西 花菜:○純子・紀子・トシ・4
26 青芝へ辛夷の花びら運ぶ風 :小森 豊水:・0
27 自転車を風と初乗り春休み:佐川 冨子:紀子・花菜・2
28 乳母車の風船揺れる春うらら:村岡  雅:・豊水・花菜・紅梅・千枝・4
57まだ読まぬ机上の本やつばくらめ:持田 清月:紀子・冨子・2
58 晩春の畑は風の通り道;持田 清月:・利久・1





29 菜の花の大海かつて満州国 :梶  鴻風:純子・紀子・明俊・3
30 ぶつぶつと糀呟く春の音:岩淵 純子:○豊水・冨子・沙智・清月・トシ・6
31 夜勤明け眠つてゐたる花の下:太田 紀子:・トシ・1
32 思ひ出の多き廃駅花盛り:片山 明俊:純子・沙智・豊水・清月・利久・紅梅・・鴻風・7
33 語り継ぐ古城の歴史老桜:石破 利久:○明俊・雅・紀子・千枝・5
34 在りし日の夫の釣竿山笑ふ:谷口 千枝:・○清月○鴻風・沙智・5
35 窓越しの春日ほつこり椅子の上:佐藤トシエ:豊水・1
36 花疲れ掛けて飲み干す缶コヒー:斜木 美秋:冨子・豊水・鴻風・3
37 花人に言葉交わすも国訛り:林  江梅:純子・明俊・千枝・3
38 ネクタイは祖父の遺品の入学式:山口 沙智:・明俊・鴻風・2
39 バス券が半額になり古希の春:若西 花菜:・鴻風・1
40 青空へ突き上げ群れ咲く白木蓮:小森 豊水:・紅梅・1
41 椿落つ土塀続く御参道:佐川 冨子:・0
42 二度三度舗道濡らして春の雪:村岡  雅:花菜・トシ・2

43 黒板に満たすチョークや新学期 :梶  鴻風:○利久、純子・雅・花菜・紅梅・6・計15
44 沈丁や灯りともらぬ角の家:岩淵 純子:冨子・鴻風・2・計13
45 咲き満ちても見る人ぞなき山桜:太田 紀子:・0・計9
46 のどけしや車中の居眠り手にスマホ:片山 明俊:純子・雅・利久・3・計19
47 花菜風親しむ旅路千曲川 :石破 利久:・沙智・花菜・明俊・千枝・鴻風・5・計20
48 堰超ゆる水のささやき夕桜:谷口 千枝:紀子・清月・花菜・紅梅・利久・5・計11
49 二歳児のボルダリングに山笑ふ:佐藤トシエ:冨子・1・計10
50 春うらら田畔歩くも目の保養:斜木 美秋:・0・計3
51 春耕の一日終えたる耕運機:林  江梅:○紀子・冨子・花菜・トシ・鴻風・6・計19
52 球春やドーム通ひの始まりぬ:山口 沙智:・0・計3
53 独活を掘る斜面の温み地の香り:若西 花菜:○沙智○千枝・雅・5・計11
54 古寺の潰えし土塀に梅の花:小森 豊水:紀子・清月・2・計9
55 春冷えや修行僧敷く禅座布団:佐川 冨子:・トシ・1・計4
56 香り立つ蕗の薹味噌春の味:村岡  雅:・豊水・1・計8
59 青饅や長さの違ふお菜箸:持田 清月:○鴻風:・2
60 初蝶や螺鈿の箱の硝子玉:持田 清月:雅・紅梅・2・計7






岩渕 純子選
特 選:25:春休み公園の子等風になる
鑑 賞:春休み公園は子供たちが占領する。じっとしている子はいない。みんな風になって走りまわっている。春休みの活気が「公園の子等風になる」で過不足なく表現されている。
並 選:3,5,7,23,29, 32,37,43,46

村岡 雅選
特 選:4:図書館の軒は故郷燕来る
鑑 賞:この句を読んでああこれだと目を覚まされました。息子がくも膜下出血後の
リハビリと療養で入院していた白老海岸の二階建ての施設の軒には数えきれ
ないくらいのツバメの巣があり春には次々と帰ってきて子育てをします。
 それを読みたかったのですが出来ませんでしたこの方はそれをスパッと詠まれ
てショックを受け特選に頂きました。
並 選:9・12・16・18・33・43・46・53・60・

太田 紀子選
特 選:51:春耕の一日終えたる耕運機
特 選:1日の畑仕事を終えて耕運機を納屋に片づけたのであろう。
1日の汚れのついた耕運機である。そして、作者も1日の労働を終えた疲れを感じているのだろう。しかい、春になって畑仕事ができる喜びもまた感じているのだろう。
並 選;1/15/25/27/29/33/48/54/57

佐川 富子選
特 選:23:駆け抜ける一年生に風光る
観 賞:ピカピカの一年生…″。の時期にぴったりの明るい希望に満ちた句だと思いました。
並 選:2.5.7.30.36.44.49.51.57

山口 沙智選
特 選:53:独活を掘る斜面の温み地の香り
鑑 賞:春山の南斜面はとても温かくて独活の香り、地の香りで、「春が来たナ〜ァ」と実感した経験があります。シャキシャキと噛みしめながら、もう一度山の独活の酢味噌和えを食べてみたいですね。
並 選:5,9,12,18,23,30,32,34,47





小森 豊水選
特 選:30番:ぶつぶつと糀呟く春の音
理 由:小豆島の醤油蔵を見学したときぶつぶつを実感しました。灘の酒蔵、信州の味噌蔵も見ましたがぶつぶつを実見した覚えがありません。お遍路さんと菜の花そして味噌蔵、ぶつぶつと春の息吹を感じています。
並 選:3・4・5・23・28・32・35・36・56 

持田 清月選
特 選:34:在りし日の夫の釣竿山笑ふ
鑑 賞:上五から中七にかけては、よくありがちな句だと思いましたが、下五の季語で一句をまとめられたと思いました。
並 選:3:6:18:19:21:30:32:48:54

若西 花菜選
特 選:23: 駆け抜ける一年生に風光る
理 由:新学期、特に一年生が輝いて見えます。待ちに待ったその様子がそのまま見えます。
並 選:7・16・27・28・42・43・47・48・51

片山 明俊選
特 選:33:語り継ぐ古城の歴史老桜
鑑 賞:古城と桜で先ず思い出すのは播州姫路城の三の丸広場から眺める美しい風景・・白亜の城郭を背にした満開の桜は正に絶景である。姫路城は十四世紀に赤松貞範が築き、後に黒田官兵衛が豊臣秀吉に献上、十七世紀に池田輝政が拡張完成したもので国宝となっており、また世界遺産にも指定されている。歴史を振り返へさせてくれる一句である。
並 選:1・5・7・19・23・29・37・38・47

佐藤トシエ選
特 選:19:風待ちの煙草くゆらす若布刈舟
鑑 賞:利尻も若布採りの真っ最中だが、この春は風の吹く日が多く、おまけに実りも悪いと漁師の父さんはいら立っている。この句のように、きっと煙草を吸いながらその時を待っているかも知れない・・漁師さんの様子が良く見える句で「煙草くゆらす」の言葉がきれいですね。
並 選:2・4・12・25・30・31・42・51・55



石破 利久選
特 選:43:黒板に満たすチョークや新学期
鑑 賞:新学期を迎える新任の先生か、それとも練達の先生か・・・春は特別な緊張をどの先生方もお持ちではないでしょうか・・・担当の教室を見回りチョークが整って居るかどうかを確認されているご様子が目に浮ぶ一句です。
並 選:4、12、16、17、18、32、46、48、58

林 江梅選
特 選:21:浜風を引き寄せ靡く干し若布
鑑 賞:栽培ブイに生えている若布を刈り取り天日干しをする処を初めて見た時の光景が鮮明に浮かび、縄に洗濯ばさみのような物が付いてをり、1メートル位の若布を挟んで吊るし天日干しされていました。「中七」の表現がお上手で頂きました。
並 選 1・12・17・28・32・40・43・48・60

斜木 美秋選
特 選:29:菜の花の大海かって満州国
鑑 賞:菜の花大海かって映画のシーンで見た記憶があります。日本史を今の子供等に良く教えないと「満州国」何処?成り兼ねないのではと危惧して居ます。見渡す限り何処までも菜の花畑こちらでは見かける事はありません。強いて言うなら指宿の菜の花マラソンで開聞岳のを背に植えられた菜種畑ぐらいです。見渡す限りの菜の花畑を大海にに見立てるとは素晴らしいと思います。
並 選:10.12.21.23.28.33.40.47.53

谷口 千枝選
特 選:53:独活を掘る斜面の温み地の香り
鑑 賞:独活を掘る人を見たことがありませんが、独活を掘る場所が分かり、その地が温くいい香りがしているという作者の気持ちが伝わってきて嬉しい気持ちになります。
並 選:1・5・11・15・17・28・33・37・47

梶 鴻風選
1灯台の岩場飛立つ海燕::梶 鴻風:
 利尻の鴛泊灯台は海面から76mの所にある。そこを飛び立ち向かいの崖までの往復なのだ。
3 駅に住み村の燕となつてをり:太田 紀子: 鴻風
 この駅は無人駅なのだろうか。その駅を住処にした燕。燕もまた村の一員となったのだ。
10 故郷の風景懐かし燕の巣:山口 沙智:鴻風
 日本で生まれ冬の間南国で過ごした燕が故郷の日本に戻ってきたのだ。毛をかけたくなる。
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森 豊水:鴻風
 入院していると窓から見えるものが全世界であり四季の移ろいを感じる。燕が飛んでいる。
13 道の駅の車庫に燕の巣が六つ:佐川 冨子:鴻風
 この燕は道の駅の車庫に巣を作ったのだ。それも6軒もとは豪勢な話である。
14 岩燕飛び交ひ宙切るダム湖畔:村岡  雅:鴻風
 燕には家燕、岩燕、海燕がいる。利尻富士の頂上にも岩燕はいたがこの句はダム湖畔である。
21 浜風を引き寄せ靡く干し若布:佐藤トシエ:鴻風
 利尻の海岸を思う。若布は鳴門だとか三陸だとか聞くが、利尻の海の若布が最高と思っている。
32 思ひ出の多き廃駅花盛り:片山 明俊:鴻風
 北海道は4月の末から5月に櫻は咲くが本州では3月から4月。今は廃駅だが櫻は咲くのだ。
34 在りし日の夫の釣竿山笑ふ:谷口 千枝:○鴻風
 ご主人は春になると釣りに出かけていたのであろう。その釣り竿が残されてある。誰かに差し上げることもできず、捨てるわけにも行かず、ご主人を思い出しながら眺めているのだ。
36 花疲れ掛けて飲み干す缶コヒー:斜木 美秋:鴻風
 作者は健康と撮影のため、毎朝散歩に出かけられている。疲れたら飲む缶コーヒーなのだ。
39 バス券が半額になり古希の春:若西 花菜:鴻風
 その市町村によってことなるのだろうが、小樽市は70歳でバスが半額になるのだ。
44 沈丁や灯りともらぬ角の家:岩淵 純子:鴻風
 人の家の事ながら、電灯が灯らないとどうしたのだろうかと思う。それが隣人愛なのだ。
47 花菜風親しむ旅路千曲川:石破 利久:鴻風
 藤村に「千曲川旅情の歌」が有るが、作者もまた千曲川に旅したのであろう。旅情を思う。
51 春耕の一日終えたる耕運機:林  江梅:鴻風
 作者が耕耘機を使うとは思えない。どこで耕耘機を見たのであろう。長閑な春の夕暮れ。
59 青饅や長さの違ふお菜箸:持田 清月:○鴻風
春の青菜で作った酢味噌に,魚介類を混ぜて作った青饅。一句の面白さは、その青饅をかき混ぜるのに使う菜箸の長さが気付いたら違ったと言うのだ。此処に面白さがある。

総合成績
一席:石破 利久:20点
二席:片山 明俊:19点
二席:林  江梅:19点
三席:梶  鴻風:15点

作品成績:
一席:23 :駆け抜ける一年生に風光る:林  江梅:8点(特2並4)
二席:32 :思ひ出の多き廃駅花盛り:片山 明俊:7点(並7)
次席6点  
5 廃線の線路つたひに燕来る:石破 利久:
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ:小森 豊水:
30 ぶつぶつと糀呟く春の音:岩淵 純子:
43 黒板に満たすチョークや新学期 :梶  鴻風:
51 春耕の一日終えたる耕運機:林  江梅:


  四月句会作品
Date: 2018-04-03 (Tue)
2018年四月句会作品
1 灯台の岩場飛立つ海燕
2 燕来てまずは整列ごあいさつ
3 駅に住み村の燕となつてをり
4 図書館の軒は故郷燕来る
5 廃線の線路つたひに燕来る
6 閉校の小学校へ初燕
7 燕来る大漁旗をくぐりぬけ
8 電線に燕囀り連れ呼べり
9 故郷を偲ぶよすがや軒燕
10 故郷の風景懐かし燕の巣
11 岩燕どこが塒かビル狭間
12 病窓の景色切り裂き燕飛ぶ
13 道の駅の車庫に燕の巣が六つ
14 岩燕飛び交ひ宙切るダム湖畔
15 白樺の花の揺籃風やまず
16 初蝶や乗り来る風の柔らかし
17 暮の春和風喫茶のしじまかな
18 梅が香に惹かれる小路風の道
19 風待ちの煙草くゆらす若布刈舟
20 母と子のリハビリの旅木の芽風
21 浜風を引き寄せ靡く干し若布
22 紫雲英田渡り来る風心地よし
23 駆け抜ける一年生に風光る
24 風に向かひ入学式の孫登校
25 春休み公園の子等風になる
26 青芝へ辛夷の花びら運ぶ風
27 自転車を風と初乗り春休み
28 乳母車の風船揺れる春うらら
1〜28プラス57/58から5句選

29 菜の花の大海かつて満州国
30 ぶつぶつと糀呟く春の音
31 夜勤明け眠つてゐたる花の下
32 思ひ出の多き廃駅花盛り
33 語り継ぐ古城の歴史老桜
34 在りし日の夫の釣竿山笑ふ
35 窓越しの春日ほつこり椅子の上
36 花疲れ掛けて飲み干す缶コヒー
37 花人に言葉交わすも国訛り
38 ネクタイは祖父の遺品の入学式
39 バス券が半額になり古希の春
40 青空へ突き上げ群れ咲く白木蓮
41 椿落つ土塀続く御参道
42 二度三度舗道濡らして春の雪
43 黒板に満たすチョークや新学期
44 沈丁や灯りともらぬ角の家
45 咲き満ちても見る人ぞなき山桜 
46 のどけしや車中の居眠り手にスマホ
47 花菜風親しむ旅路千曲川
48 堰超ゆる水のささやき夕桜
49 二歳児のボルダリングに山笑ふ
50 春うらら田畔歩くも目の保養
51 春耕の一日終えたる耕運機
52 球春やドーム通ひの始まりぬ
53 独活を掘る斜面の温み地の香り
54 古寺の潰えし土塀に梅の花
55 春冷えや修行僧敷く禅座布団
56 香り立つ蕗の薹味噌春の味

57 まだ読まぬ机上の本やつばくらめ
58 晩春の畑は風の通り道
59 青饅や長さの違ふお菜箸
60 初蝶や螺鈿の箱の硝子玉
    28〜56プラス59・60から5句選


  18年三月句会成績と皆さんの鑑賞文
Date: 2018-03-04 (Sun)
18年三月句会
1:弁当箱に感謝のカード卒業子:岩淵純子:・紀子・雅・・2
2:孫ほどの講師に褒められ卒業す:片山明俊:○千枝・富子・利久・トシエ・清月・・6
3:賜はりし格言胸に卒業す:石破利久:○江梅・明俊・沙智・・4
4:兄からの制帽お下がり卒業期:持田清月:・利久・・1
5:卒業や担任囲み撮る写真:梶鴻風:○美秋・江梅・明俊・・4     
6:保護者席空席のまま卒業す:谷口千枝:・清月・鴻風・・2
7:人生の卒業嫌よと入院す:斜木美秋:純子・明俊・・2
8:卒業の背ナに小さきランドセル :佐藤トシエ:純子・富子・花菜・・3
9:夕暮れの校舎の影濃し卒業歌:太田紀子:・雅・富子・利久・千枝・・4
10:卒業展楽しみし日々遙かなり:村岡雅:・花菜・鴻風・・2
11:晴れ晴れと雄飛を抱き卒業す:林紅梅:・美秋・沙智・・2
12:卒業の子の夢プラン語る午後:若西花菜:0
13:卒業の四十余年の友四人:佐川富子:・紀子・トシエ・・2
14:卒業式最後の制服名残惜し:山口 沙智:・鴻風・・1  

15:別腹と言い訳しつつ桜餅:岩淵純子:江梅・富子・千枝・美秋・花菜・鴻風・・6
16:買替へて別人となる冬帽子:片山明俊:・淳子・紀子・雅・利久・トシエ・清月・沙智・・7
17:別腹と手を延ばしをる草の餅:石破利久:・明俊・・1
18:スイーツは今日も別腹花万朶:持田清月:純子・・1
19:惜別の宴教師の異動時期:梶鴻風:○沙智・・2    
20:遠き日の別れ話や苜蓿:谷口千枝:・淳子・紀子・花菜・・3
21:卒業が永久の別れの友多く:斜木美秋:・雅・・1
22:別れ行く春の港に応援歌:佐藤トシエ:江梅・紀子・明俊・利久・千枝・美秋・・6
23:娘と別れし朝寝の夢より覚めにけり:太田紀子:・トシエ・清月・・2
24:人の世の別れ儚し春愁う:村岡雅:江梅・美秋・花菜・沙智・・4
25:見舞わざるままの別れや春の星:林紅梅:○トシエ・純子・富子・千枝・清月・・6
26:若き子の希望満ち満つ別れかな:若西花菜:○雅・・2
27:別腹で食後に頂く桜餅:佐川富子:0
28:別れでも合格校へ春の朝:山口沙智:0  





29:春一番シルクロードの旅の果て:岩淵純子:・千枝・・1
30:バス停に求人募集春隣:片山明俊:・紀子・富子・利久・千枝・花菜・・5
31:啓蟄や穴あきズボン穿く娘:石破利久:純子・江梅・明俊・千枝・トシエ・清月・鴻風・・7
32:単線の錆しポイント鳥雲に:持田清月:・雅・トシエ・鴻風・・3
33:三月や島を離別の船の水尾:梶鴻風:・紀子・明俊・・2     
34:山里の害獣通り桃の花:谷口千枝:○富子・江梅・トシエ・・4
35:川津桜見頃と思えど病みに臥し:斜木美秋:0
36:冴返る夕餉に時報の「イエスタデイ」: 佐藤トシエ:・紀子・富子・清月・・3
37:杣人の手の鎌止まり初音かな:太田紀子:・明俊・沙智・・2
38:新しき春靴求め街歩き:村岡雅:・鴻風・・1
39:春寒やなじむ枕に二度寝せり:林紅梅:○利久○鴻風・純子・富子・千枝・美秋・・8
40:足伸ばし猫と午睡の春の午後:若西花菜:0
41:雛飾る貴女還暦になるなんて:佐川富子:・美秋・清月・・2
42:男の孫(おのこ)しか持たない家も雛の寿司:山口沙智:0  

43:蜃気楼旅のかけらの濃く淡く:岩淵純子:・江梅・千枝・沙智・・3計12
44:なに楽しお喋り続く寒雀:片山明俊:○純子・富子・・3計21
45:氷上のカーリング娘国訛り:石破利久:○明俊・江梅・美秋・花菜・沙智・・6計18
46:松本の堀に金縷梅黒き城:持田清月:0計5
47:恋猫の声を塗り込む路地の闇:梶鴻風:○清月・江梅・紀子・雅・利久・・6計14    
48:遠き日の教え子達や沈丁花:谷口千枝:純子・雅・・2計11
49:主亡き庭に咲き満つ枝垂れ梅:斜木美秋:・明俊・利久・トシエ・鴻風・・4計7
50:春風に港の汽笛丸み帯び:佐藤トシエ:○紀子○鴻風・純子・雅・花菜・清月・・8計20
51:一人居の翁物干す春日かな:太田紀子:・利久・美秋・花菜・沙智・鴻風・・5計13
52:手にも乗る小さな兎の内裏雛:村岡雅:0計7
53:如月や集ふ姉妹の皆老いて:林江梅:○花菜・美秋・沙智・・4計20
54:冬コート脱ぎ捨て弥生の空開ける:若西花菜:・鴻風・・1計3
55:待春やシナモン入りのジャム煮詰め:佐川富子:・雅・鴻風・・2計6
56:春が来た大学の門を開けて行く:山口沙智:・トシエ・・1計2  







岩渕 純子選
特 選:44:なに楽しお喋り続く寒雀
鑑 賞:何といっても明るい句です。寒い,凍れる、冷たいといった冷え冷えしたこの時期にはすこしでも明るい句に惹かれます。作者は男性でしょうか、女性でしょうか?男性だとしたらお喋りがうるさいとおもっているのかもしれません。女性は違います。お喋りは大好きで楽しい。元気がでます。年を忘れます。この頃よく言われます。出かける,喋る、食べる、この三つの「る」が元気の素だそうです。
並 選:7,8,16,20,25,31,39,48,50 
   
林 江梅選
特 撰:3:賜はりし格言胸に卒業す
鑑 賞:神妙な態度でしっかりと来賓方の祝辞を聞いていた我が子の卒業式の時の様子が思い出され、いただきました。
並 選:5・15・22・24・31・34・43・45・47

太田 紀子選
特 選:50:春風に港の汽笛丸み帯び
鑑 賞:港を出てゆく汽笛の音が、おりからの春のやわらかい風に乗って聞こえる様子が、よくわかります。汽笛が、丸みを帯びるとは、素晴らしい感覚だと思います。
並 選:1.13.16.20.22.30.33.36.47

村岡 雅選
特 選:26:若き子の希望満ち満つ別れかな
鑑  賞:未来に希望を抱いて羽ばたいていく若者の別れは明るく素晴らしい夢に満ち溢れているのでしょう。私も4月に孫が留学するのでこのような気持ちで飛び立っていくのだろうと、共感しましたので頂きました
並 選:1・9.16・21・32・47・48・50・55・

佐川 富子選
特 選:34:山里の害獣通り桃の花
観 賞:「…害獣通り…」が面白いと思いました。動物たちが知っている桃の道に行ってみたいと思いました。
並 選:2.8.9.15.25.30.36.39.44



片山 明俊選
特 選:45:氷上のカーリング娘国訛り
鑑 賞:平昌オリンピックでの日本選手の活躍は感動的でした。特に女子カーリングでは「LS北見」チームが熱戦の末英国チームを堂々と破り銅メダルを射止めた奮闘振りは心に残りました。そして彼女達が交すお国訛りの「そだね〜」は親しみ深く新鮮さが       あり話題になりましたが、そのことを巧く句にされています。
並 選:3、5、7、17、22、31、33、37、49

石破 利久選
特 選:39:春寒やなじむ枕に二度寝せり
鑑 賞:寒いと床離れが辛い!! 目覚まし時計が鳴ったものの起き辛く、もう少しと思っているうちに不覚にも深眠りをしてしまった経験は誰にでもあることでし         ょう。そんなことを思ひ出させる句です。
並 選:2、4、9、16、22、30、47、49、51

谷口 千枝選
特 選:2:孫ほどの講師に褒められ卒業す
鑑 賞:日本の各地で見られる平成の風景と思います。お元気なお年寄りと若者の触れ合いに心が和みます。
入 選:9・15・22・25・29・30・31・39・43

佐藤トシエ選
特 選:25:見舞わざるままの別れや春の星
鑑 賞:私も同じ経験をしている。「弱った自分より元気な時の自分を覚えていてほしい」と言う友の言葉を尊重し、見舞いに行けなかった。そんなある日、友の悲報が届いた。海の上の星を見つけると友との楽しかった時を想う。作者の想いや悲しみが伝わってくる句でした。
並 選:2・13・16・23・31・32・34・49・56

山口 沙智選
特 選:19:惜別の宴教師の異動時期
鑑 賞:我が家も夫婦とも働きの教師でしたので三月末は11回の引っ越しを、送別会、迎会をして頂きました。どの土地も地域の方と仲良くして頂き思い出深い懐かしい土地です。掲句を派遣して今一度ゆっくい訪ねてみたいお思いました。
並 選:3/11/16/24/37/43/45/51/53

斜木 美秋選
特 選:5:卒業や担任囲み撮る写真
鑑 賞:昭和の昔、卒業式に撮った写真思い出します。当時はフイルム写真で貴重が2枚が残って居ます。時代は変遷しデジカメ、スマホ変わりましたが写真一枚にしても歴史の移ろいがあり、遠い昭和を振りかえる一句がと思います。
並 選:11,15,22,24,39,41,45、51,53、

若西 花菜選
特 選:53:如月や集ふ姉妹の皆老いて
鑑 賞:如月に姉妹が集まって積もる話をしている様子が目に浮かびます。私は3人姉妹ですがメールはしても一緒に顔を合わせることは殆どありません。一年に一遍でもそうした機会を作りたいものです。
並 選:8・10・15・20・24・30・45・50・51


持田 清月選
特 選:47:恋猫の声を塗り込む路地の闇
鑑 賞:中七の表現が巧みだと思いました。闇が真の闇であることを想像されます。
並 選:2:6:16:23:25:31:36:41:50



総合成績
一席:片山 明俊:21点
二席:林  江梅:20点
二席:佐藤トシエ:20点
三席:石破 利久:18点

作品成績:
一席:39:春寒やなじむ枕に二度寝せり:林紅梅:8点(特2並4)
一席:50:春風に港の汽笛丸み帯び:佐藤トシエ:8点(特2並4)
二席:16:買替へて別人となる冬帽子:片山明俊:7点(並7)
二席:31:啓蟄や穴あきズボン穿く娘:石破利久:7点(並7)
     6点は省略


梶 鴻風選
06:保護者席空席のまま卒業す:谷口千枝:
 鴻自身ありました。全盲の母は来ることならず父も来ませんでした。ありますね。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
10:卒業展楽しみし日々遙かなり:村岡雅:
 大学や専門学校など、特に芸術関係では卒業展をやっていますね。遙かなる日ですね。
14:卒業式最後の制服名残惜し:山口沙智:
 制服がせいていされているのは高校であろうか。もう着ることもない制服は名残惜しい。
15:別腹と言い訳しつつ桜餅:岩淵純子:
 別の兼題では「別腹」で作られた人が4人いたが、中でもこの句に共感を覚えました。
31:啓蟄や穴あきズボン穿く娘:石破利久:
 着る物のない時代、破れたズボンをはくなど恥ずかしかったものだ。今のお嬢さんは。
32:単線の錆しポイント鳥雲に:持田清月:
 昔は単線もあったが現在は複線になった。その名残のポイントが錆びついているのだ。
38:新しき春靴求め街歩き:村岡雅:
 明るく爽やかな感じを与えてくれる。どんな靴だろうと思う。お気をつけて。
39:春寒やなじむ枕に二度寝せり:林紅梅:〇鴻風
 「歳をとったら朝早く目が覚めて寝ていられない。」と聞くが、鴻などいくら寝ても眠た    い。特に朝の寒い時はベッドから離れたくない。一人生活の気楽さもう少しねましょう。
49:主亡き庭に咲き満つ枝垂れ梅:斜木美秋:
 ここにもご主人の亡くなられた家がある。見ると枝垂れ梅が咲いている。「主なしとて〜」
50:春風に港の汽笛丸み帯び:佐藤トシエ:○鴻風
 鴻の場合、作者を知っての上での選句。兼題から一句自由題から一句をえらびたかったが兼題で心動かされる句がなかった。この句の文学的な表現に心惹かれた。良い句です。
51:一人居の翁物干す春日かな:太田紀子:
 妻に先立たれ男一人住まわれている。室内に干していたものを外に干すようになった。
54:冬コート脱ぎ捨て弥生の空開ける:若西花菜:
旧暦「弥生」は新暦4,5月だが、冬の重たいコートを脱ぎ「空を開ける」気持なのだ。
55:待春やシナモン入りのジャム煮詰め:佐川富子:
 林檎ジャムにはシナモンを入れるのが定番である。シ


  18年三月句会作品
Date: 2018-03-02 (Fri)
1 弁当箱に感謝のカード卒業子
2 孫ほどの講師に褒められ卒業す
3 賜はりし格言胸に卒業す
4 兄からの制帽お下がり卒業期
5 卒業や担任囲み撮る写真
6 保護者席空席のまま卒業す
7 人生の卒業嫌よと入院す
8 卒業の背ナに小さきランドセル
9 夕暮れの校舎の影濃し卒業歌
10 卒業展楽しみし日々遙かなり
11 晴れ晴れと雄飛を抱き卒業す
12 卒業の子の夢プラン語る午後
13 卒業の四十余年の友四人
14 卒業式最後の制服名残惜し
15 別腹と言い訳しつつ桜餅
16 買替へて別人となる冬帽子
17 別腹と手を延ばしをる草の餅
18 スイーツは今日も別腹花万朶
19 惜別の宴教師の異動時期
20 遠き日の別れ話や苜蓿
21 卒業が永久の別れの友多く
22 別れ行く春の港に応援歌
23 娘と別れし朝寝の夢より覚めにけり
24 人の世の別れ儚し春愁う
25 見舞わざるままの別れや春の星
26 若き子の希望満ち満つ別れかな
27 別腹で食後に頂く桜餅
28 別れでも合格校へ春の朝
1〜28番までで 5句選

29 春一番シルクロードの旅の果て
30 バス停に求人募集春隣
31 啓蟄や穴あきズボン穿く娘
32 単線の錆しポイント鳥雲に
33 三月や島を離別の船の水尾
34 山里の害獣通り桃の花
35 川津桜見頃と思えど病みに臥し
36 冴返る夕餉に時報の「イエスタデイ」
37 杣人の手の鎌止まり初音かな
38 新しき春靴求め街歩き
39 春寒やなじむ枕に二度寝せり
40 足伸ばし猫と午睡の春の午後
41 雛飾る貴女還暦になるなんて
42 男の孫(おのこ9しか持たない家も雛の寿司
43 蜃気楼旅のかけらの濃く淡く
44 なに楽しお喋り続く寒雀
45 氷上のカーリング娘国訛り
46 松本の堀に金縷梅黒き城
47 恋猫の声を塗り込む路地の闇
48 遠き日の教え子達や沈丁花
49 主亡き庭に咲き満つ枝垂れ梅
50 春風に港の汽笛丸み帯び
51 一人居の翁物干す春日かな
52 手にも乗る小さな兎の内裏雛
53 如月や集ふ姉妹の皆老いて
54 冬コート脱ぎ捨て弥生の空開ける
55 待春やシナモン入りのジャム煮詰め
56 春が来た大学の門を開けて行く
29〜56番までで5句選

    一〇句選の中から特選一句を選び、鑑賞文を
お書きください。鴻風






  18年二月句会成績と皆さんの鑑賞文
Date: 2018-02-05 (Mon)
18年二月句会
兼題:梅
1 梅林の白さ滲ませ暮れゆけり:片山明俊:純子・雅・紀子・利久・花菜・鴻風・6
2 百歳の苔むす梅に小さき花:山口沙智:○紀子・雅・富子・千枝・5
3 中国に仲麻呂の歌碑梅真白:梶鴻風:○純子・明俊・利久・4
4 来てみればいつも梅東風父の墓:岩淵純子:・富子・トシエ・清月・沙智4
5 腹帯を授かる寺の梅真白:石破利久:○沙智・紀子・明俊・清月・5
6 白梅や遠くなりける少年期:太田紀子:・千枝・トシエ・江梅・3
7 竹藪の皆既月食梅の花:持田清月:・鴻風・1
8 天神へ向ふ足音臥竜梅:谷口千枝:純子・江梅・美秋・3
9 梅の花蕾膨らむ空碧く:斜木美秋:0
10 香の広ぐ下に一服梅見茶屋:佐藤トシエ:0
11 我が住まゐ紅梅香る道の先:若西花菜:・雅・富子・2
12 風の彩日の彩揺れて梅開く:林江梅:純子・千枝・2
13 校庭に梅あり校章梅模様:佐川富子:・明俊・1
14 定年の記念樹の梅雪に立つ:村岡雅:・花菜・鴻風 ・2

兼題:白
15 息白く声あげ誘ふ献血車:片山明俊:○利久・紀子・美秋・3
16 Vネックの白のセーターお気に入り:山口沙智:・トシエ・1
17 白頭も昭和は腕白雪礫:梶鴻風:○江梅・雅・富子・4
18 飛行機雲の白き軌跡や寒の空:岩淵純子:0
19 腕白が子鬼の役を追儺寺:石破利久:○明俊○花菜・鴻風・千枝・沙智・7
20 息白し面を外せし能楽師:太田紀子:純子・利久・清月・江梅・美秋・5
21 掻く雪や白菜大根葱畑:持田清月:・トシエ・1
22 ふるさとの海のかをりや白子干:谷口千枝:・雅・明俊・花菜・3
23 白梅に湯煙り上がる霧島路:斜木美秋:0
24 雪原を仰げば高し尾白鷲:佐藤トシエ:・紀子・利久・江梅・美秋・4
25 吐く息の未だに白し多喜二の忌:若西花菜:○富子・千枝・トシエ・4
26 枯るるもの皆枯れはてて風白し:林江梅:・沙智・1
27 春隣白川郷の味噌貰ふ:佐川富子:・清月・鴻風・美秋・沙智・4
28 降り積もる雪の白さの極まれり:村岡雅:・花菜・清月・2

作品成績:
一席:31: 新雪(あらゆき)へ保母寝転べば児等も真似:梶 鴻風: 9点(特2並5)

二席:29: 誘導の警笛絶えぬ大寒波:片山 明俊: 8点(特1並6)

三席:19: 腕白が子鬼の役を追儺寺:石破利久:7点(特2並3)



29 誘導の警笛絶えぬ大寒波:片山明俊:○美秋・紀子・利久・富子・花菜・清月・江梅・8・作品二席
30 凍結の道路でハンドル握りしめ:山口沙智:・鴻風・1
31 新雪(あらゆき)へ保母寝転べば児等も真似:梶鴻風:○トシエ○清月・純子・雅・明俊・千枝・沙智・9・作品一席
32 鬼は外九条だけはまもるべし:岩淵純子:○雅○鴻風・利久・鴻風・千枝・7
33 時化続き暇な魚河岸冴返る:石破利久:・明俊・江梅・2
34 枯菊や妣の名残るタオル干す:太田紀子:・雅・利久・2
35 あはあはと皆既月食見し湯ざめ:持田清月:・トシエ・江梅2
36 梅咲ふけふは亡夫の誕生日:谷口千枝:0
37 帰る日にそなえ寛ぐ池の鴨:斜木美秋:・明俊・1
38 フェリーから水尾を眺むる冬の凪:佐藤トシエ:・鴻風・1
39 まったりと熱燗手酌の夜は更けし:若西花菜:純子・江梅・2
40 山茶花や夕日静かにこぼしけり:林江梅:○鴻風・純子・トシエ・花菜・美秋・6
41 「寒いのはもういや」と娘冬生まれ:佐川富子:0
42 月食のブラッドムーン冬の夜:村岡雅:○千枝・美秋・3

43 マスクして交す目礼バスの客:片山明俊:・利久・富子・花菜・清月・沙智・5計22一席
44 二ン月や孫の本番に追い風を:山口沙智:0計7
45 保父と園児雪の斜面を滑りあふ:梶鴻風:・美秋・1・計18三席
46 天気図の縦縞狭し明日も雪:岩淵純子:・紀子・富子・千枝・花菜・清月・5計16次席
47 黒潮の帯を遥かに野水仙:石破利久:純子・雅・明俊・花菜・清月・5計19二席
48 フェリー追ふ鴎の群や春近し:太田紀子:・鴻風・1計11
49 屁理屈の酒好き父の薬喰ひ:持田清月:・江梅・1計5
50 湯の町の船着場跡猫柳:谷口千枝:・紀子・鴻風・清月・3計9
51 冬麗に悠々円弧描く鳶:斜木美秋:・明俊/・鴻風・2計3
52 悴む手母に預けし児の笑顔:佐藤トシエ:純子・紀子・美秋・沙智・4計9
53 スーパーブルーブラッドムーン天体ショー見る冬の夜:若西花菜:鴻風・1計9
54 長寿とて逝しは悲し寒菫:林江梅:・雅・利久・富子・トシエ・沙智・5計14
55 根菜を賄ひ回し春を待つ:佐川富子:・トシエ・沙智・2計7
56 春寒や仏間のライター点火せず:村岡雅:・紀子・富子・千枝・3計10

  
総合成績
一席:片山 明俊:22点
二席:石破 利久:19点
三席:梶  鴻風:18点
次席:岩淵 純子:16点

岩渕 純子選
特 選:3:中国に仲麻呂の歌碑梅真白
鑑 賞:梅から時間空間を飛び越えて中国へ、長安へ、遣唐使阿倍仲麻呂へ
   と世界がひろがったのが素晴らしい!梅の花は小さくかわいらしい
   ですが、スケールのおおきな句です。
並 選:1,8,12,20,31,39,40,47,52

村岡 雅選
特 選:32:鬼は外九条だけはまもるべし
鑑 賞:他にも素敵な句は沢山ありましたが、今の私にとって憲法のことが色々論議され九条を変えようという機運も高まっていますが私はこの句のように絶対に守りたいと思っていますので特選に頂きました。
並 選:1,2,11、17、22、31、34、47、54、

太田 紀子選
特 選:2:百歳の苔むす梅に小さき花
鑑 賞:100歳を超す盆梅でしょう。小さいながら、今年も花を咲かせてくれました。丹誠をして育ててくださる人に感謝ですし、この梅を見ると、つつがなく春が来たことが嬉しいです。
並 選:1/5/15/24/29/46/50/52/56

片山 明俊選
特 選:19:腕白が子鬼の役を追儺寺
鑑 賞:節分には各地の神社やお寺で厄除け行事として鬼追い式が行われ、世話役や年男達が鬼に扮し邪気を払います。所によっては子供達が子鬼になって登場し拍手を貰っていますが、そのような風景が目に浮かぶ句として頂きました。
並 選:3、5、13、22、31、33、37、47、51 

石破 利久選
特 選:15:息白く声あげ誘ふ献血車
鑑 賞:神戸三宮駅の傍では献血車が常駐し、暑い時も寒い時もふくめて年中献血を呼びかけています。特に冬場は献血者が少ないので大声を張り上げて呼び込みをしている様子が活写されている句です。  
並 選:1、3、20、24、29、32、34、43、54

佐川 富子選
特 選:25:吐く息の未だに白し多喜二の忌
観 賞:「未だに白し」に壮絶な多喜二の一生がしのばれます。また春を待つ北国人の気持ちが表れていると思いました。
並 選:2.4.11.17.29.43.46.54.56
谷口 千枝選
特 選:42:月食のブラッドムーン冬の夜
鑑 賞:1月31日は特別な夜だった。35年ぶりのスーパーブルーブラッドムーンが出現の夜。東京から娘からブラッドムーンのメールが来た。東京では肉眼で見えたブラッドムーン。鹿児島の空は曇り空でブラッドムーンを見ることが出来なかった。
並 選:2・6・12・19・25・31・32・46・56
 
佐藤トシエ選
特 選;31:新雪(あらゆき)へ保母寝転べば児等も真似
鑑 賞:雪国の児等の生活はいかに寒さに負けず雪と楽しめるかで、息子たちともよくこの遊びをしました。寝ころんだ後はその跡形を崩さずに起き上がる競争。息子との遠い日を思い出し笑みをいただきました。保育所でも時々みかけるこの遊び。一人がやると次々と連鎖で・・何時の時代も児等の雪遊びは変わらずで楽しそうです。
並 選:4・6・16・21・25・35・40・54・55

若西 花菜選 
特 選:19:腕白が小鬼の役を追儺寺
理 由:寒さが続いていますが豆まきをして鬼を追う追儺の行事、子どもが鬼の役をして伝統の行事を継承するという様子が目に見えるようです。
並選:1・14・22・28・29・40・43・46・47

持田 清月選
特選:31:新雪へ保母寝転べば児らも真似
特選理由:「言葉が多いな。」と思ったのですが、すっきりと纏められていて、その様子がよく見えました。
並選:4:5:20:27:28:29:46:47:50

林 江梅選
特 撰:17:白頭も昭和は腕白雪礫
鑑 賞:目の前の現実に頭が一杯でも時には子供の頃を思い出すとそこには腕白で元気溢れる自分がいる、そんなことを思いながら自分自身を前向きに励ましている様子が伺える句で頂きました。
並選 6・8・20・24・29・33・35・39・49

斜木 美秋選
特 選:29:誘導の警笛絶えぬ大寒波
鑑 賞今年の寒波異常な気がします。凍結した道路で滑り転ぶ映像や、車の大渋滞のニュースが流れまいましたが、寒波が引き起こす大混雑の風景が見えて来る様な気がします。
並 選:8.15.20.24.27.40.42.45.52
山口 沙智選
特 選:5:腹帯を授かる寺の梅真白:
鑑 賞:お腹に子供が宿って五ヶ月目の戌の日に腹帯を滲ました。私は実家の母が用意をして送ってくれました。その時腹帯の巻き方を丁寧に手紙に書いて同封してくれたので、安産を祈ってお寺で授けて戴くことはありませんでした。お寺で戴く腹巻きも母の願いをこめた腹巻きも安産を願う点では同じだと思います。おかげさまで我が家の二人の子供達も元気にせいちょうしました。句の作者のお子さんもお元気に成長されていることと思います。
並 選:4/19/26/27/31/43/52/54/55

梶  鴻風選
1 梅林の白さ滲ませ暮れゆけり:片山明俊:鴻風
中国での白梅林を思い出される。中七の「白さ滲ませ暮れ」が見事である。
7 竹藪の皆既月食梅の花:持田清月:・鴻風
 切れが無いので上五で切るのが良いか、中七で切るのが良いか戸惑うが雰囲気が出ている。
14 定年の記念樹の梅雪に立つ:村岡雅:鴻風
 雅さんご自身か、ご主人の定年記念だろうか。一本の梅の木今年も雪が消える春が待たれる。
19 腕白が子鬼の役を追儺寺:石破利久:鴻風
情景の鮮明に見える俳句である。何時の時代にも、何処にでも人を束ねる腕白な者はいるのだ。
27 春隣白川郷の味噌貰ふ:佐川富子:・鴻風
 「味噌もらう」という何でも無いことが「春隣」と融合し合いほのぼのとした俳句となっている。
30 凍結の道路でハンドル握りしめ:山口沙智:・鴻風
 北海道に暮らす者であっても冬の凍道を運転するのは恐ろしい。「ハンドル握りしめ」なのだ。
32 鬼は外九条だけはまもるべし:岩淵純子:○鴻風
 安倍首相が自衛隊を海外派遣、参戦などに参加出来るように、憲法改正(改悪か)しようと国会で
 必死となっている。鴻風も同じ思いである。憲法9条だけは守らなければならないのだ。
38 フェリーから水尾を眺むる冬の凪:佐藤トシエ:・鴻風
 北の果ての稚内から利尻への宗谷海峡を渡るフェリー。冬の凪の日は非常に珍しいのである。
40 山茶花や夕日静かにこぼしけり:林江梅:○鴻風
 「山茶花の宿〜♪」などとうたわれる花。その山茶花に「夕日がこぼれ行く」が美しい。創意とし てはそれほど取り立てての目新しさは無いが、「夕日静かにこぼしけり」の語意は実に素晴らしい。
48 フェリー追ふ鴎の群や春近し:太田紀子:・鴻風
 どこのフエリーであろうか。何処に行こうとしているのだろう。季語の「春近し」が生きている。」
50 湯の町の船着場跡猫柳:谷口千枝:・鴻風
 何処の温泉町なのでしょう。昔はここから渡船が出ていたのでしょう。猫柳の猫の銀毛が見える。
51 冬麗に悠々円弧描く鳶:斜木美秋:・鴻風
 鴻の住む恵庭にも一つ、あるいは二つで円を描きながら飛んでいる。冬の麗かな日の下を。
53 スーパーブルーブラッドムーン天体ショー見る冬の夜:若西花菜:鴻風
 「スーパームーン」とは月が大きく見えること。「ブルームーン」とは、満月がひと月で2度起こる こと。、「ブラッドムーン」とは月食時に月が赤銅色を帯びること。この3つが重なることである。

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